米中の部分貿易協定に懐疑的見方も浮上、リスクオン一服108.03円/119.19円
[ロンドン市場概況]
14日のロンドン外為市場では、ドル・円は108円29銭から108円03銭まで下落した。米中通商協議の部分合意に懐疑的な見方が浮上し、円買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.1016ドルから1.1043ドルまで上昇し、ユーロ・円は119円19銭から119円47銭で推移した。ユーロ圏・8月鉱工業生産の上振れが好感された。
ポンド・ドルは1.2581ドルから1.2543ドルまで下落。英国のEU離脱をめぐる合意期待がやや弱まり、ポンド売りになった。ドル・スイスフランは0.9976フランから0.9945フランまで下落した。
[経済指標]
・ユーロ圏・8月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想:+0.3%、7月:-0.4%)
[要人発言]
・報道
「中国が米国との第1段階合意署名の前にさらなる交渉を希望」
[ニューヨーク市場寄付]
・ドル・円108円24銭、ユーロ・ドル1.1028ドル、ユーロ・円119円37銭、ポンド・ド
ル1.2544ドル、ドル・スイス0.9956フラン。
[ニューヨーク市場概況]
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円22銭から108円46銭まで上昇して108円40銭で引けた。
米中貿易の部分的合意において署名前に中国がさらなる協議を望んでいると報じられると合意に懐疑的見方がいったん浮上。しかし、グローバルタイムズ紙が先週の貿易協議で米中が障壁を乗り越えており、両国とも合意成立させたい強い意向があると報じたため、期待が強まりドル買い・円売りが再燃。また、米10月NY連銀製造業景気指数が予想外に上昇したこともドル買い材料となった。
ユーロ・ドルは、1.1018ドルまで下落後、1.1033ドルまで上昇し、1.1024ドルで引けた。
ユーロ・円は、119円33銭から119円60銭まで上昇。
ポンド・ドルは、1.2516ドルまで下落後、1.2650ドルまで反発後、再び下落して引けた。
欧州高官はジョンソン首相がEUに提示した英国の政府案が議会で承認されることに疑問を表明、合意ない離脱へのポンド売りが再燃。
ドル・スイスは、0.9954フランから0.9979フランまで上昇した。
[シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数]
・15.66←15.58日中最大16.50 2018年最大:50.30、過去最低17年8.56
[原油市場概況]
14日のNY原油先物は反落。先週部分的に合意した米中貿易協定で中国側がさらなる協議を求めてきたとの報道で行方に懐疑的見方が広がったほか、中国の9月輸出入が予想以上に悪化したため、需要鈍化懸念が再燃、売りが優勢となった。
[株式市場概況]
米国株式相場は下落。ダウ平均は29.23ドル安の26787.36、ナスダックは8.39ポイント安の8048.65で取引を終了した。本日は、コロンバスデーの祝日で主要経済指標などの発表も無く、上値の重い展開となった。先週、米中両国が部分的な合意に達したと報じられたものの、中国側が追加協議を望んでいると伝わり、先行き不透明感から売りが先行。その後は、今週から本格化する7-9月期決算発表を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小した。セクター別では、耐久消費財・アパレルや銀行が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や素材が下落した。
ハードディスクのウェスタン・デジタル(WDC)、スポーツ用品のナイキ(NKE)、法人向けハードウエア・サービス事業のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇。一方で、セキュリティ企業のクラウドストライク(CRWD)は、シティグループによる売り推奨を受けて、大幅下落。衣料品のタペストリー(TPR)は、UBSによる投資判断引き下げを受け、軟調推移となった。
明日は金融セクターの決算発表が多く、特にJPモルガン(JPM)、ゴールドマン・サックス(GS)、シティ・グループ(C)、ウェルズファーゴ(WFC)に注目したい。
[通貨オプション]
ドル・円オプション市場で変動率は連日低下した。東京市場が祭日で休場、米国債券市場もコロンバスデーで休場となり、オプション売りが優勢となった。
リスクリバーサルはまちまち。調整色が強かった。
■変動率
・1カ月物6.67%⇒6.21%(08年10/24=31.044%)
・3カ月物6.47%⇒6.24%(08年10/24=31.044%)
・6カ月物6.75%⇒6.55%(08年10/24=25.50%)
・1年物7.00%⇒6.92%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)
■リスクリバーサル(25デルタ円コール)
・1カ月物+1.14%⇒+1.14%(08年10/27=+10.90%)
・3カ月物+1.51%⇒+1.55%(08年10/27=+10.90%)
・6カ月物+1.72%⇒+1.72%(08年10/27=+10.71%)
・1年物+1.95%⇒+1.93%(8年10/27=+10.71%)
[経済指標]
・米・10月NY連銀製造業景気指数:4.0(予想:1.0、9月:2.0)
[要人発言]
トランプ米大統領「対トルコ政府高官に制裁を発動、トルコ産鉄への関税を50%に引上げ」
・李中国首相
「経済の下方圧力は増した」
・欧州連合(EU)高官「ジョンソン首相がEUに提示した政府案を英国議会が認するかに懐疑的」
・ムニューシン米財務長官
「先週の中国との協議で基本合意が成立している。今週次官級電話会議、来週には中国副首相と電話会談を予定」「「第1段階」の合意はかなりの内容」「署名に向けて綿密に中国と取り組んでいく」「もし、署名がなければ、12月15日に追加関税が発動される」「12月15日までに、合意が成立すると予想」
「トルコの状況を監視している」
・リンネ・フィンランド首相「英国の欧州連合(EU)離脱交渉にはさらなる時間が必要」
・ジョンソン英首相「離脱後、英国は賃金は上昇し、税率が下がる」「第2次国民投票は1次投票よりも、有害に」
・英中央銀行のカンリフ副総裁「マイナス金利を望まず」
・カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁(axios)
「市中銀行、必要な流動性に向けた計画がずさん」
[東京市場終値-ニューヨーク市場終値]
・為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
・ドル・円 108.21 108.46 108.03 108.40
・ユーロ・ドル 1.1018 1.1043 1.1016 1.1024
・ユーロ・円 119.23 119.60 119.19 119.50
・ドル・スイス 0.9975 0.9979 0.9945 0.9978
・ポンド・ドル 1.2566 1.2650 1.2516 1.2561
・株式市場:
・NYダウ 26766.43 26874.33 26749.18 26787.36
・ナスダック 8044.35 8069.85 8036.41 8048.65
・債券市場: (始値) (終値)
・米国債 2年物 休場 休場
・米国債10年物 休場 休場
・米国債30年物 休場 休場
・先物市場:
・NY金先物 1497.50 1498.60 1493.00 1497.6
・NY原油先物 53.36 53.70 52.77 53.59
《KY》
提供:フィスコ