今日の為替市場ポイント:米中協議の早期進展への期待後退でドル買い抑制も

通貨
2019年7月3日 8時39分

2日のドル・円相場は、東京市場では108円47銭から108円24銭まで下落。欧米市場でドルは108円30銭から107円77銭まで下落し、107円88銭で取引を終えた。

本日3日のドル・円は主に107円台後半で推移か。通商問題などについての米中協議の早期進展への期待はやや低下しており、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

2日のニューヨーク市場では、米中通商協議再開への楽観的な見方が後退し、世界経済の成長減速に対する市場の警戒感が広がったことから、米10年債利回りは再び2%を下回った。英中央銀行のカーニー総裁が、世界的な貿易戦争や英国の合意なき欧州連合(EU)離脱に起因するリスクの増大について指摘し、景気減速に対応するために若干の支援が必要となる可能性があるとの見方を示したことも意識されたようだ。

報道によると、ホワイトハウスのナバロ通商製造政策局長は、「米中通商協議は正しい方向に向かっている」との見方を示したものの、「協議は複雑で、時間がかかる。われわれは適切な合意を求めている」と述べた。市場関係者の間では「米中協議が再開されても短期間で問題が解決される保証はない」との見方が多かったようだが、ナバロ氏の発言を受けて「米中協議の長期化は避けられない」との見方が増えており、リスク選好的な取引縮小につながる可能性がありそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

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