3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ179ドル高、利下げ期待が強まる

市況
2019年7月4日 7時47分

■NY株式:NYダウ179ドル高、利下げ期待が強まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は179.32ドル高の26966.00、ナスダックは61.14ポイント高の8170.23で取引を終了した。独立記念日の前日の為、午後1時までの短縮取引で閑散となる中、6月ADP雇用統計が予想を下振れ、利下げ期待から買いが先行。欧州中央銀行(ECB)次期総裁に、金融緩和に積極的なラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が指名されたことから欧州株が全面高となり、終日堅調推移となった。主要株価指数は最高値を更新した。セクター別では半導体・半導体製造装置を除いて全面高となり、特に家庭用品・パーソナル用品や不動産の上昇が目立った。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、4-6月納車台数が市場予想を上振れ上昇。セキュリティソフトのシマンテック(SYMC)は、半導体のブロードコム(AVGO)への身売り交渉が報じられ急騰。食品メーカーのケロッグ(K)は、経済紙「バロンズ」に株価上昇を予想する記事が掲載され堅調推移となった。

4日(木)は独立記念日の祝日で米国株式相場は休場となる。小売のメーシーズ(M)はニューヨークで開催される独立記念日を祝した花火大会のスポンサーを務めており、同日には特別セールを実施予定で、多くの来客・注文が予想される。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円59銭から107円89銭で推移し、107円85銭付近で引けた。この日発表された米国の経済指標の多くが予想を下回るなか、株高となったことから円売りが徐々に優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1272ドルから1.1312ドルで推移し、1.1280ドル付近で引けた。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測により上値の重い展開になった。ユーロ・円は121円51銭から121円80銭で推移した。

ポンド・ドルは1.2559ドルから1.2592ドルでもみ合った。英中銀の利下げ観測も浮上し、上値の重い展開になった。ドル・スイスフランは0.9837フランから0.9873フランで推移した。

■NY原油:反発で57.34ドル、リグ稼働数減少や米国株高受けて買い盛り返す

NY原油先物は反発(NYMEX原油8月限終値:57.34↑1.09)。56.11ドルまで下落後、57.44ドルまで上昇した。前日のNY通常取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、原油在庫が497万バレル減少したことをきっかけに買い戻しが先行。その後、本日発表の米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で原油在庫が100万バレル余りの減少にとどまったことから、いったん売りに転じた。しかし、ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が788基で前回から5基減少、また、米国株高も好感され、引けにかけて買いが盛り返した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.05ドル -0.10ドル(-0.34%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.99ドル +0.16ドル(+0.37%)

ゴールドマン・サックス(GS)206.04ドル +0.06ドル(+0.03%)

インテル(INTC) 48.52ドル +0.40ドル(+0.83%)

アップル(AAPL) 204.41ドル +1.68ドル(+0.83%)

アルファベット(GOOG) 1121.58ドル +10.33ドル(+0.93%)

フェイスブック(FB) 197.20ドル +2.20ドル(+1.13%)

キャタピラー(CAT) 135.59ドル -0.26ドル(-0.19%)

アルコア(AA) 22.70ドル -0.60ドル(-2.58%)

ウォルマート(WMT) 112.32ドル +0.72ドル(+0.65%)

スプリント(S) 6.98ドル +0.10ドル(+1.45%)

《SF》

提供:フィスコ

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