話題株ピックアップ【夕刊】(1):第一精工、Fスターズ、京急

注目
2019年9月19日 15時14分

■第一精工 <6640>  2,504円  +205 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

第一精工<6640>が4日ぶりに急反発。NTTドコモ<9437>は18日、第5世代移動通信方式(5G)として割り当てられた周波数帯及び商用装置を用いた「5Gプレサービス」を20日から開始すると発表。同日開幕するラグビーワールドカップで試験サービスが行われるなど、市場では5Gに対する注目度が高まっている。こうしたなか、「5Gスマホ端末向けコネクターを手掛ける同社株が物色されているようだ」(アナリスト)という。

■新晃工業 <6458>  1,830円  +85 円 (+4.9%)  本日終値

新晃工業<6458>が後場一段高し年初来高値を更新。午後2時ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を420億円から428億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を65億円から77億円(同43.2%増)へ、純利益を43億9000万円から51億5000万円(同23.9%増)へ上方修正したことが好感された。首都圏を中心とした大型再開発案件の増加など良好な事業環境が続くなか、戦略受注におる収益性の向上を図ったことが寄与したという。

■フィックスターズ <3687>  1,444円  +51 円 (+3.7%)  本日終値

フィックスターズ<3687>は4日ぶりに反発。この日、米ザイリンクス社(カリフォルニア州)とFPGAアクセラレータボードに関するVAR(付加価値再販業者)契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回のVAR契約締結は、従来のFPGA設計サービスに加えて、より顧客のシステム性能の高速化を提案・提供できるようにするのが狙い。同契約によりフィックスターズは、ザイリンクス社のFPGAアクセラレータボードをベースとしたシステムを構築し、通常のCPUによるソフトウェア処理では時間のかかる処理を高速化してシステム性能を最適化するサービスを提供できるようになり、金融市場やハイパフォーマンスコンピューティング分野を中心にサービスを展開する予定としている。

■インフォマート <2492>  1,672円  +56 円 (+3.5%)  本日終値

インフォマート<2492>が反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2021年12月期の連結営業利益を18年12月期に比べ3割増の30億円に引き上げる計画だ」と報じられており、成長力への期待から買いが入ったようだ。記事によると、働き方改革や人手不足の深刻化を背景にした企業の業務効率化の需要を取り込み、主力の食材の受発注サービスで利用を伸ばすほか、請求書の発行サービスでも顧客網を広げるとしている。

■学研ホールディングス <9470>  5,500円  +160 円 (+3.0%)  本日終値

学研ホールディングス<9470>が続伸。18日の取引終了後に株主優待制度の拡充を発表しており、これが好材料視された。前期に実施した長期保有優待をを制度化し、3単元(300株)以上を3年以上継続保有する株主に対して、長期保有優待品を同梱して贈呈するとしている。

■NECネッツエスアイ <1973>  3,005円  +86 円 (+3.0%)  本日終値

NECネッツエスアイ<1973>が6日続伸し連日の年初来高値更新となっている。午前10時ごろ、日本におけるサーモン養殖の第一人者で陸上養殖大手の林養魚場(福島県西郷村)とパートナーシップを結び、ICT/デジタル技術を活用した陸上養殖事業に参入すると発表しており、これが好感された。今回のパートナーシップにより、両社は合弁でネッツフォレスト陸上養殖を設立し、陸上養殖の高度化を実現するほか、陸上養殖により安全で高品質なサーモンを通年で生産するNESIC陸上養殖を設立した。デジタル技術で養殖水産業界のイノベーションを実現するとともに、その仕組みをグローバルにフランチャイズ展開することで、養殖水産業に対する新規参入を促し、海洋環境の保全と食糧問題という世界的な社会課題の解決にも貢献するとしている。

■SCSK <9719>  5,240円  +150 円 (+3.0%)  本日終値

SCSK<9719>と日鉄ソリューションズ<2327>がともに上昇し、年初来高値に接近している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「SCSKの2019年4~9月期は連結営業利益が前年同期比19%増の190億円程度、日鉄ソリューションズ(NSSOL)は33%増の150億円程度だったようだ」と報じられており、ともに従来予想を上回り、上期として過去最高となる見込みであるとの観測が好材料視された。記事によると、企業の旺盛なIT投資を受けて、製造業向けを中心にシステム開発が伸びているという。また、開発案件の受注が高水準となったことで、エンジニアの稼働率が高まったほか、開発手法を標準化するなど生産性が改善されたことも利益に寄与したとしている。

■京浜急行電鉄 <9006>  2,154円  +58 円 (+2.8%)  本日終値

京浜急行電鉄<9006>が6日続伸し連日の年初来高値更新となっている。世界的なカジノ大手の米メルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッドが18日の取引終了後、日本での統合型リゾート施設(IR)を開発する候補地として、横浜市に注力すると発表。これを受けて、利用増の思惑が働いたようだ。メルコによると「長年にわたり、日本初のIR施設の建設地として横浜が相応しいと考え、活動してきた」としており、同時にみなとみらい地区に、近く横浜オフィスを開設予定としている。また、みなとみらいに本社があり、デジタルサイネージ関連のアビックス<7836>も関連銘柄として物色されている。

■ゴールドウイン <8111>  17,800円  +480 円 (+2.8%)  本日終値

ゴールドウイン<8111>は反発。5月7日につけた年初来高値1万8270円奪回に向けて上げ足を速めている。あす20日、「ラグビーワールドカップ(ラグビーW杯)2019日本大会」が開幕を迎えるなか、関連銘柄の中核として買いの矛先が向かった。同社子会社のカンタベリーオブニュージーランドジャパンは、日本代表チームのジャージを提供しているほかレプリカジャージも販売。日本戦だけでも多くの日本人観客の動員が予想されるだけに「特需発生」との思惑も株価上昇を後押ししたようだ。

■TIS <3626>  6,210円  +150 円 (+2.5%)  本日終値

TIS<3626>が反発。SMBC日興証券が18日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を5700円から6100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、同社の業績が順調に推移している点を評価。産業分野でエネルギー関連などが好調なほか、主力のクレジットカード分野では、クラウド型の新しいクレジットカードプロセッシングサービスなどが期待できるという。一方で、産業分野で今下期は大幅増益となった前年同期比での伸び率が低下することなどが予想されるが、全体としては良好な需要環境が続くと予想しており、20年3月期の営業利益予想を400億円から418億円へ、21年3月期を同415億円から436億円へ上方修正している。

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