前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年7月4日 5時20分

■アダストリア <2685>  2,226円 (-117円、-5.0%)

東証1部の下落率10位。アダストリア <2685> が3日ぶり大幅反落。2日の取引終了後に発表した6月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.7%減と5ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前期に在庫消化のための値引き販売を先行して行った反動に加えて、一部商業施設のセール日程が後ろ倒しとなった影響で客数が大幅に減少したことが響いた。なお、全店売上高は同6.0%減だった。

■国際石開帝石 <1605>  958.4円 (-23.1円、-2.4%)

国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> など資源エネルギー株が軒並み安。2日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比2.84ドル安の1バレル=56.25ドルと大幅安となった。世界的な景気減速懸念で原油需要が伸び悩むとの懸念が膨らんだ。石油輸出国機構(OPEC)は2日、ロシアなど非加盟国を含む「OPECプラス」を開催し、6月末が期限だった協調減産を20年3月末まで9ヵ月延長することで合意した。この協調減産の継続に伴い供給面の懸念は後退したものの、景気減速による需要減が警戒されており、原油価格は軟調な値動きとなった。

■三菱UFJ <8306>  519.1円 (-5.5円、-1.1%)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> などメガバンクが売られた。2日のニューヨーク債券市場で米10年債利回りは前日比0.054%低下の1.974%に下落。世界的な景気減速懸念が強まるなか、米長期金利は2.0%台を下回った。3日の東京市場に入ってからも時間外取引で米長期金利は一時1.962%前後に一段と低下した。金利低下は、メガバンクにとって利ザヤ縮小による業績悪化につながるとの懸念から株価は軟調な値動きとなった。

■三菱マ <5711>  3,110円 (-30円、-1.0%)

三菱マテリアル <5711> が3日ぶり反落。2日の取引終了後、連結子会社のユニバーサル製缶が飲料用空缶の販売で価格カルテルを結んだとして、公正取引委員会から課徴金納付命令(案)に関する意見聴取通知書を受け取ったと発表。ユニバーサル製缶は第1四半期決算で約104億円を独占禁止法関連損失引当金繰入額として特別損失に計上するとしたことが嫌気された。なお、三菱マテリアルグループの20年3月期連結業績への影響については現在精査中としている。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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