話題株ピックアップ【昼刊】:バロック、イオンファン、日本国土開発
■バロック <3548> 1,077円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
バロックジャパンリミテッド <3548> がストップ高。16日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は16.6億円で着地。前期に決算期を変更したため、前年同期との比較はないが、会社発表の参考実績との比較で55.9%の増益となったことが買い材料視された。国内で主力ブランド「MOUSSY」や百貨店系アパレルブランド「ENFOLD」の販売が好調だった。正価販売の強化や仕入れ原価の低減などで採算が改善したことも利益を押し上げた。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の3.0%にあたる110万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。
■イオンファンタジー <4343> 2,589円 +238 円 (+10.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
16日に発表した「国内単体の6月既存店売上高は13.2%増」が買い材料。
国内単体の6月既存店売上高は前年同月比13.2%増と5ヵ月連続で前年実績を上回った。
■ソフトウェア・サービス <3733> 10,990円 +580 円 (+5.6%) 11:30現在
16日に発表した「6月売上高は3.2倍」が買い材料。
6月売上高は前年同月比3.2倍の32.1億円、受注高は同74.9%増の22.1億円。
■日本国土開発 <1887> 572円 +30 円 (+5.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
日本国土開発<1887>が全般地合い悪のなか強さをみせ、前日に続き上値を指向している。同社は重機土木工事や建築を手掛ける。16日取引終了後に発表した19年5月期の営業利益は前の期比7%減の145億7600万円となったが、年間配当については前の期実績に対し17円増配の32円を実施することを発表、従来計画の27円50銭から大幅増額となり、これを好感する形で買いを引き寄せている。同社は今年3月に20年ぶりに再上場を果たし、その際に配当性向30%を目標に掲げていた。今回の増配はそれに沿ったもので、株主還元の強化が好感された。なお、20年5月期業績は営業利益が前期比32.8%減の98億円を予想している。
■パークシャ <3993> 5,930円 +240 円 (+4.2%) 11:30現在
PKSHA Technology<3993>が急反発。ここ急速な調整を入れていたが、目先売り圧力が一巡するなか、押し目に買い向かう動きが観測され切り返しに転じている。同社は人工知能(AI)アルゴリズムを活用したソフトのライセンス販売を手掛け、人材面で優秀なAIエンジニアを囲い込んでいることが強みとなっている。12日に354万株の公募と上限53万1000株のオーバーアロットメントによる売り出しを発表、これによる1株利益の希薄化や株式需給関係の悪化を嫌気する売りに晒された。ただ、約200億円の調達資金の一部をアルゴリズムの研究開発などに充てる方針で成長投資との捉え方もできる。業績は急成長が続いている。主力の画像認識ソフトや顧客対応自動化ソフトなどが高水準の需要を捉えており、19年9月期は営業利益段階で前期比51%増の9億円を見込んでいる。
■北の達人 <2930> 638円 +24 円 (+3.9%) 11:30現在
北の達人コーポレーション<2930>が続伸、年初来高値近辺で売り物をこなしている。同社は化粧品や健康食品を主軸とするネット通販を展開。健康食品では主力の「カイテキオリゴ」などが好調で業績を牽引する一方、化粧品では最先端の美容トレンドとして脚光を浴びるマイクロニードルのブームを捉えることに成功した。“刺すヒアルロン酸化粧品”として話題を呼んでいる「ヒアロディープパッチ」が大ヒットし足もとの収益を押し上げている。先行予約が2万個を突破した眉間専用のエイジングケア化粧品「ミケンディープパッチ」を今月9日から発売、今後の売り上げ寄与に期待が高まっている。同社の19年3~5月期営業利益は前年同期比22%増の5億5300万円と好調。20年2月期通期では前期比45%増の27億200万円を見込んでいる。
■ウォンテッドリー <3991> 4,865円 +130 円 (+2.8%) 11:30現在
ウォンテッドリー <3991> [東証M]が高い。16日大引け後に発表した19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の連結経常利益が前年同期比79倍の3億1700万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。求人情報や名刺管理アプリなどのビジネス交流(SNS)サイト「Wantedly」の基本プランやオプションの売り上げが伸び、42.1%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の3億3000万円に対する進捗率は96.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■ティーケーピー <3479> 4,670円 -250 円 (-5.1%) 11:30現在
16日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は38%減益で着地」が嫌気された。
ティーケーピー <3479> [東証M] が7月16日大引け後(16:00)に決算を発表。20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比38.3%減の10.5億円に落ち込み、通期計画の53.9億円に対する進捗率は19.5%にとどまり、さらに前年同期の42.1%も下回った。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,048円 -143 円 (-2.8%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が続落、一時4%超の下げとなりフシ目の5000円大台を割り込んだ。同社株が5000円を割り込むのは6月下旬の株式分割後初めて。傘下の米携帯電話会社スプリントとTモバイルUSの経営統合が難航していることが株価の重荷となっている。株式需給面では海外ヘッジファンドの先物への売りが裁定解消売りを誘発し、同社株に押し下げ圧力が働いている。
■ブロンコビリー <3091> 2,265円 -40 円 (-1.7%) 11:30現在
ブロンコビリー<3091>が反落している。16日の取引終了後に発表した第2四半期(1~6月)単独業績が、売上高111億4500万円(前年同期比0.1%減)、営業利益11億6800万円(同17.4%減)、純利益7億7300万円(同20.1%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気されている。既存店売上高が同9.5%減と計画の5.8%減を下回ったことが売上高・利益を押し下げた。今期は出店ペースを落とし、収益性の重視や従業員教育の再強化に取り組んでおり、上期の出店が2店舗にとどまったことで、販管費の伸びを売上高で吸収しきれなかった。なお、19年12月期通期業績予想は、売上高235億円(前期比4.8%増)、営業利益24億3000万円(同6.4%減)、純利益16億2000万円(同9.4%減)の従来見通しを据え置いている。
■東京エレクトロン <8035> 16,510円 -105 円 (-0.6%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株が総じて軟調。前日の米国株市場ではマイクロンテクノロジーやインテルなどをはじめ半導体関連株に売られるものが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も6日ぶりに反落、再び1500台を割り込んだ。これを受けて東京市場でも半導体製造装置メーカーや半導体素材メーカーに売りが先行している。
■サイバーステップ <3810> 1,108円 +150 円 (+15.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
サイバーステップ <3810> [東証2]がストップ高買い気配。16日大引け後に発表した19年5月期の連結経常損益は前の期比85.1%減の8400万円に落ち込んだが、従来予想の1億1000万円の赤字から一転黒字で着地。続く20年5月期の同利益は前期比4.8倍の4億円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期上振れはオンラインクレーンゲーム「トレバ」で景品の配送や保管にかかるコスト削減が想定より進んだことが背景。今期は一段の増台を予定する「トレバ」や新規タイトルの課金収入が伸び、12.5%の大幅増収を見込む。
■Nuts <7612> 117円 +14 円 (+13.6%) 11:30現在
Nuts<7612>が急騰している。16日の取引終了後、慶応義塾大学医学部元准教授・森山雅美氏が代表取締役を務めるアジュバント・R&D(東京都大田区)と、免疫活性化物質であるアジュバントを用いた予防医療に関する共同事業契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。アジュバント社は、アジュバントの生体利用によりQOL(クオリティー・オブ・ライフ)を向上させることを目的に設立した会社。今回の締結した共同事業契約では、アジュバント社の化粧品、健康食品、化学物質、添加物などの開発製造をもとに、Nutsが販売計画の策定や市場開拓を通じ、販売元が日本国内及び中国などで販売することに対して支援し、アジュバント社は研究成果を具体化することで、Nutsに対する支援を行うとしている。なお、販売元は現在協議中で、業績に与える影響については精査中としている。
■シャノン <3976> 1,520円 +114 円 (+8.1%) 11:30現在
シャノン<3976>が急伸している。16日の取引終了後、日本郵政<6178>子会社のJPメディアダイレクトとサービスの共同開発及び販促やマーケティング活動を共同で実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。JPメディアダイレクトが開発したDMの印刷・発送プラットフォーム「DM Connect」と、シャノンの「SHANON MARKETING PLATFORM」を連携させた「SHANON MARKETING PLATFORM DM Connect Plus.」について、サービス開発や販促などのマーケティング活動を共同で実施するという。なお、19年10月期業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
サンオータス <7623> 387円 +80 円 (+26.1%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース