来週の株式相場戦略=ITなど内需株中心の展開か、お盆休みで個別物色も
来週の東京株式市場は、お盆休みを取る市場関係者が増えるなか、内需・IT関連株が物色の中心となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは2万~2万1500円で横ばい圏の展開が予想される。
今週は、トランプ米大統領が中国に第4弾の制裁関税を発表した波乱状態が続き、相場も荒れる展開となった。特に、中国人民元の動向などが関心を集めた。
ただ、米中貿易戦争を巡る混乱も週後半にはやや薄らいだことから、来週は中国動向への関心も徐々に後退することが予想される。一時2万円ラインに接近した日経平均株価も、下値不安は薄らぎそうだ。
来週は、14日の中国7月小売売上高や同工業生産、15日の米7月小売売上高など米中の重要経済指標が予定されている。今月下旬の22~24日には米カンザスシティ連銀経済シンポジウム(ジャクソンホール)が予定されている。
依然、海外の経済政策に不透明感が残るなか、株式市場の物色は外部環境に左右されやすい輸出株より、IT系やバイオ関連株など内需系企業に物色の矛先は向かいそうだ。
国内企業の決算発表は今週がピークだったが、来週は13日にキュービーネットホールディングス<6571>、14日にすかいらーくホールディングス<3197>や光通信<9435>などが予定されている。海外では15日に米半導体関連のアプライド・マテリアルズとエヌビディアが決算を行う。(岡里英幸)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)
最終更新日:2019年08月09日 17時25分