中国本土市場・大引け概況:値下がり、米中通商協議の不透明感強まる

市況
2019年9月23日 17時16分

23日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比29.37ポイント(0.98%)安の2977.08ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、30.84ポイント(0.98%)安の3118.79ポイントで取引を終えている。

米中通商協議の不透明感が重し。米中は19日、次官級の貿易交渉を開始したが、中国側は当初予定していた米農家の視察をキャンセルし、予定よりも早く20日に帰国した(中国農業農村部の韓俊副部長は21日、「貿易協議とは関係がない」とコメント)。また、中国が示した米農産品の購入量に対し、トランプ米大統領は「不十分」として再考を求めたとも伝わっている。閣僚級の会合を10月初旬に控え、協議は難航するとの見方が浮上した。

金融株が下げを主導。招商銀行(600036/SH)が1.4%安、中国太平洋保険(601601/SH)が2.0%安、華泰証券(601688/SH)が1.9%安で取引を終えた。不動産株も安い。金地集団(600383/SH)が2.5%下落した。足元で物色されていたインフラ関連株も急反落している。このほか、消費関連株、自動車株、医薬品株、運輸株、公益株なども売られた。

半面、半導体株の物色は続く。フラッシュメモリなど製造の北京兆易創新科技(603986/SH)がストップ高、指紋認証ICなどの深セン市匯頂科技(603160/SH)が6.3%高、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が3.3%高で引けた。それぞれ、上場来高値を更新している。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が0.27ポイント(0.10%)安の273.07ポイント、深センB株指数が2.80ポイント(0.30%)安の944.11ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.