話題株ピックアップ【夕刊】(2):コーナン、夢真HD、コムシスHD

注目
2019年9月6日 15時15分

■コーナン商事 <7516>  2,323円  +22 円 (+1.0%)  本日終値

コーナン商事<7516>が続伸。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比6.6%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年同月に比べて休日が2日多かったことが寄与し、前月に落ち込んだ客数が同0.1%増と回復したことが貢献した。また、客単価も同6.5%増と上昇基調を継続した。

■夢真ホールディングス <2362>  814円  +7 円 (+0.9%)  本日終値

夢真ホールディングス<2362>が続伸。5日の取引終了後に発表した8月度の月次稼働人数速報で、建設技術者派遣事業とエンジニア派遣事業を合わせたグループ稼働人数が8749人となり、前年同月に比べて28.5%増となったことが好感された。建設技術者派遣事業で採用人数が期初計画の2800人を上回るペースで進捗しているほか、エンジニア派遣事業も下期以降、採用人数が堅調に推移し、稼働人数も順調に進捗しているという。

■コムシスHD <1721>  2,934円  +23 円 (+0.8%)  本日終値

コムシスホールディングス<1721>が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を2900円から3000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。ITソリューションで、官公庁や民間企業のIT化対応のためのサーバーやネットワークインフラ構築需要が想定以上に堅調であることなどを織り込み、20年3月期の営業利益予想を386億円から393億円へ、21年3月期を同406億円から409億円へ引き上げている。

■ジンズホールディングス <3046>  6,280円  +40 円 (+0.6%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>が4日続伸。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比6.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。7月18日に発売したインテリアブランド「unico(ウニコ)」とコラボレーションした「JINS×unico」をはじめとして、コラボレート商品が好調だった。また、前月の反動でサングラスなどの日射し対策用商品が売り上げを牽引した。

■トヨタ自動車 <7203>  7,030円  +30 円 (+0.4%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が高い。米国と中国が10月初めに貿易協議を開催することで合意し米中貿易摩擦への警戒感が後退するなか、為替市場では午前9時時点で1ドル=107円00銭前後へと円安が進行している。トヨタは今期の想定為替レートを106円に設定しており、為替差益が出る水準に円安が進行してきたことが好感された。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,668円  -127 円 (-2.7%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が安い。運営する「ビジョンファンド」が出資している米シェアオフィス大手「ウィーワーク」の運営会社ウィーカンパニーが9月にも米株式市場に新規株式公開(IPO)するとの観測が出ているが、米ウォールストリートジャーナルは、ウィーカンパニーの想定時価総額が200億ドル(約2兆1000億円)前後と予想に比べ半分程度になる見通しと報じたことが嫌気された。同社の企業価値は5兆円前後との見方も出ていた。ウィーカンパニーはIPOを20年まで延期することも検討しているとも伝えられている。この日は、同社のIPOに対する期待感が後退するなか、ソフトバンクグループに対する売りが優勢となっている。

■吉野家ホールディングス <9861>  2,301円  -33 円 (-1.4%)  本日終値

吉野家ホールディングス<9861>は続落。午前中の日本経済新聞電子版で、「10月以降、政府のポイント還元制度に参加しないことを決めた」と報じられており、これが嫌気された。記事によると、春の時点では同制度に参加する方針を明らかにしていたが、レシートへの記載などに必要なシステム改修が10月1日からのスタートに間に合わないと判断したという。また、代わりに自社での還元策などを検討するとしており、これに伴うコスト増や減価率の低下が懸念されているようだ。

■JT <2914>  2,203.5円  -16 円 (-0.7%)  本日終値

JT<2914>は反落。SMBC日興証券が5日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を2800円から2300円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、国内ではRRP(加熱式たばこを含むリスク低減製品)市場での販売苦戦により、価格是正力を大きく落としており、業績の底打ち感が見えないと指摘。海外は堅調に推移すると予想しているが、来期も為替がマイナス影響となり、全社利益は減益が続くと予想しており、19年12月期の営業利益予想を5420億円から5220億円へ、20年12月期を同5220億円から4490億円へ引き下げている。

■Jエスコム <3779>  192円  +50 円 (+35.2%) ストップ高   本日終値

ジェイ・エスコムホールディングス<3779>は出来高増勢のなかストップ高。同社は、理美容事業を主力に広告代理や教育コンサルティング事業など多角的に展開する。6月に中国市場における理美容事業の戦略的パートナーとして中国最大級のインフルエンサーマーケティング企業と業務提携することを発表し市場の注目を集めたが、米中貿易摩擦の行方に不透明感が強まるなか、株価は調整が続いていた。しかし、足もと米中貿易摩擦の先行き懸念が後退したことで中国関連株上昇の流れが強まるなか、同社株を再評価する動きが強まっているようだ。

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