話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニトリHD、日清食HD、良品計画

注目
2019年10月3日 15時12分

■ニトリホールディングス <9843>  15,695円  +335 円 (+2.2%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>は4日ぶりに反発、9月24日につけた年初来高値の更新を視野に入れてきた。2日引け後に発表した20年2月期第2四半期(3~8月)売上高は前年同期比6.6%増の3215億9800万円を確保したものの、営業利益は前年同期比0.6%減の555億7700万円だった。キッチン用品や家電、ダイニング家具、ベッドルーム家具が好調だったものの、賃金上昇などによる発送配達費の上昇や15店舗既存店の改装(前年同期は6店舗)を行ったため、展示什器費などが増加し利益を圧迫した。ただ、営業利益は上期会社計画531億円に対して約25億円の超過で着地しており、これを手掛かり材料に買いが流入した。

■日清食HD <2897>  7,880円  +120 円 (+1.6%)  本日終値

日清食品ホールディングス<2897>が反発。SMBC日興証券が2日付で投資判断「1」を継続し、目標株価を8350円から9200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、セクター平均に対する同社株へのプレミアムはより拡大していくだろうと指摘。成長できる食品銘柄の選択肢が減少する中、海外利益成長がこれから本格化する同社株への選好度が高まってくると思われる。また、国内を中心に大型投資が一巡、価格是正も進行し、フリーキャッシュフローは来期からポジティブに転換し、同社が2020年に目指す時価総額1兆円企業に向け、株主還元にも拍車がかかる可能性もあるという。20年3月期の連結営業利益は395億円に据え置く一方、21年3月期は440億円から446億円、22年3月期は468億円から475億円へ増額修正した。

■良品計画 <7453>  2,069円  +23 円 (+1.1%)  本日終値

良品計画<7453>が3日続伸。2日、9月の月次概況を発表。直営ベースの既存店売上高が前年同月比21.9%増と5カ月連続でプラスとなったことが買い材料視された。9月の販売状況は、前半は残暑の影響もあり、前月に引き続き半袖Tシャツ、肌着が好調に推移した。靴下は3足890円から790円に価格見直しを実施し、売り上げ数量を大きく伸ばした。また、月後半に向けては消費税増税前の駆け込み需要により、キッチン用品、ケア用品やファイルボックスなどのまとめ買いや、布団、家具など高単価の商品の売り上げが大幅に上昇した。

■野村総合研究所 <4307>  2,135円  +11 円 (+0.5%)  本日終値

野村総合研究所<4307>が続伸。3日付の日本経済新聞朝刊で「野村総合研究所の2019年4~9月期の連結業績は、営業利益が前年同期比2割増の400億円程度になったようだ」と報じられたことが好感された。記事によると、主力の金融向けシステム開発が好調だったという。民間のIT(情報技術)投資は総じて活発で、技術者の稼働率が高まったことも大幅増益につながったとしている。

■バリューコマース <2491>  1,498円  -151 円 (-9.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位

バリューコマース<2491>が続急落。SMBC日興証券が2日付で投資判断「2」を継続しつつ、目標株価を2950円から2000円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券によると、ヤフーショッピング取扱高成長率に対してSTORE’s R∞の売上高の伸び率が上回ることや、ZHDグループとの新たな協業に関するニュースフローが挙げられるが、どちらも今期においては期待できないと指摘。19年12月期の連結営業利益を51億5000万円から48億1000万円へ、20年12月期を60億2000万円から52億7000万円へ、それぞれ従来比で6.6%、12.5%下方修正した。

■ファーストリテイリング <9983>  61,280円  -2,480 円 (-3.9%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が反落。全体相場の下落で同社株にも売りが先行した。また、2日取引終了後に発表された9月の国内ユニクロ事業の既存店およびEコマースの売上高速報は、前年同月比4.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。9月は気温が高く推移したことから、既存店売上高は減収となった。

■国際石油開発帝石 <1605>  939.5円  -36.1 円 (-3.7%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連やJXTGホールディングス<5020>など石油株が総じて軟調。ADP全米雇用リポートを受け前日の米株市場は波乱含みの下げとなったが、原油市況も世界景気減速に対する思惑から下げ基調を強めている。前日にWTI原油先物価格は7日続落、98セント安と大幅な下げで52ドル64セントまで水準を切り下げた。これを背景に米株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売り込まれ全体指数の下げを助長した。この流れが東京市場にも波及している。

■双葉電子工業 <6986>  1,291円  -47 円 (-3.5%)  本日終値

双葉電子工業<6986>が大幅続落。2日大引け後、20年3月期第2四半期に投資有価証券評価損として2億3300万円を計上すると発表しており、これを嫌気する売りが向かった。保有する投資有価証券のうち、時価が著しく下落している上場株式について、減損処理による投資有価証券評価損を計上する。なお、20年3月期の連結業績予想については現在精査中とし、修正が必要になった場合は速やかに公表するとしている。

■TSIホールディングス <3608>  585円  -20 円 (-3.3%)  本日終値

TSIホールディングス<3608>は大幅安。同社は婦人服大手。2日取引終了後に20年2月期第2四半期(3~8月)業績を発表。売上高は818億4700万円(前年同期比8.8%増)、営業損益は1億6400万円の赤字(前年同期1億8600万円の赤字)、最終損益は10億5300万円の黒字(同3億6200万円の赤字)と高変化を見せた。EC事業を引き続き強化する一方、販管費抑制策が奏功し収益を牽引した。しかし、最終利益段階で予想していた23億円の黒字には届かなかったことで嫌気される形で売りが先行した。

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