極東貿易 Research Memo(7):2020年3月期(新中期経営計画1年目)は、“足場固め”の年と位置付ける

特集
2019年8月8日 15時07分

■極東貿易<8093>の今後の見通し

新中期経営計画「KBKブレイクスルー2023」は、同社グループの“成長の壁”を打開(ブレイクスルー)し、大胆な改革を推進する5ヶ年中期経営計画である。今年はその1年目として、“足場固め”の年と位置付けている。2020年3月期通期見通しは、売上高69,000百万円(前期比1.5%増)、売上総利益9,000百万円(同1.4%増)、営業利益1,100百万円(同1.8%増)、経常利益1,600百万円(同20.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,200百万円(同6.0%減)と設定している。

個別事業セグメントでは、樹脂・塗料事業は、メキシコ現地法人(2015年5月設立、今年から連結子会社化)にて、日系自動車部品メーカー(Tier1)に塗料や自動車部品の量産受注が8月からスタートし、下期から2020年にかけてまとまったボリュームの受注が期待されている。ねじ関連事業は中国経済の減速の影響(在庫調整)を慎重にチェックしながら下期以降の回復を待つ。そして、出遅れていた自動車向け軽量ケーブルの量産受注の本格化などが大きく貢献するものと思われる。一方、昨年好調であった重電設備と計装システムは大口需要が一巡したため減収減益の見込み。売上高は微増(前期比1.5%増)となるが、2016年3月期の高水準(66,237百万円)を上回り、売上高目標700億円の実現が間近となっている。

一方、利益面では、百億円ビジネスの“中核事業”(ねじ関連、重電設備関連、自動車向け樹脂・塗料)を中心とした受注確保と粗利益増大、大口受注残の消化、製造部門(サンコースプリング)生産効率の向上等で、売上総利益も前期水準をキープする計画である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)

《MH》

提供:フィスコ

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