18日の米国市場ダイジェスト:下落、世界経済への減速懸念が広がる

市況
2019年10月21日 7時43分

■NY株式:下落、世界経済への減速懸念が広がる

米国株式相場は下落。ダウ平均は255.68ドル安の26770.20、ナスダックは67.31ポイント安の8089.54で取引を終了した。朝方は小動きとなったものの、中国の7-9月期GDP速報値が過去最低を更新し、世界経済への減速懸念から軟調推移となった。セクター別では、電気通信サービスや不動産が上昇する一方でメディアやソフトウェア・サービスが下落した。

医薬品のジョンソン&ジョンソン(JNJ)は、米食品医薬品局(FDA)の検査によりアスベストが検出されたベビーパウダーのリコールを発表し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)は、2度の墜落事故を起こした「737MAX」の安全装置を巡り、同社の操縦士が米連邦航空局(FAA)に虚偽の報告をしていたことが明らかとなり、軟調推移。一方で、清涼飲料のコカ・コーラ(KO)や石油サービスのシュルンベルジェ(SLB)は、決算内容が好感され、上昇した。

欧州連合(EU)が英国のEU離脱案に合意したものの、明日の英議会で同案が可決されるかが注目されている。否決された場合、10月末に英国が合意なくEUを離脱する公算が高まり、週明けの株式市場は下落するだろう。

(Horiko Capital Management

■NY為替:ドル108.42円、英国の合意ない離脱への警戒感が後退

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円58銭から108円39銭まで下落して108円42銭で引けた。英国の合意ない離脱への警戒感が後退したため欧州通貨高に対してドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1135ドルから1.1172ドルまで上昇して1.1169ドルで引けた。英国の欧州連合(EU)離脱新協定案の承認期待にユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、120円78銭まで下落後、121円13銭まで上昇。

ポンド・ドルは、1.2861ドルから1.2985ドルまで上昇した。英フィナンシャルタイムズ紙が、ジョンソン英首相が欧州連合(EU)と合意した新離脱協定案で議会の十分な支持票を得た可能性があると報じたため、秩序ある離脱への期待感にポンド買いが一段と強まった。

ドル・スイスは、0.9881フランから0.9842フランまで下落した。

■NY原油:反落、中国のGDPで需要鈍化懸念が再燃

18日のNY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:53.78 ↓0.15)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.15ドルの1バレル=53.78ドルで通常取引を終えた。中国の7-9月期国内総生産(GDP)が少なくとも1992年来の低い伸びに落ち込んだため需要鈍化懸念が再燃した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.35ドル +0.09ドル(+0.30%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.66ドル +0.22ドル(+0.51%)

ゴールドマン・サックス(GS)206.52ドル +0.06ドル(+0.03%)

インテル(INTC) 51.36ドル -0.50ドル(-0.96%)

アップル(AAPL) 236.41ドル +1.13ドル(+0.48%)

アルファベット(GOOG) 1245.49ドル -7.58ドル(-0.60%)

フェイスブック(FB) 185.85ドル -4.54ドル(-2.38%)

キャタピラー(CAT) 130.71ドル -0.33ドル(-0.25%)

アルコア(AA) 21.54ドル +1.24ドル(+6.11%)

ウォルマート(WMT) 119.14ドル -0.70ドル(-0.58%)

スプリント(S) 6.42ドル -0.02ドル(-0.31%)

《SF》

提供:フィスコ

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