話題株ピックアップ【夕刊】(1):カオナビ、ジーエヌアイ、サイバダイン

注目
2019年8月15日 15時14分

■カオナビ <4435>  6,350円  +1,000 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

カオナビ<4435>がストップ高。同社は14日取引終了後に、20年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算を発表。営業損益が600万円の黒字(前年同期は3600万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は5億7600万円(前年同期比62.4%増)で着地。クラウド人材マネジメントシステム「カオナビ」の成長が続いており、同期間末時点の利用企業数は1408社となっている。なお、通期業績予想は売上高25億4000万円(前期比50.3%増)とする従来計画を据え置き、各利益については開示していない。

■ジーエヌアイグループ <2160>  4,875円  +540 円 (+12.5%)  本日終値

ジーエヌアイグループ <2160> [東証M]が続急伸。14日大引け後に発表した19年12月期上期(1-6月)の連結税引き前利益が前年同期比9.4倍の6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国で主力の特発性肺線維症治療薬「アイスーリュイ」の販売拡大が継続したうえ、米子会社では医療機器の販売が伸び、58.4%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の7.4億円に対する進捗率は81.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■フェローテク <6890>  917円  +96 円 (+11.7%)  本日終値

フェローテックホールディングス<6890>が急動意、一気に900円台に歩を進めた。半導体製造装置向けに真空シールなどの部品を手掛け、高い商品競争力を強みとしている。米中摩擦問題の長期化で半導体設備投資意欲は低迷しているが、メモリーの在庫調整圧力は4~6月期を境に軽減されるとの見方も根強い。そのなか、同社はパワー半導体用基板などが健闘しており、14日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は減収ながら、経常利益が前年同期比微増の17億8900万円と、厳しい環境下にあって底堅さをみせた。これが目先アク抜け感からの買いを誘う格好となった。

■アルテリア <4423>  1,320円  +94 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

14日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は22%増益で着地」が好感された。

アルテリア・ネットワークス <4423> が8月14日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比22.3%増の18.9億円に伸びたが、通期計画の79.1億円に対する進捗率は23.9%となり、前年同期の22.1%とほぼ同水準だった。

⇒⇒アルテリアの詳しい業績推移表を見る

■アミューズ <4301>  2,566円  +157 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

アミューズ <4301> が大幅続伸。14日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比88.6%増の30.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。サザンオールスターズをはじめとする大型コンサートツアー開催でイベント収入が増加したうえ、コンサート関連グッズや音楽パッケージの販売も好調だった。利益率の高いCM収入が伸びたことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の37.7億円→43.5億円に15.4%上方修正。減益率が18.2%減→5.7%減に縮小する見通しとなった。

■CYBERDYNE <7779>  618円  +29 円 (+4.9%)  本日終値

CYBERDYNE<7779>は波乱相場に抗して3連騰と気を吐いている。介護や医療向けなどにロボットスーツ「HAL」を展開するが、国内だけでなく東南アジアなど海外で需要を開拓している。14日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は経常損益が2億7900万円(前年同期実績は1億9900万円の赤字)と黒字化を果たしており、これをポジティブ視する買いを呼び込んだ。

■レーザーテック <6920>  5,890円  +220 円 (+3.9%)  本日終値

レーザーテック<6920>が3日続伸。半導体生産プロセスで不可欠であるマスクブランクス検査装置で独占的な世界シェアを誇る。米中摩擦による世界景気後退への懸念が取り沙汰されるなかも、半導体メモリー市況は在庫調整が前倒し的に進んでおり、19年4~6月期が底となる可能性が指摘されている。これを背景に半導体設備投資需要も年後半から来年にかけて回復基調に入るとの見方も根強く、同社株だけでなく、製造装置周辺メーカーの株価は総じて底堅さを発揮している。特に、次世代露光技術として注目されるEUV(極端紫外線)に絡む需要の創出が同社株には追い風として意識されている。同社の19年6月期は営業利益が同39.7%増の79億4100万円と大幅増益を達成、更に20年6月期は前期比63.7%増の130億円予想と伸び率が加速する見通しで、半導体製造装置関連のなかでも別格扱いとなっているようだ。

■スルガ銀行 <8358>  376円  +13 円 (+3.6%)  本日終値

スルガ銀行<8358>が続伸。地合い悪に抗して取引時間中としては8営業日ぶりに一時400円台を回復する場面があった。同社が14日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は経常利益が前年同期比32%増の62億2300万円と回復色を強めており、これが安心感を誘った。ただ、株式需給面では買い残も高水準で400円台では戻り売りを浴び再び370円台まで押し戻されるなど伸び悩んだ。

■富士ソフト <9749>  4,755円  +70 円 (+1.5%)  本日終値

富士ソフト<9749>が3日続伸。全体相場が下値を模索するなか、頑強な値動きを継続している。独立系で車載用制御ソフト(組み込みソフト)開発などで実績が高い。19年12月期上期(1~6月)は2ケタ増収を確保し、営業利益は前年同期比27%増の66億9300万円と好調。FA関連は下期にやや不安を残しているが、市場では「自動車向けや業務ソフト開発の需要が旺盛で、会社側通期計画の営業利益117億円は上振れる可能性がある」(中堅証券アナリスト)と指摘されている。

■エボラブルアジア <6191>  2,062円  -318 円 (-13.4%)  本日終値  東証1部 下落率8位

14日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)最終が赤字転落で着地・4-6月期も赤字転落」が嫌気された。

エボラブルアジア <6191> が8月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の連結最終損益は2900万円の赤字(前年同期は6億6100万円の黒字)に転落した。

⇒⇒エボラブルアジアの詳しい業績推移表を見る

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