話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、アサヒ、メディア工房

注目
2019年7月22日 15時15分

■三菱UFJ <8306>  524.9円  +2 円 (+0.4%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売り物をこなしプラス圏で推移している。前週末の米国株市場では金融株が軟調だったものの、FRBによる大幅な利下げ観測が後退したことを背景に米長期金利は足もと上昇に転じている。前週末終値ベースで米10年債利回りは2.055%と反発しており、米国事業を展開するメガバンクにとっては運用利ザヤの拡大につながるとの見方で株価にプラスに働いている。ここにきて配当利回りなどからメガバンクは押し目買い対象としても根強い人気がある。

■アサヒ <2502>  4,591円  -447 円 (-8.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位

アサヒグループホールディングス<2502>は軟調。同社は19日、オーストラリアのビール最大手、カールトン&ユナイテッドブルワリーズを日本円にして約1兆2200億円で買収することで合意したと発表。同社は国内ビール事業が伸び悩むなか、海外事業に積極展開しており、今回の買収で世界でのプレミアムビールの販売を更に加速させる構えにある。ただ、買収資金が巨額であるだけに財務面での不安も拭えず、足もとは売りが先行している。

■GMO-FH <7177>  586円  -10 円 (-1.7%)  本日終値

GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が反落。19日の取引終了後、第2四半期累計(1~6月)連結決算の速報値を発表しており、売上高158億7100万円(前年同期比8.5%減)、営業利益42億8400万円(同26.9%減)、純利益25億500万円(同36.2%減)となったことが嫌気された。株式などの委託売買代金が低迷し受入手数料が減少したほか、店頭FXについては年初の相場急変による取り引きの一時的な収益性の低下や外国為替市場のボラティリティの低下を背景とする取引高の減少の影響を受けたとしている。また、信用取引の売買代金の減少や信用残高の減少などを受けて金融収益が減少したことも響いた。

■メディア工房 <3815>  439円  +80 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値

メディア工房<3815>がストップ高。前週末19日の取引終了後、中国グループ会社の日本和心醫薬が、中国消費者に向けに日本の人間ドック・総合病院・専門医療機関・美容整形外科への受診をはじめとするインバウンドと越境eコマースを提供するWebサービス「和心医薬」をリリースしたと発表しており、これを好感した買いが入った。新サービスは、中国国内における健康や美容に対する需要の高まりに着目し、日本の医療機関との提携強化により高水準の医療サービスを提供。あわせて中国消費者に人気の高いヘルスケア製品を豊富に取り揃えた越境eコマースを運営することで、グローバルな発展を推進するのが狙いとしている。

■マルマエ <6264>  883円  +88 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

マルマエ<6264>が大幅続伸。20日に発表した6月度の月次受注残高は前年同月比35.8%減となったものの、前月比では0.1%増と4カ月連続で増加しており、これを好材料視した買いが入った。半導体分野は受注が回復傾向にある一方、出荷件数が増加。また、FPD分野は中小型パネル向けの受注と出荷検収がともに回復し始めたとしている。

■エスユーエス <6554>  815円  +78 円 (+10.6%)  本日終値

エスユーエス<6554>が大幅続伸、株価水準を一気に切り上げている。大手メーカーやシステムインテグレーター向けに開発系IT技術者を派遣し需要を捉えている。好採算のシステムコンサルティングサービスでは、SAPをはじめ大規模基幹システムで重視されるIT基盤の統合・再構築が好調だ。また、大手企業の新卒採用試験向けに開発したAIマッチング採用管理ツール「SUZAKU」は戦略商品として昨年7月から本格的に拡販を進め、同社の成長ドライバーとして期待を担う。19年9月期営業利益は前期比10%増の6億600万円予想と2ケタ伸長を見込むが、上方修正余地がある。20年8月期は増益率が更に高まる可能性がある。

■ソーバル <2186>  1,400円  +132 円 (+10.4%)  本日終値

ソーバル<2186>が急騰。AIやIoT分野に経営の軸足を置き、組み込みソフトの受託開発と技術者派遣を収益の2本柱としている。主力のキヤノン<7751>向けのほか、富士通<6702>など大手IT企業を顧客基盤として拡充しており、収益成長に向けた展望は明るい。AI人材育成では富士通などとの連携を強め、会社側ではM&Aを含めた業容拡大に前向きな姿勢を示している。今20年2月期第1四半期(3~5月)の営業利益は前年同期比17.3%増の1億9300万円と高い伸びを示した。通期計画の6億3000万円は増額修正の公算が大きい。昨年6月には2280円の高値まで駆け上がった実績がある。

■エプコ <2311>  1,335円  +125 円 (+10.3%)  本日終値

エプコ <2311> [東証2]が高い。19日大引け後、19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の1.4億円→2.2億円に57.0%上方修正。従来の5.3%減益予想から一転して48.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。設計サービスの受託戸数が伸びたことが寄与。管理部門の費用が想定を下回ったことに加え、持分法適用会社TEPCOホームテックの業績回復も上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の5.3億円(前期は4.6億円)を据え置いた。

■GameWith <6552>  632円  +56 円 (+9.7%)  本日終値

GameWith<6552>は急反発。岩井コスモ証券が19日付で、投資判断を新規「A」、目標株価750円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、ゲームの市場規模は長年成長を続けており、今後も成長が期待できるセクターであることや、成長が期待されるeスポーツにも積極的に関与していること、更にブロックチェーンゲームや海外事業にも期待が持てることなどを評価しているという。

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