話題株ピックアップ【夕刊】(3):アダストリア、国際石開帝石、三菱UFJ

注目
2019年7月3日 15時20分

■アダストリア <2685>  2,226円  -117 円 (-5.0%)  本日終値  東証1部 下落率10位

アダストリア<2685>は大幅反落。2日の取引終了後に発表した6月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.7%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前期に在庫消化のための値引き販売を先行して行った反動に加えて、一部商業施設のセール日程が後ろ倒しとなった影響で客数が大幅に減少したことが響いた。なお、全店売上高は同6.0%減だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  958.4円  -23.1 円 (-2.4%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など資源エネルギー株が軒並み安。2日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比2.84ドル安の1バレル56.25ドルと大幅安となった。世界的な景気減速懸念で原油需要が伸び悩むとの懸念が膨らんだ。石油輸出国機構(OPEC)は2日、ロシアなど非加盟国を含む「OPECプラス」を開催し、6月末が期限だった協調減産を20年3月末まで9カ月延長することで合意した。この協調減産の継続に伴い供給面の懸念は後退したものの、景気減速による需要減が警戒されており、原油価格は軟調な値動きとなっている。

■三菱UFJ <8306>  519.1円  -5.5 円 (-1.1%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが安い。2日のニューヨーク債券市場で米10年債利回りは前日比0.054%低下の1.974%に下落。世界的な景気減速懸念が強まるなか、米長期金利は2.0%台を下回った。この日の東京市場に入ってからも時間外取引で米長期金利は一時1.962%前後に一段と低下している。金利低下は、メガバンクにとって利ザヤ縮小による業績悪化につながるとの懸念から株価は軟調な値動きとなっている。

■三菱マテリアル <5711>  3,110円  -30 円 (-1.0%)  本日終値

三菱マテリアル<5711>が反落。2日の取引終了後、連結子会社のユニバーサル製缶が飲料用空缶の販売で価格カルテルを結んだとして、公正取引委員会から課徴金納付命令(案)に関する意見聴取通知書を受け取ったと発表。ユニバーサル製缶は第1四半期決算で約104億円を独占禁止法関連損失引当金繰入額として特別損失に計上するとしたことが嫌気されている。なお、三菱マテリアルグループの20年3月期連結業績への影響については現在精査中としている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,821円  -63 円 (-0.9%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が売りに押される展開。世界的に金融緩和的な政策への思惑が強まるなか、相対的に緩和余地が乏しい日本は円高圧力が高まるとの見方が広がっている。足もとは1ドル=107円台後半まで円が買われており、為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算悪化への警戒感が買いを手控えさせている。大手自動車各社の今期想定為替レートは1ドル=110円で設定されており、実勢はそこから2円以上の円高水準で収益へのデメリットが再び意識されやすくなっている。

■しまむら <8227>  8,110円  -10 円 (-0.1%)  本日終値

しまむら<8227>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を8200円から8000円へ引き下げており、これが弱材料視されたようだ。同証券では、エクイティストーリーは主力の「しまむら業態」を中心とした販売基調改善であるが、これまで5四半期連続で減収2けた営業減益となるなど業績回復感はないと指摘。20年2月期の営業利益予想を318億円から315億円へ、21年2月期を同329億円から319億円へ引き下げている。また、この先は値下げ処分減やコスト圧縮などリバウンド期待は高まるが、販売基調改善待ちの状態にあるとしている。

■ジーンズメイト <7448>  417円  +80 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ジーンズメイト<7448>がストップ高。2日の取引終了後に発表した6月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比5.3%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。メンズ・レディースともに、引き続きNB(ナショナルブランド)のTシャツや帽子などの服飾雑貨が好調に推移したことに加えて、注力している和柄シリーズのTシャツ類も都心部の店舗を中心に堅調に推移した。また、インバウンド需要も好調な伸びが続いたことも寄与した。

■アクセルマーク <3624>  621円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

アクセルマーク<3624>が5連騰。開発中のブロックチェーンゲーム「コントラクトサーヴァント -CARD GAME-」(略称「コンサヴァ」)への関心が高まっているようだ。同タイトルはこれまでにない”デッキ戦略”と、サーヴァントと呼ばれるカードの真の価値を見抜く“目利き”がユーザーに求められる本格派トレーディングカードゲーム。6月28日には、ブロックチェーンゲーム業界の有識者を対象とした試遊会が開催され、ユーザインタフェースやキャラクターなどのクオリティの高さや、高度な戦略性を求められる奥深いバトル、トークン化されたカードの特性を生かした多様性のあるカードを選び組み入れる楽しみなどで高い評価を得たとしている。

■ジェイホールディングス <2721>  503円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値

ジェイホールディングス<2721>がストップ高。2日の取引終了後、子会社アセット・ジーニアスが、不動産管理会社とオーナーをリアルタイムでつなぐアプリを開発し、6月17日に正式リリースしたと発表しており、これを好感した買いが入った。同アプリは、チャット、収支レポート閲覧、物件に関わる書類や写真のアップロード及び閲覧、修繕履歴などが確認でき、不動産管理でオーナーとのコミュニケーションが必要な部分に着目し開発したのが特徴。不動産管理会社がアセット・ジーニアスの賃貸管理システム「アセット・ジーニアス」ではなく、他社の賃貸管理システムを使用している場合でも、オーナーとのコミュニケーションツールとしてアプリのみ利用することも可能としている。

■スーパーバッグ <3945>  1,900円  +254 円 (+15.4%)  本日終値

スーパーバッグ<3945>が後場急伸し年初来高値を更新。ファーストリテイリング<9983>がこの日、9月から全世界のグループブランド3500店舗でショッピングバッグを環境配慮型紙製に順次切り替えると発表しており、百貨店や専門店向け紙袋大手の同社に思惑的な買いが入ったようだ。ファーストリテでは、20年中をメドに全世界のファーストリテイリングのグループ全体で、店頭で顧客の手に渡る使い捨てプラスチックのうち、ショッピングバッグと商品パッケージの85%に当たる約7800トンの削減を目指す使い捨てプラスチックの使用削減に関するグループ方針を策定。今年9月1日から、日本をはじめ世界12カ国・地域の事業で使用しているプラスチック製ショッピングバッグを、FSC認証(森林認証)を受けた紙または再生紙を使用した環境配慮型の紙製に順次切り替えていくとしている。これを受けて紙袋大手のスパバックのほか、ザ・パック<3950>などが急上昇。また、エコバックの需要増期待からトランザクション<7818>なども買われている。

●ストップ高銘柄

フジタコーポレーション <3370>  1,363円  +300 円 (+28.2%) ストップ高   本日終値

日本鋳鉄管 <5612>  1,381円  +300 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値

キャンバス <4575>  961円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

日本興業 <5279>  787円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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