注目銘柄ダイジェスト(前場):ギフト、TSI HD、イグニスなど

市況
2019年7月4日 12時07分

ソフトバンク<9434>:1438.5円(+5.5円)

もみ合い。クレディ・スイス証券では投資判断「ニュートラル」でカバレッジを開始、目標株価は1600円としている。短期的な配当利回りは同業他社と比較し優位にあるが、総還元利回りの拡大は競合他社と比較すると劣後すると考えているようだ。コンシューマ事業は、規制や競争環境の厳格化で大きな成長は期待できないが、連結化するヤフーが当面は利益をけん引し、中長期的には5Gネットワーク整備による法人事業の拡大を期待と。

TSI HD<3608>:697円(+27円)

大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は19.1億円で前年同期比72.1%増益となった。会社側の上半期計画は6億円の赤字で、通期では34億円、前期比48.4%増の予想、通期計画に対する進捗率は56.3%となっており、上振れ期待が先行する状況とみられる。自社EC比率やオムニチャネル会員比率の伸長などによって、主力のアパレル関連事業の売上が順調に拡大した。

国際紙パルプ商事<9274> :308円(+11円)

大幅続伸。スキーム・オブ・アレンジメントにより豪Spicers社を完全子会社化する取引について、Spicersが本日、豪州裁判所で認可されたことを公表している。Spicers社の完全子会社化は1月17日に発表済みだが、正式に決定したことで、あらためて今後の業績拡大を期待する動きが優勢に。Spicersはニュージーランド市場において、紙・包装資材及び紙関連製品などの卸売を手掛けるリーディングカンパニーとして、強固な地位を確立している。

ニトリHD<9843>:14495円(+555円)

大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は304億円で前年同期比横ばいとなった。会社側ではほぼ計画線としているが、上半期計画は同5%減益であり、上振れ推移との見方が優勢になっている。販管費抑制が市場想定以上に進んでいる格好だ。また、今後の成長を担う海外展開において、中国での既存店増収率が10%増程度まで回復しているもようであることもポジティブに捉えられている。

ギフト<9279>:4960円(+315円)

大幅に3日ぶり反発。6月の既存店売上高が前年同月比2.6%増(前月は3.8%増)だったと発表している。客数は0.4%減、客単価は3.0%増。昨年と比べて休日の日数が1日多く、日並びが良かった。また、店舗のQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を高める取り組みを継続したことにより、順調に推移した。全店ベースの売上高は43.3%増、客数は37.6%増、客単価は4.1%増だった。

イグニス<3689>:1122円(+62円)

急騰。子会社のパルス(東京都渋谷区)がバーチャルライブアプリ「INSPIX」を8月にリリースする予定と発表している。VRタレントのマネジメントを手掛ける岩本町芸能社(東京都千代田区)所属のVRアイドルが、バーチャルライブとバーチャル握手会を「INSPIX」で実施する。今回のアプリは、5月16日発表の19年9月期第2四半期決算説明資料で Virtual Live Platform「INSPIX」の Phase3として明らかにしていたもの。

イメージワン<2667>:703円(-5円)

大幅に5日続伸。19年9月期の純損益を従来予想の2.15億円の赤字から4.37億円の黒字(前期実績0.08億円の黒字)に上方修正している。三重県にある未着工太陽光発電所を売却し、特別利益を計上する見込みとなったため。売却額は非公表。営業損益予想(1.00億円の黒字)は据え置いた。株価が200日移動平均線を上回って推移していることも買い安心感につながっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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