話題株ピックアップ【昼刊】:ハニーズHD、ペプドリ、GMO-PG

注目
2019年6月28日 11時39分

■ハニーズHD <2792>  1,163円  +109 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ハニーズホールディングス <2792> が急騰。27日大引け後、19年5月期の連結経常利益を従来予想の34億円→46.6億円に37.1%上方修正。増益率が19.3%増→63.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。客数増加を背景に国内既存店が好調に推移し、売上高が計画を上回ったことが寄与。販管費が想定を下回ったことも上振れに大きく貢献した。業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の20円→30円(前の期は20円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■弁護士ドットコム <6027>  5,180円  +230 円 (+4.7%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が急反発。同社は法律相談や弁護士を紹介するウェブサイトを運営し会員数を伸ばしている。27日取引終了後、LINE<3938>とオンライン法律事業で業務提携し新たな相談サービスを今秋に開始することを発表、これを手掛かり材料に買いを集めている。株価は1月下旬以降約半年にわたり13週移動平均線を下支えとする下値切り上げ波動を形成している。

■エディオン <2730>  997円  +36 円 (+3.8%)  11:30現在

27日、エディオン <2730> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.49%にあたる500万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月1日から12月23日まで。

■オプティム <3694>  3,595円  +120 円 (+3.5%)  11:30現在

オプティム<3694>が大幅反発している。27日の取引終了後、佐賀大学と共同で医療画像診断支援AI統合プラットフォーム「AMIAS」を用いた医療画像診断支援AIの臨床研究を推進する取り組みを立ち上げたとしており、これを好材料視した買いが入っている。この取り組みは、AIやIoTといった最新のテクノロジーを活用した未来型医療の研究を行う「メディカル・イノベーション・プロジェクト」の一つとして立ち上げたもの。国内外のAIプログラムメーカー向けに、次世代医療の促進を目指すことを目的としており、AIプログラムメーカーはAMIASと連携することで、臨床研究を進めるためのシステム接続の調整などをスムーズに行うことができ、加えて佐賀大学医学部附属病院における臨床研究も実施することができるとしている。

■ペプチドリーム <4587>  5,480円  +120 円 (+2.2%)  11:30現在

ペプチドリーム<4587>が4日ぶりに反発している。この日の寄り前に、スイスのノバルティス社(バーゼル市)と、ペプチド-薬物複合体(PDC)の共同研究開発に関する契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回契約を締結した共同開発では、ノバルティスが選定した複数の標的分子に対し、ペプドリ独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」を用い、PDCとして使用する新たな特殊環状ペプチドを同定。ノバルティスは同定したペプチドを放射性核種または特定の低分子化合物と結合させたPDCを創製し、診断と治療の両方に使用する独占的な権利を有するという。また、同契約によりペプドリはノバルティスから契約一時金および研究開発支援金を受領するほか、今後、非臨床および臨床試験の進捗状況に合わせてマイルストーンフィーや、製品化後は売り上げ金額に応じたロイヤルティーおよび販売マイルストーンフィーを受け取ることになる。なお、契約一時金などについては19年6月期の売上高に計上されるとしているが、非開示としている。

■GMO-PG <3769>  7,330円  +110 円 (+1.5%)  11:30現在

GMOペイメントゲートウェイ<3769>が続伸している。同社と子会社のGMOペイメントサービスは27日、ミクシィ<2121>のエンターテインメント事業ブランド「XFLAG(エックスフラッグ)」が開発するイベント特化型キャッシュレス決済システム「タッチ決済」に決済システムを提供すると発表。これが材料視されているようだ。提供するのは、クレジットカードが手元になくてもカード払いができる「クレジットカード決済システム」、及び後日コンビニで支払いができる「後払い決済システム」。まずはXFLAGが7月13~14日に開催する「XFLAG PARK 2019」で導入される。

■プレス工業 <7246>  484円  +4 円 (+0.8%)  11:30現在

プレス工業<7246>が続伸している。27日の取引終了後、上限を150万株(発行済み株数の1.36%)、または7億5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は6月28日から9月30日までで、うち24万株を上限にこの日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けも行うとした。なお、ToSTNeT-3による買い付けの結果についてはまだ発表されていない。

■日本通信 <9424>  191円  +1 円 (+0.5%)  11:30現在

27日、東証が28日売買分から日本通信 <9424> に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料視された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■日本郵船 <9101>  1,720円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在

日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が上値を指向している。中国の物流需要の影響を大きく受ける海運セクターにとって、あすに予定される米中首脳会談で両国の交渉が進展することへの期待が買い戻しを誘っている。また、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が26日時点で9連騰、1300台を回復するなど戻り歩調を強めていることも海運セクターの株価を刺激している。

■アスクル <2678>  2,307円  -101 円 (-4.2%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

アスクル<2678>が4日続落している。27日の取引終了後、集計中の19年5月期連結業績予想について、売上高が3900億円から3870億円(前の期比7.4%増)へ、営業利益が60億円から45億円(同7.3%増)へ、純利益が35億円から4億円(同91.5%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。個人向け通販サイト「LOHACO」が、今年1月に配送料が無料となる注文の基準価格を引き上げたことに伴い売上高が計画未達となったことが響いた。また、LOHACO専用物流センター「AVC日高」に関する固定資産について、約31億円の減損損失を計上することも最終利益を押し下げた。なお、同時に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次業績は、単体売上高が前年同月比4.8%増となり、小幅ながら2カ月ぶりに前年実績を上回った。LOHACOは同3.1%減だったものの、主力のBtoB事業が同6.1%増となったことが貢献した。

■ビックカメラ <3048>  1,053円  -41 円 (-3.8%)  11:30現在

ビックカメラ<3048>が大幅反落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年9月~2019年5月期は、連結営業利益が前年同期比14%減の185億円弱となったもようだ」と報じられており、同期間としては2年ぶりの減益となることが嫌気されれている。記事によると、インバウンド客向けを中心に、粗利率の高い美容家電の販売が振るわなかったという。なお、決算発表は7月11日を予定している。

■ヘリオス <4593>  1,794円  -44 円 (-2.4%)  11:30現在

ヘリオス<4593>は3日続落している。27日の取引終了後、米アサシス社(オハイオ州)と締結していた幹細胞製品「マルチステム」の中国での開発・販売オプション権に関して、独占交渉期間を延長しないと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。「マルチステム」はアサシス社が創製した急性期脳梗塞を適応とする幹細胞製品。独占交渉期間は19年6月末までで、6カ月間の延長を検討していたが、中国の再生・細胞医薬品の開発環境に関して調査し、市場性やリスクなどを考慮して、延長しないことを決定したという。

■カルナバイオサイエンス <4572>  2,462円  +800 円 (+48.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

カルナバイオサイエンス<4572>は25日朝に発表した米ギリアド社との提携とそれに伴う19年12月期業績予想の上方修正を受けて前日まで3日連続ストップ高となっていたが、この日もストップ高の2462円水準でカイ気配となっている。27日の取引終了後、カナダのシエラ・オンコロジー社(ブリティッシュコロンビア州)に導出したCDC7キナーゼ阻害薬について、抗がん剤組成物に関する日本における特許査定を受領したと発表したことが好感されている。なお同社では、今後も知的財産戦略上において重要な特許取得に積極的に取り組むとしている。

■堀田丸正 <8105>  96円  +15 円 (+18.5%)  11:30現在

堀田丸正<8105>が急伸。27日の取引終了後、出資を行っていた協同組合の清算に伴い、特別利益約7300万円を20年3月期第1四半期に計上すると発表しており、業績上振れ期待から買われている。協同組合の残余財産の分配によるもの。なお、20年3月期業績予想については、修正が必要な場合、速やかに開示するとしている。

●ストップ高銘柄

日本鋳鉄管 <5612>  1,025円  +150 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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