今日の為替市場ポイント:米長期金利持ち直しでドル買い継続へ

通貨
2019年7月9日 8時36分

8日のドル・円相場は、東京市場では108円59銭から108円28銭まで下落。欧米市場でドルは108円33銭から108円80銭まで一段高となり、108円74銭で取引を終えた。

本日9日のドル・円は主に108円後半で推移し、下げ渋る値動きか。前日の米大幅株安を受けた日本株安で円買い先行が見込まれるものの、米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げ観測後退でまとまったドル売りは想定しにくい。

先週5日に発表された米6月雇用統計は、失業率や平均賃金は悪化した半面、非農業部門雇用者数は堅調な内容となった。週明け8日の海外市場は雇用者数の伸びに反応し、今月末に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅は25bpにとどまるとの観測から米10年債利回りが上昇。ドルはそれを手がかりに108円台後半に浮揚した。

本日の東京市場では、前日の米大幅株安で日本株は軟調推移が見込まれる。また、8時半発表の5月毎月勤労統計・現金給与総額は前回下振れが予想され、市場予想を大幅に下回った場合、円買いがやや優勢となりそうだ。ただ、日経平均先物は弱くなく、リスク回避的な円買いは小幅とみる。米10年債利回りが2.0%以上の水準を維持できれば、ドル売りは限定的に。とはいえ、明日(10、11日)のFRB議長による議会証言を見極めようと、上値は重いだろう。

《CS》

提供:フィスコ

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