話題株ピックアップ【夕刊】(2):ミスミG、東エレク、かんぽ生命

注目
2019年6月24日 15時20分

■オープンドア <3926>  2,848円  +13 円 (+0.5%)  本日終値

オープンドア<3926>はしっかり。21日の取引終了後、大阪観光局等のサポートのもと、ユニアース(大阪市北区)が運営する大阪旅行体験情報サイト「DeepExperience OSAKA」に対し、ホテル検索・比較システムの提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。同システムでは、オープンドアが自社で運営する旅行比較サイトで培ったノウハウを基に、「DeepExperience OSAKA」の運営目的に合わせて宿泊地設定を大阪府のみにカスタマイズした上で日程、人数、予算、部屋タイプ、食事の有無などの細かな条件を指定して検索する機能の利用が可能となる。また、じゃらん、楽天トラベル、一休.com、Expedia、Agoda、JAPANiCAN.comなどの複数のホテル予約サイトが取り扱う府内のホテルや旅館などの宿泊プランを一括で検索・比較した上で、条件に合うプランを選択すると予約サイトへ移動してそのまま予約手続きを行えるようになっている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,374円  +2 円 (+0.2%)  本日終値

オイシックス・ラ・大地<3182>は5日ぶりに反発。この日の午後、同社が運営する「Oisix」において、6月27日から新サービス「プライムパス」の運用を開始すると発表しており、利用者層の拡大に期待した買いが入った。同サービスは、月額1280円を支払うと、特定商品が毎週3品まで0円になるほか、野菜や果物が全品20%オフとなるサブスクリプションサービス。同サービスを利用することで、毎日の食卓に欠かせない食材が毎月2320円以上お得になるとしており、Oisixサービスの継続的利用にも貢献すると期待されている。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,635円  -51 円 (-1.9%)  本日終値

ミスミグループ本社<9962>が続落。前週末21日の取引終了後に発表した5月の月別連結売上高実績が、258億8000万円(前年同月比10.5%減)となり、3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。流通事業であるVONA事業をはじめ、FA事業、金型部品事業の3事業全てがマイナスとなった。なかでも、FA事業は81億9900万円(同19.3%減)でマイナス幅が大きかった。

■サーラコーポレーション <2734>  583円  -11 円 (-1.9%)  本日終値

サーラコーポレーション<2734>は小動き。この日の午前中、子会社中部ガスが愛知県豊橋市、第一環境(東京都港区)、中部電力<9502>と共同で、豊橋市曙町で積水ハウス<1928>が分譲中の「コモンステージミラまち」において、今年10月から電力スマートメーターの通信技術を利用した水道・電気・都市ガス共同の自動検針を実施すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。今回の共同自動検針の導入は、豊橋市の水道検針業務を受託している第一環境及び都市ガスを供給している中部ガスが、中部電力が提供する自動検針のサービスを利用し、水道メーター・都市ガスメーターの検針値を通信により自動で収集し、料金請求を行うというもの。今後各者は、10月からの共同検針導入に向けて、詳細設計や住宅の竣工に伴う現地工事などの準備を進めるとしている。なお、同取り組みは、厚生労働省の「生活基盤施設耐震化等交付金」による事業として採択されているという。

■東京エレクトロン <8035>  14,810円  -250 円 (-1.7%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連に売りが先行。前週末の米国株市場ではNYダウが一時最高値を更新したものの、引けにかけて値を消しマイナス圏で着地、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も同様に安くなった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日ぶり反落しており、この流れを東京市場でも引き継いでいる。両銘柄とも前週末まで3日続伸と底入れの気配を見せていたが、足もとは目先筋の戻り売りに押されている。

■かんぽ生命保険 <7181>  1,986円  -10 円 (-0.5%)  本日終値

かんぽ生命保険<7181>が大幅続落。きょう付けの朝日新聞朝刊で「既存契約を解約して顧客に不利な新契約へ乗り換えさせるなど、かんぽ生命保険が不適切な販売を高齢の契約者らに繰り返した疑いがあるとわかった」と報じており、これを嫌気した売りが出たようだ。記事によると、社内調査で昨年11月分の新規契約を点検したところ、保険料上昇などで顧客のメリットが乏しい乗り換えが約5800件あったという。金融庁も調査に乗り出したとあることから、業績への影響が懸念されている。

■オンキヨー <6628>  74円  +21 円 (+39.6%)  本日終値

オンキヨー<6628>が後場一段高。午後2時30分ごろ、OEM用スピーカーの受注好調を受けて、増産に向けインド工場の生産ラインを拡大すると発表しており、これが好感された。同社は、17年2月にインドのUNOミンダ・グループと合弁会社を設立し、同年8月から本格的に量産を開始しているが、車載用スピーカーを中心に計画を上回る受注を獲得し、現在では前年度比2倍を超える月産35万~40万台の生産能力を持つまでに成長しているという。オンキヨーでは、引き続き受注が好調なことから、これに対応するため当初計画を前倒し、年内には月産50~60万台を目標として生産ラインの拡大を推進するほか、20年以降第2工場、第3工場の設立を視野に入れ生産拡大を目指すとしている。

■日本アジア投資 <8518>  231円  +50 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

日本アジア投資<8518>がストップ高。低位株の強みで上昇率にして約28%に達し、東証1部で群を抜くパフォーマンスとなっている。ここ全体相場の上値が重く、薄商いのなかで主力株は物色対象としては回避されやすく、個人投資家資金などは自ずと中小型株の値動きの良いものに向かっている。同社株の急騰もその流れに乗ったもの。市場では「2034年のサッカーW杯のアセアン招致を目指す方向で各国首脳が合意したことが伝わっており、これが買い人気の発端となったようだ。ただ、今の段階ではマネーゲームの域を出ていない」(国内ネット証券マーケットアナリスト)としている。

■中央化学 <7895>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

中央化学<7895>に買いが集中、気配値のまま一気に400円台を駆け上がりストップ高。樹脂製食品包装容器で業界を先駆する大手メーカー。プラスチック容器の回収・リサイクル分野に早くから取り組んでおり、リサイクルPET容器やタルクを半分以上使用しプラスチックの量を減らした容器など、環境配慮型容器も商品展開している。新素材を使った食品の消費期限を延ばす高機能容器の育成も進め「食品ロス削減推進法」に対応した有望銘柄としても人気素地がある。週末にG20大阪サミットを控え、ここ環境・リサイクル関連の中小型株の一角が人気化しており、同社株もその流れに乗る。

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