北の達人 Research Memo(6):2020年2月期も大幅な増収増益により、売上高は100億円を突破する見通し

特集
2019年6月6日 15時16分

■業績見通し

2020年2月期の業績予想について北の達人コーポレーション<2930>は、売上高を前期比31.6%増の10,939百万円、営業利益を同45.2%増の2,702百万円、経常利益を同45.2%増の2,703百万円、当期純利益を同46.2%増の1,890百万円と、引き続き大幅な増収増益を見込んでおり、売上高は当面の目標としてきた100億円を突破する見通しである。

前期同様、上位商品を軸とした積極的な広告投資による新規顧客の獲得(及び定期購買会員の積み上げ)が業績の伸びをけん引する想定である。また、再稼働している自社広告システム等を含む集客体制の更なる強化により、広告投資の効率性や精度を上げるとともに、これまで十分に手が回っていなかった既存商品の掘り起しにも取り組む方針である。新商品についても5商品前後を予定しているようだ。

利益面でも、積極的な広告投資の継続や人件費の増加、本社移転及び東京支社開設に伴う費用などが想定されるものの、増収により増益を実現し、営業利益率も24.7%(前期は22.4%)に改善する見通しである。

弊社でも、前期に獲得した新規顧客が定期購買会員として業績の底上げに寄与することや、前第4四半期における積極的な広告投資の効果により新規顧客獲得が拡大傾向にあること、今期も積極的な広告投資予算が組まれていることなどから、同社の売上高予想の達成は十分に可能であると判断している。一方、利益面については、前期同様、足元の利益を優先させるか、更なる成長(次のターゲットである売上高300億円の実現)に向けた広告投資を優先させるか、といった政策的な判断による影響を否定できないが、少なくとも延長線上の成長を実現していくための広告投資を前提とすれば、合理的な利益予想水準であると見ている。また、注目すべき点として、自社広告システムの運用等を含む集客体制の強化による効果(特に、既存商品の掘り起しなど)のほか、原価低減に向けた海外展開(生産委託先の確保)の具体的な動きなどが挙げられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《ST》

提供:フィスコ

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