前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年7月18日 5時30分

■パークシャ <3993>  5,970円 (+280円、+4.9%)

PKSHA Technology <3993> [東証M]が5日ぶり急反発。ここ急速な調整を入れていたが、目先売り圧力が一巡するなか、押し目に買い向かう動きが観測され切り返しに転じた。同社は人工知能(AI)アルゴリズムを活用したソフトのライセンス販売を手掛け、人材面で優秀なAIエンジニアを囲い込んでいることが強みとなっている。12日に354万株の公募と上限53万1000株のオーバーアロットメントによる売り出しを発表、これによる1株利益の希薄化や株式需給関係の悪化を嫌気する売りに晒された。ただ、約200億円の調達資金の一部をアルゴリズムの研究開発などに充てる方針で成長投資との捉え方もできる。業績は急成長が続いている。主力の画像認識ソフトや顧客対応自動化ソフトなどが高水準の需要を捉えており、19年9月期は営業利益段階で前期比51%増の9億円を見込んでいる。

■システムサポ <4396>  1,715円 (+68円、+4.1%)

システムサポート <4396> [東証M]が続伸。東証マザーズに上場している同社は16日の取引終了後、東京証券取引所から8月5日に東証1部または同2部へ市場変更する承認を受けたと発表した。同時に株式売り出しも発表。株式売り出しによる需給悪化は懸念されるものの、東証1部へ市場変更が決まった場合、TOPIXの組み込み需要が期待できることが評価されている様子だ。大株主の上岸弘和氏などが合計57万6900株を売り出す。同時に上限8万6000株のオーバーアロットメントによる売り出しも実施する。売出価格は7月24日から29日までのいずれかの日に決定する。東証の所属部は、売出価格の決定以降に決まる予定だ。

■日本国土開発 <1887>  562円 (+20円、+3.7%)

日本国土開発 <1887> が続伸。同社は重機土木工事や建築を手掛ける。16日取引終了後に発表した19年5月期の営業利益は前の期比7%減の145億7600万円となったが、年間配当については前の期実績に対し17円増配の32円を実施することを発表、従来計画の27円50銭から大幅増額となり、これを好感する形で買いを引き寄せた。同社は今年3月に20年ぶりに再上場を果たし、その際に配当性向30%を目標に掲げていた。今回の増配はそれに沿ったもので、株主還元の強化が好感された。なお、20年5月期業績は営業利益が前期比32.8%減の98億円を予想している。

■マツキヨHD <3088>  3,515円 (+115円、+3.4%)

マツモトキヨシホールディングス <3088> が続伸。16日の取引終了後、ベトナムの大手企業グループであるロータス・フード・グループと、ドラッグストアの事業展開で基本合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の基本合意はベトナムにおけるドラッグストアの開発・運営を行うための合弁事業推進を目的としたもの。具体的な事業展開については、今後両社で順次決定する予定で、20年3月期業績への影響は軽微としている。同時に、香港にドラッグストア事業の現地法人を開設すると発表した。なお、事業展開の具体的な内容に関しては今後検討するとしている。

■シャノン <3976>  1,451円 (+45円、+3.2%)

シャノン <3976> [東証M]が上伸。16日の取引終了後、日本郵政 <6178> 子会社のJPメディアダイレクトとサービスの共同開発及び販促やマーケティング活動を共同で実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。JPメディアダイレクトが開発したDMの印刷・発送プラットフォーム「DM Connect」と、シャノンの「SHANON MARKETING PLATFORM」を連携させた「SHANON MARKETING PLATFORM DM Connect Plus.」について、サービス開発や販促などのマーケティング活動を共同で実施するという。なお、19年10月期業績への影響は軽微としている。

■ギフト <9279>  4,930円 (+120円、+2.5%)

ギフト <9279> [東証M]が続伸。16日の取引終了後、北関東を中心にラーメン店9店舗を展開するラーメン天華(栃木県那須町)と、自家製麺や宇都宮餃子などを供給するケイアイケイフーズ(栃木県那須塩原市)の株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。両社の子会社化は、北関東での事業基盤を強化するとともに、新たなラーメン 業態の展開を模索するのが狙い。取得価額は非開示。なお、19年10月期業績への影響は現在精査中としている。

■乃村工芸社 <9716>  1,451円 (+30円、+2.1%)

乃村工芸社 <9716> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を1610円から1660円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、「2020 年の東京五輪開催に向けた収益モメンタムの上昇」というシナリオは順調に推移しており、株価バリュエーションに割高感はないと評価。また、7月4日に発表した第1四半期(3-5月)決算は、営業利益が前年同期比4.8倍になり、同証券予想の同3.4倍を上回ったが、第2四半期(6-8月)以降も工程管理の徹底により20%超の総利益率が維持され、経費コントロールによる販管費の伸びが抑制されると予想。これに伴い、20年2月期の営業利益予想を99億3000万円から104億8000万円に上方修正している。

■ODK <3839>  530円 (+8円、+1.5%)

ODKソリューションズ <3839> [JQ]が5日続伸。独立系のシステム開発会社で大学入試関連を中心とするビジネスプラットフォーム提供を主力としている。機密性の高いデータの大量処理で高い実績を持ち、RPAなど人工知能(AI)を絡めた業務支援サービスに経営資源を注いでいる。また、ここにきて中小病院向けなど市場開拓が進む電子カルテ導入支援ビジネスも軌道に乗り、中期的な成長期待が高まっている。18年3月期営業利益は前の期比で2.3倍、19年3月期も前の期比56%増と急拡大した。20年3月期は減益が予想されているが、21年3月期以降は再び利益成長路線に復帰する公算が大きい。

■インターアク <7725>  1,669円 (+20円、+1.2%)

インターアクション <7725> が続伸。16日の取引終了後、取引先から大口受注を獲得したと発表しており、これを好感した買いが入った。受注金額は2億4000万円で、20年5月期第2四半期に計上を予定しているという。なお、20年5月期業績予想には織り込み済みとしている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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