サン電子---1Qは売上高が12.0%増、モバイルデータソリューション事業及びエンターテインメント関連事業が増収
サン電子<6736>は9日、2020年3月期第1四半期(19年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.0%増の63.74億円、営業損失が10.70億円(前年同期は2.71億円の損失)、経常損失が10.83億円(同2.50億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は10.98億円(同3.24億円の利益)となった。
モバイルデータソリューション事業は、「UFED 4PC」の販売が引き続き好調に推移したほか、科学捜査の高度化に伴い、捜査官向けトレーニング及びテクニカルサービスについても堅調に売上高を伸ばした。
エンターテインメント関連事業における遊技機部品事業は、制御基板の販売が大きく落ち込んだ前年同四半期に比べ増加した他、品質を維持しながら開発・製造ともにコスト削減のためにプロジェクトを立ち上げ、それぞれ効率化を進めた結果、増収となり、利益を確保した。
新規IT関連事業のうち、M2M事業は、企業のIoT化をトータルで支援するべく、前期に販売を開始したセンサーデバイス「おくだけセンサー」について実証実験をスタート。また、自販機等の案件を確保したことなどもあり、Roosterなどのルーター・ゲートウェイの売上高が増加している。AR事業でも、前期に発売した産業用向け業務支援システム「AceReal One」について5社の販売パートナーとともにフィールド作業を必要とする企業を中心に、提案活動に努めている。
第三者割当による優先株式発行に伴う諸経費約9億円の計上が大きく影響し、営業損益が損失となったが、当影響を除いた通常活動の事業損益は改善した。
2020年3月期通期の連結業績予想については、レンジで開示している。売上高が前期比8.9%~14.1%増の275.00億円~288.00億円、営業損失が11.00億円~6.00億円、経常損失が11.00億円~6.00億円、親会社株主に帰属する当期純損失が17.70億円~12.70億円としている。
《SF》
提供:フィスコ