テックファームHD---売上高、営業利益共に2015年7月のHD化以降3期連続で過去最高を更新
テックファームホールディングス<3625>は9日、2019年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比13.3%増の65.93億円、営業利益が同30.4%増の7.20億円、経常利益が同29.4%増の7.14億円、親会社株主に帰属する当期純損失が0.16億円(前期は2.32億円の利益)となった。
ソフトウエア受託開発事業の売上高は前年同期比15.5%増の50.65億円、セグメント利益は同43.6%増の13.00億円となった。既存顧客の開発・運用保守案件が拡大したことに加え、AI、IoT関連の付加価値の高い案件の受注も順調に推移し、売上高、セグメント利益共に、2期連続で過去最高を更新した。また、顧客の課題の抽出、要件定義段階から新ビジネスの具現化を支援するサービスデザインを軸に据えた提案力の強化と、展示会出展や自社ブログの活用等のマーケティング戦略を中心とした取り組みが効果を発揮し、上流工程案件の獲得増加にも繋がっている。
自動車アフターマーケット事業の売上高は同3.4%増の16.01億円、セグメント利益は同64.1%減の0.45億円となった。自動車整備業者・鈑金業者向けシステムは、度重なる九州地方における豪雨災害の影響による商談の停滞が見られたが、地道な訪問活動や新規顧客開拓のための営業委託等の強化や、整備システムを除いた既存ラインナップのリニューアルによる販売戦略も一定の効果をあげ、売上高は前年同期並みとなった。しかし、大規模顧客向けの部品商システムにおいて不具合が発生し、追加改修を実施したことや、原因究明と対策に時間を要し、利益率の高い部品商システム及びガラス商システムの販売を控えたことも利益の低下要因となった。
2020年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比21.3%増の80.00億円、営業利益が同11.1%増の8.00億円、経常利益が同10.5%増の7.90億円、親会社株主に帰属する当期純利益が4.30億円を見込んでいる。
《SF》
提供:フィスコ