今日の為替市場ポイント:リスク回避のドル売り縮小も

通貨
2019年6月7日 8時53分

6日のドル・円相場は、東京市場では108円47銭から108円07銭まで反落。欧米市場でドルは一時108円03銭まで下げた後に108円56銭まで反発し、108円39銭で取引を終えた。

本日7日のドル・円は108円台で推移か。米国とメキシコの関税に関する交渉は継続しており、週末前に合意に達する可能性があることから、リスク回避のドル売りはやや縮小するとみられる。

報道によると、ペンス米副大統領は、「現時点では(対メキシコ)関税は10日に賦課される予定だ」と発言した。ペンス副大統領は、メキシコ側がより多くの提案を用意したことを評価するとの見方を示したが、トランプ大統領が提案の内容を検討することになると述べており、6日時点では5%関税が発動される可能性は依然として高いようだ。

ただ、市場関係者の間では「関税導入を回避したいメキシコ政府は米国側に歩み寄る姿勢を見せている」との見方が多く、「5%関税が実施されたとしても、メキシコが移民取り締まりの有効策を提示すれば短期間で関税が撤回される可能性がある」との声が聞かれている。対メキシコ輸入関税の発動は株安・ドル安につながる要因とみられているが、短期間で関税が撤回された場合、株高・ドル高・債券安の相場展開になるとの見方が多いようだ。

《CS》

提供:フィスコ

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