話題株ピックアップ【夕刊】(1):KLab、サンバイオ、Jディスプレ
■KLab <3656> 1,434円 +127 円 (+9.7%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
KLab<3656>が続急伸、年初来高値を更新した。ブシロード<7803>と共同開発したスマートフォン向けアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(「スクスタ」)が26日から正式にサービスを開始したことが好感された。スクスタは、「最強で最高のアイドルゲーム」をコンセプトにμ’s(ミューズ)やAqours(アクア)、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーが登場する次世代リズムアクションゲーム。サービス開始を受けて、ブシロードも大幅続伸している。
■第一精工 <6640> 2,642円 +20 円 (+0.8%) 本日終値
第一精工<6640>が高い。同社はコネクターの大手。特に5Gにより高速伝送が求められるようになると、同社が特許を持ち強みとなっているフルシールドコネクターの需要が伸びることが期待されている。足もとで5G向けの同コネクターは順調に動き出したとみられており、第4四半期(10~12月)からの貢献が期待されている。岩井コスモ証券では26日、同社株の投資判断を「A」から「B+」に引き下げたものの、目標株価は1900円から2800円に引き上げている。
■サンバイオ <4592> 4,490円 +30 円 (+0.7%) 本日終値
サンバイオ<4592>は小幅高。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続した。目標株価は6100円とした。再生細胞薬「SB623」の展開が注目されているが、短期の注目点として(1)大日本住友製薬<4506>と共同で開発している米国での慢性期脳梗塞(Stroke)の開発方針の発表、(2)日本での外傷性脳損傷(TBI)承認申請を挙げている。(1)は20年1~3月期となる可能性があり、(2)は20年1月までの申請を会社は計画しており、年内申請もあるとみている。特に、Strokeの米国開発方針の行方によって株価が変動すると予想している。
■スタンレー電気 <6923> 2,873円 +1 円 (+0.0%) 本日終値
26日、スタンレー電気 <6923> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.92%にあたる150万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月1日から10月18日まで。
■レイズネクスト <6379> 1,093円 -130 円 (-10.6%) 本日終値 東証1部 下落率2位
レイズネクスト<6379>は急反落。26日の取引終了後、経営統合直後で予測が困難であるとして、未定としていた20年3月期の連結業績予想について、売上高1400億円(前期比43.8%増)、営業利益63億円(同18.0%減)、純利益42億円(同19.6%減)を見込み、配当予想を前期比14円減の32円にすると発表しており、これを嫌気した売りが出た。
■ジャパンディスプレイ <6740> 60円 -7 円 (-10.5%) 本日終値 東証1部 下落率3位
ジャパンディスプレイ<6740>が反落。26日の取引終了後、同社への出資を予定していた中国ハーベスト・テック・インベストメント・マネジメントから出資を見送るとの通知を受けたと発表しており、これが嫌気された。ガバナンスに対する考え方で、重要な見解の不一致が生じたことを理由としている。
■クスリアオキ <3549> 7,640円 -550 円 (-6.7%) 本日終値 東証1部 下落率8位
クスリのアオキホールディングス<3549>は大幅続落。26日の取引終了後に発表した第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算が、売上高722億900万円(前年同期比17.0%増)、営業利益33億8300万円(同4.0%減)、純利益25億3100万円(同1.3%増)と、営業減益だったことが嫌気された。ドラッグストア17店舗とドラッグストア併設調剤薬局22局を新規に出店・開業させたことで売上高は2ケタ増となったが、競争激化などで原価率が上昇したほか、販管費の増加も利益圧迫した。なお、20年5月期通期業績予想は、売上高3000億円(前期比19.6%増)、営業利益150億円(同6.0%増)、純利益110億円(同3.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■オークワ <8217> 1,231円 -34 円 (-2.7%) 本日終値
オークワ<8217>は反落。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2月21日~8月20日)連結業績について、売上高が1328億円から1306億円(前年同期比0.1%減)へ、営業利益が8億円から7億3000万円(同29.6%減)へ、純利益が4億円から2億4000万円(同75.2%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。梅雨明けの遅れや低気温によるシーズン品の販売不振などで売上高が伸び悩んだことが要因としている。また、減損などの特別損失が想定以上となったことも響いた。
■ソフトバンクグループ <9984> 4,354円 -87 円 (-2.0%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が下値模索の展開。株式分割後の安値更新が続いている。同社率いる「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が出資する米シェアオフィス大手ウィーカンパニーのIPO延期が、引き続き株価にネガティブ材料となっている。企業の信用力を取引対象とするCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場ではソフトバンクグループの保証料率が急上昇しており、株式市場でも同社株に対する警戒感が高まっている。売買代金は全上場企業のなかでトップとなっており、マーケットの関心の高さを映している。
■神田通信機 <1992> 2,601円 +500 円 (+23.8%) ストップ高 本日終値
神田通信機 <1992> [JQ]がストップ高。26日大引け後、10月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、株主優待制度を新設すると発表したことも好感された。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律1000円分のクオカードを贈呈する。20年3月末時点の対象株主から制度を開始するとしている。
株探ニュース