<注目銘柄>=エルテス、ネットリスクに対応するサービス需要拡大
エルテス<3967>は、リスク検知に特化したビッグデータ解析技術をもとに各種ソリューションを提供している企業。ネット上での風評・炎上リスクに対する意識の高まりや、内部要因による情報セキュリティー事故予防の観点から同社サービスの需要が拡大している。
こうした状況を映し、7月11日に発表された20年2月期第1四半期(3~5月)の連結経常利益は5000万円(前年同期は1600万円)で着地。通期計画の4000万円を超過した。また、ネット上などでディープフェイク(人工知能など高度な合成技術を用いて作られる偽物動画)が流れる事例が増えているなか、エヴィクサー(東京都中央区)と偽動画などを検出するサービスの共同検討を開始したことにも注目したい。
株価は7月12日に直近高値1998円をつけたあと上げ一服商状となったが、1600円近辺に位置する75日移動平均線を下回る水準まで調整したことで一巡感が台頭。通期業績が上方修正される公算が大きいことを考えれば、再び上値を試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)