今週のマーケット展望「国内景気指標と小売り・外食決算に注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)

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2019年10月7日 9時34分

こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。今週は小売企業の決算発表が多くあります。注目していきましょう!さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、10月7日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、前週末の米国市場について、『ダウ平均は372ドル高と続伸。ADP雇用レポートの不振で急落した日に空けた窓を埋め、ISM製造業景気指数の悪化で大幅安した水準まで戻した格好だ』と解説しています。そして、『9月の雇用統計が警戒したほど悪くないとの見方から景気後退の懸念が和らいだため、と解説されるが、僕の目には弱い雇用統計だったように映る』と自身の見解を述べています。

続けて、『賃金の伸び鈍化で追加の米利下げ観測も台頭、とも言われるが、1:賃金上昇が鈍ってくるほど雇用情勢が悪化している、2:関税による物価上昇が起きているので利下げはそう簡単な話ではない、ことを考えれば賃金上昇率の伸び悩みはネガティブ材料でしかない』と考察しています。

また、『iPhoneの増産報道を受けてアップルが3%近い上昇となった』ことに言及し、『当然ながら週明けの東京市場ではアップル関連銘柄が物色されるだろう』と示唆しています。

今週の主な経済指標については、『7日に8月の景気動向指数、8日に9月景気ウオッチャー調査、9日に9月の工作機械受注速報、10日に8月の機械受注と国内景気を探る重要なものが連日発表になる』と伝えています。

ほか、小売企業の決算発表も目白押しとのことで、『8日にJフロント<3086>、9日はローソン<2651>、ファミリーマート<8028>、イオン<8267>、10日にファーストリテ<9983>、7&iHD<3382>など』と決算発表のある企業を挙げています。ただし、『ローソンや7&iHDなどは事前の業績観測報道で織り込み済みだろう』とのことです。

小売り以外では、『8日の吉野家HD<9861>、10日の安川電機<6506>の決算』が注目されるとしています。特に吉野家について『連日高値追いが続いているトップパーフォーマーのひとつ。決算発表で一段高となる展開がまた見られるか』と分析しています。

米国株については、『持ち直しに向かう展開だが、その背景は追加緩和期待。ゆえにドルの戻りは鈍く、ゆえに日本株の戻りも鈍いだろう』との見解です。加えて、『10日から米中閣僚級通商協議、下旬からの決算発表、そして月末の日米の金融政策会合など相場が上昇するきっかけとなりそうな材料はこの先いくつもある。今は2万1000円台半ばを固めていくことが肝要と思われる』と考察しています。

最後に、今週の予想レンジについて『2万1300~2万1800円』とまとめています。

参考にしてみてくださいね。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

《HH》

提供:フィスコ

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