14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ29ドル安、米中合意への楽観的な見方がやや後退

市況
2019年10月15日 7時54分

■NY株式:NYダウ29ドル安、米中合意への楽観的な見方がやや後退

米国株式相場は下落。ダウ平均は29.23ドル安の26787.36、ナスダックは8.39ポイント安の8048.65で取引を終了した。本日は、コロンバスデーの祝日で主要経済指標などの発表も無く、上値の重い展開となった。先週、米中両国が部分的な合意に達したと報じられたものの、中国側が追加協議を望んでいると伝わり、先行き不透明感から売りが先行。その後は、今週から本格化する7-9月期決算発表を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小した。セクター別では、耐久消費財・アパレルや銀行が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や素材が下落した。

ハードディスクのウェスタン・デジタル(WDC)、スポーツ用品のナイキ(NKE)、法人向けハードウエア・サービス事業のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇。一方で、セキュリティ企業のクラウドストライク(CRWD)は、シティグループによる売り推奨を受けて大幅下落。衣料品のタペストリー(TPR)は、UBSによる投資判断引き下げを受け軟調推移となった。

明日は金融セクターの決算発表が多く、特にJPモルガン(JPM)、ゴールドマン・サックス(GS)、シティ・グループ(C)、ウェルズファーゴ(WFC)に注目したい。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円22銭から108円46銭まで上昇して引けた。米中貿易の部分的合意において署名前に中国がさらなる協議を望んでいると報じられると合意に懐疑的見方がいったん浮上したものの、グローバルタイムズ紙が先週の貿易協議で米中が障壁を乗り越えており、両国とも合意成立させたい強い意向があると報じたため、期待が強まりドル買い・円売りが再燃。また、米10月NY連銀製造業景気指数が予想外に上昇したこともドル買い材料となった。

ユーロ・ドルは、1.1033ドルから1.1018ドルまで反落後、戻して引けた。ユーロ・円は、119円33銭から119円56銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2516ドルまで下落後、1.2650ドルまで反発後、再び下落して引けた。欧州高官はジョンソン首相がEUに提示した英国の政府案が議会で承認されることに疑問を表明、合意ない離脱へのポンド売りが再燃。ドル・スイスは、0.9954フランから0.9979フランまで上昇した。

■NY原油:反落で53.59ドル、米中貿易協定の先行きに懐疑的見方&低調な中国指標で需要鈍化懸念

NY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:53.59↓1.11)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-1.11ドルの53.59ドルで通常取引を終えた。

先週部分的に合意した米中貿易協定で署名前に中国側がさらなる協議を求めてきたとの報道で先行きに懐疑的見方が広がったほか、中国の9月輸出入の指標が予想以上に悪化したため、需要鈍化懸念が再燃し、売りが優勢となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.14ドル +0.23ドル(+0.80%)

モルガン・スタンレー(MS) 42.25ドル +0.32ドル(+0.76%)

ゴールドマン・サックス(GS)205.82ドル +1.14ドル(+0.56%)

インテル(INTC) 51.64ドル -0.45ドル(-0.86%)

アップル(AAPL) 235.87ドル -0.34ドル(-0.14%)

アルファベット(GOOG) 1217.14ドル +1.69ドル(+0.14%)

フェイスブック(FB) 183.28ドル -0.91ドル(-0.49%)

キャタピラー(CAT) 128.38ドル -0.02ドル(-0.02%)

アルコア(AA) 19.17ドル -0.11ドル(-0.57%)

ウォルマート(WMT) 119.17ドル -1.07ドル(-0.89%)

スプリント(S) 6.35ドル -0.07ドル(-1.09%)

《SF》

提供:フィスコ

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