リネットジャパングループ---3Qも大幅な増収増益、各セグメントが好調に推移
リネットジャパングループ<3556>は14日、2019年9月期第3四半期(18年10月-19年6月)連結決算を発表した。営業収益は前年同期比93.4%増の65.81億円、営業利益は3.63億円(前年同期は0.28億円の損失)、経常利益は2.92億円(同0.38億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.24億円(同0.39億円の損失)となった。
ネットリユース事業の営業収益は前年同期比0.7%増の26.10億円、営業利益は同19.9%増の2.44億円となった。申込みサイトの改善等を実施したことにより買取件数が増加し、また販売コストの削減に努めた。
ネットリサイクル事業の営業収益は前年同期比92.8%増の4.54億円、営業利益は0.70億円(前年同期は0.24億円の損失)となった。2020年に向け、提携自治体の拡大を推進し、都市鉱山リサイクルの機運醸成活動のサポートを通じて、回収率の向上による当事業の成長を実現すべく様々な取り組みを進めている。このような環境の下、効率的な広告施策を実行し、各自治体との広報に関する協定締結による連携を着実に拡大し、行政サービスの一環としての使用済小型電子機器等の宅配回収の告知及び普及を進めて、市民へのサービス認知度を向上させることを図った。
カンボジア事業の営業収益は前年同期比512.9%増の35.17億円、営業利益は同713.4%増の3.95億円となった。自動車領域では、車両販売事業・リース事業を通じて、モビライゼーションが急速に進むカンボジアにおいて安全で高い品質の中古車の普及を進めおり、IoTや日本基準の車両検査の手法など、先進的な手法を積極的に導入した質の高いモビリティサービスとして同国の中間・富裕層の信頼を獲得している。ファイナンス領域のうち、マイクロファイナンス事業では、社会的な成果と財務面での持続性を意識した「ソーシャルパフォーマンス経営」を積極的に導入し、社会貢献と経済的な利益においてバランスのとれた成長を目指す経営を行っている。人材領域では、カンボジア経済発展の鍵となる技能人材の育成を中心にカンボジア政府、日本政府、JICA、現地の職業訓練大学とも共同し、カンボジア国内における国際協力活動に参画し、車両販売事業が順調に拡大した。
2019年9月通期の連結業績予想については、営業収益は前期比77.9%増の80.70億円、営業利益は3.68億円、経常利益は同819.8%増の4.49億円、親会社株主に帰属する当期純利益は3.19億円とする5月14日に上方修正した業績予想を据え置いている。
《SF》
提供:フィスコ