アクセスグループ・ホールディングス---3Qは売上高35.21億円、プロモーション事業と採用広報事業で増収
アクセスグループ・ホールディングス<7042>は9日、2019年9月期第3四半期(18年10月-19年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.4%減の35.21億円、営業利益が同57.2%減の1.25億円、経常利益が同62.5%減の1.06億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同78.1%減の0.39億円となった。
プロモーション事業の売上高は前年同期比2.7%増の13.33億円、セグメント損失は0.19億円(前年同期は0.61億円の利益)となった。広告分野、公的機関分野、アパレル分野、外食分野が堅調に推移しており、特にDM発送やキャンペーン事務局の案件の引き合いが強く、発送代行や景品手配代行が売上を牽引したことから、売上高は前年同期を上回った。一方、住宅分野とケーブルテレビ分野を中心に、特定クライアントの広告方針変更により売上高が前年同期を下回る状況が続いているほか、郵送物取扱いや景品手配代行など比較的原価率の高い商材の受注が多かったことや、上半期にシニア分野において想定を超えるイベント原価が発生したこと等を要因としたセグメント損失が発生し、損益面で前年同期を下回った。
採用広報事業の売上高は同1.5%増の14.10億円、セグメント利益は同30.6%減の1.41億円となった。当期から本格参入した2021年3月卒業者向けのインターンシップイベントが堅調に推移した。新卒紹介も前期比で伸長したほか、期初計画外の追加的施策である各種イベントを開催し、一定の売上を計上した。一方、利益面の貢献度合いの高い既存イベントが前期を下回ったことに加え、動員確保に向けたプロモーション費用の増加等を要因として全般的に原価が高止まりし、既存イベントの減益分をカバーするに至らなかったため、セグメント利益は前年同期を下回った。
学校広報事業の売上高は同21.9%減の7.77億円、セグメント損失は0.42億円(同0.05億円の損失)となった。連合企画は堅調に推移したが、個別案件の制作物について、学校案内やWeb出願システムを中心に、クライアント都合による第4四半期への納品時期変更や案件の見送り等が発生したことなどを要因として、売上高は前年同期を下回った。
2019年9月期通期については、売上高が前期比0.3%減の45.84億円、営業利益が同63.0%減の0.75億円、経常利益が同70.1%減の0.55億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同87.2%減の0.15億円と連結業績予想を修正した。
《SF》
提供:フィスコ