みらかHD Research Memo(8):技術革新や先端医療の発展によって、新たな事業機会が生まれる(1)

特集
2019年8月15日 15時48分

■みらかホールディングス<4544>の今後の見通し

2. 今後の事業展開

今までは公的保険でカバーされる医療領域である臨床検査を中心に事業を展開してきたが、技術革新や先端医療の発展によって、新たな事業機会が生まれてきている。技術の発展について積極的に取り組んでいくのが、がんゲノム、再生医療領域となり、みらか中央研究所を中心に新しい領域にトライする。また、市場の変化に対応したところでは、現在も注力しているのが開業医の開拓と取引拡大、そして在宅医療への進出、医療機関の分化・連携や地域包括ケアシステムの推進、在宅医療の拡大等であり、これらに積極的に対応していく。技術の活用というところでは、食品・環境・化粧品検査領域に参入することで、水平展開での横幅を広げている。

さらに、ウェルネスの分野にも注力する。未病領域においても果たす役割を確認し、特にセルフメディケーション(自分自身で健康を管理し、あるいは疾病を治療するセルフケア)、企業健保組合を通じたサービスの拡充へも積極的に取り組む。地理的な拡大では中国事業の拡大、それを核としたアジア地域への拡大も図る。これら地理的拡大、領域拡大、技術の活用・発展を中心に、従前の既存事業から、事業領域を拡大させていく。

(1) セグメント変更

a) より事業内容の数字を詳しく開示する

こういった取り組みにより、セグメントの変更を行っている。受託臨床検査(CLT)事業、臨床検査薬(IVD)事業について変更はないが、ヘルスケア関連(HR)事業に置かれていた滅菌事業が200億円近い売上に成長しているため、滅菌事業を独立させ、滅菌関連(SR)事業の単一セグメントとする。また、CRO事業を除く治験検査事業をCLT事業に移管する。これは元々、検査と親和性があるためである。CRO(製薬会社が医薬品開発のために行う治験業務(臨床開発))事業については、新規育成事業に移管し、ここに食品・環境・化粧品検査、在宅・福祉用具、セルフメディケーション・健保ビジネスを加えた新規育成(ENB)事業セグメントとした。従前3セグメントとしていたものを、4セグメントに分けることで、より事業内容の数字を詳しく開示できるようにしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)

《SF》

提供:フィスコ

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