概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は小幅続落、利益確定売りが継続

市況
2019年6月6日 9時50分

【ブラジル】ボベスパ指数 95998.75 -1.42%

5日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1381.53ポイント安(-1.42%)の95998.75で取引を終えた。97686.14から95685.84まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで安値圏で推移した。成長鈍化見通しに伴う財政支出の縮小観測が高まっていることが警戒された。また、弱い経済指標も足かせに。5月のマークイット・サービス業購買担当者景気指数(PMI)は前月の49.9から一段と落ち込み、47.8まで低下した。一方、米利下げ観測が高まっていることが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2701.84 -0.16%

5日のロシア株式市場は小幅続落。主要指標のMOEX指数は前日比4.45ポイント安(-0.16%)の2701.84で取引を終了した。2713.82から2690.43まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤にマイナス圏に転落した。MOEX指数が引き続き過去最高値水準で推移しており、利益確定売りが継続。また、弱い経済指標も足かせとなった。5月のマークイットサービス業購買担当者景気指数(PMI)は52.0となり、前月の52.6を下回った。一方、指数の下値は限定的。大手企業が相次いで増配を発表していることが支援材料となった。

【インド】

休場

【中国本土】上海総合指数 2861.42 -0.03%

5日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.86ポイント安(-0.03%)の2861.42ポイントと5日続落した。

米中貿易戦争の長期化・激化に対する警戒感が重し。中国当局は5日、独占禁止法に違反したとして、米フォードの中国合弁企業に罰金を科した。市場関係者の間では、「米政権が中国企業に圧力をかけたことに対する応酬ではないか」とする見方が流れている。指数は直近の下げが急ピッチだったこともあり、自律反発狙いの買いでプラス圏で推移していたものの、引けにかけて売りが優勢となった。

《CS》

提供:フィスコ

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