話題株ピックアップ【夕刊】(2):カカクコム、ワークマン、ユニシス

注目
2019年8月2日 15時17分

■東邦ホールディングス <8129>  2,502円  +97 円 (+4.0%)  本日終値

東邦ホールディングス<8129>が3日ぶりに反発。同社は1日取引終了後に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は34億2000万円(前年同期比66.7%増)となり、上半期計画58億円に対する進捗率は59.0%に達した。売上高は3125億2200万円(同3.7%増)で着地。主力の医薬品卸売事業が伸びたほか、調剤薬局事業も堅調だった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■カカクコム <2371>  2,425円  +70 円 (+3.0%)  本日終値

カカクコム<2371>は大幅高で連日の年初来高値を更新。1日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が売上高142億2400万円(前年同期比13.7%増)、営業利益64億4800万円(同16.0%増)、純利益43億2500万円(同22.4%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。「食べログ」のネット予約人数が順調に進捗し飲食店販促事業が伸長したほか、「求人ボックス」「スマイティ」など新興メディア・ソリューション事業が好調に推移し業績を押し上げた。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高620億円(前期比13.1%増)、営業利益267億円(同6.5%増)、純利益180億円(同7.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■ワークマン <7564>  5,210円  +150 円 (+3.0%)  本日終値

ワークマン<7564>が続伸。1日の取引終了後に発表した7月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比16.3%増と22カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。日照不足と低温で空調ファン付作業服など猛暑関連商品が伸び悩んだものの、長梅雨の影響により、「肌がさらさらZERO DRY半袖Tシャツ」や自社開発のドライ生地を使用した「AERO STRETCHカーゴパンツ」など衣服内の快適性を保つウェアが好調に推移。また、降雨日が多かったことでレインウェアや長靴など雨関連商品も売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同19.8%増だった。

■TOA <6809>  1,230円  +29 円 (+2.4%)  本日終値

TOA<6809>が5日続伸。1日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高90億8000万円(前年同期比3.3%増)、営業利益2億300万円(同5.1倍)、純利益3100万円(前年同期3800万円の赤字)と大幅増益となったことが好感された。国内で減災・防災市場向けや交通インフラ市場向け販売が伸長したほか、映像機器の販売が堅調に推移したことが売上高・利益を押し上げた。また、タイやインドネシアでの販売が堅調だったことも寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高490億円(前期比5.7%増)、営業利益40億円(同2.5%増)、純利益24億5000万円(同2.2%減)の従来見通しを据え置いている。

■帝人 <3401>  1,893円  +12 円 (+0.6%)  本日終値

帝人<3401>が後場に入ってプラス圏に浮上。同社はきょう午前11時30分に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は169億5800万円(前年同期比7.1%減)となったが、直前四半期(1~3月)の約119億円から回復していることが好感されたようだ。マテリアル領域で米子会社コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックスの生産性が向上してきたことや、ヘルスケア領域での販売が依然良好なことが寄与した。なお、4~6月期の売上高は2146億2100万円(同0.8%減)だった。

■日本ユニシス <8056>  3,655円  +20 円 (+0.6%)  本日終値

日本ユニシス <8056> が続伸。1日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の37.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。システムサービスでDX(デジタルトランスフォーメーション)関連などの中小型案件が引き続き拡大したうえ、前期に受注したAI関連の大型機器販売も寄与し、14.2%の大幅増収を達成した。営業支援費が減少したことも増益の要因となった。

■EPSホールディングス <4282>  1,355円  -316 円 (-18.9%)  本日終値  東証1部 下落率2位

EPSホールディングス<4282>が急落し約7カ月ぶりに年初来安値を更新。1日の取引終了後、19年9月期の連結業績予想について、売上高を720億円から681億円(前期比3.5%増)へ、営業利益を72億円から57億円(同20.8%減)へ、純利益を47億円から30億円(同31.6%減)へ下方修正したことが嫌気された。CRO(医薬品開発業務受託機関)事業で、試験規模の小型化やグローバルCROとの競争激化があったことに加えて、いくつかの案件の実行でプロジェクトマネジメントがうまく機能していないことなどが要因。また、グローバル・リサーチ事業が計画を下回っていることも影響するとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年10月~19年6月)決算は、売上高501億5500万円(前年同期比3.5%増)、営業利益38億3600万円(同30.1%減)、純利益20億5300万円(同40.5%減)だった。

■アウトソーシング <2427>  1,104円  -225 円 (-16.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位

1日に決算を発表。「上期税引き前は一転7%減益で下振れ着地」が嫌気された。

アウトソーシング <2427> が8月1日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比6.7%減の35.3億円に減り、従来の10.9%増益予想から一転して減益で着地。

⇒⇒アウトソーシングの詳しい業績推移表を見る

■三井海洋開発 <6269>  2,560円  -421 円 (-14.1%)  本日終値  東証1部 下落率5位

1日に決算を発表。「上期営業が赤字転落で着地・4-6月期も赤字転落」が嫌気された。

三井海洋開発 <6269> が8月1日大引け後(15:30)に決算を発表。19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結営業損益は22.9億円の赤字(前年同期は108億円の黒字)に転落した。

⇒⇒三井海洋開発の詳しい業績推移表を見る

■シャープ <6753>  1,192円  -189 円 (-13.7%)  本日終値  東証1部 下落率6位

1日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は35%減益で着地」が嫌気された。

シャープ <6753> が8月1日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比34.5%減の139億円に落ち込み、4-9月期(上期)計画の420億円に対する進捗率は33.2%にとどまり、さらに前年同期の49.3%も下回った。

⇒⇒シャープの詳しい業績推移表を見る

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