レーザーテックは下げ相場のなか異彩放つ、3日続伸で上場来高値ツラ合わせ
レーザーテック<6920>が3日続伸。一時前日比170円高の5840円まで買い進まれ、今月9日につけた上場来高値5840円にツラ合わせする場面があった。半導体生産プロセスで不可欠であるマスクブランクス検査装置で独占的な世界シェアを誇る。米中摩擦による世界景気後退への懸念が取り沙汰されるなかも、半導体メモリー市況は在庫調整が前倒し的に進んでおり、19年4~6月期が底となる可能性が指摘されている。これを背景に半導体設備投資需要も年後半から来年にかけて回復基調に入るとの見方も根強く、同社株だけでなく、製造装置周辺メーカーの株価は総じて底堅さを発揮している。特に、次世代露光技術として注目されるEUV(極端紫外線)に絡む需要の創出が同社株には追い風として意識されている。同社の19年6月期は営業利益が同39.7%増の79億4100万円と大幅増益を達成、更に20年6月期は前期比63.7%増の130億円予想と伸び率が加速する見通しで、半導体製造装置関連のなかでも別格扱いとなっているようだ。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)