話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸物産、野村、バンナムHD
■ジャックス <8584> 2,418円 +156 円 (+6.9%) 本日終値
ジャックス<8584>が大幅高で3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。東海東京調査センターが18日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を2400円から2700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、ジャックス単体の各事業の伸長やコスト抑制効果が会社計画を上回ると見込み、20年3月期の経常利益を会社計画の154億円を上回る160億円と予想。続く21年3月期も同180億円と増益持続を予想している。
■ロゼッタ <6182> 3,660円 +210 円 (+6.1%) 本日終値
ロゼッタ<6182>が続伸。18日、アプライド<3020>と人工知能(AI)自動翻訳サービス「T-4OO」に関する販売代理店契約を含む業務提携を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、超高精度の人工知能(AI)自動翻訳サービス「T-4OO」の導入企業のさらなる拡大と、ユーザーへのサービス向上を図るのが狙い。アプライドが持つ文教市場と民間法人市場向けの販売網を活用し、文教市場および産業ビジネス分野の活性化を図るとしている。
■福井コン <9790> 2,682円 +125 円 (+4.9%) 本日終値
福井コンピュータホールディングス <9790> が高い。18日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20.2億円→28.5億円に41.3%上方修正。増益率が3.7%増→46.6%増に拡大し、従来の8期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。測量関連製品やITソリューション事業における選挙出口調査システムの受注が伸び、売上高が計画を18.1%も上回ったことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の41.5億円(前期は41.4億円)を据え置いた。
■神戸物産 <3038> 5,980円 +210 円 (+3.6%) 本日終値
神戸物産<3038>が3日ぶり反発、一時約2カ月ぶりに6000円大台を回復した。売買高は急増傾向にある。プライベートブランド商品比率が高く、価格訴求力の強さを武器とした「業務スーパー」を全国展開、積極的な店舗戦略を背景に収益成長路線を走っている。10月からの消費増税で消費者マインドが慎重となるなかで、同社のビジネスモデルが相対的優位にあるとの見方が市場では広がっている。今月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割予定にあり、権利取り狙いの買いも株高につながった。
■高砂熱学工業 <1969> 1,918円 +66 円 (+3.6%) 本日終値
高砂熱学工業 <1969> が大幅反発。18日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の51億円→84億円に64.7%上方修正。従来の20.8%減益予想から一転して30.5%増益を見込み、2期ぶりに上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。首都圏の大型再開発工事の順調な進捗やリニューアル工事の増加で、採算が想定より上向いたことが上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の185億円(前期は183億円)を据え置いた。
■野村ホールディングス <8604> 491.2円 +7.7 円 (+1.6%) 本日終値
野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など大手をはじめ証券株が軒並み上昇。業種別騰落率で「証券」は東証1部33業種中で値上がり率トップに買われている。全体相場はここリスクオンの流れに乗り、日経平均は上昇指向を強めている。依然として空売り筋の買い戻しが指数を押し上げる形となっており、きょうも大方の見方を覆し、買い優勢の地合いとなった。そうしたなか、相対的に株価が出遅れていた証券株も手数料収入の拡大や投信など運用成績の向上に期待した買いを引き寄せている状況だ。
■シノケングループ <8909> 1,125円 +13 円 (+1.2%) 本日終値
シノケングループ<8909>が新値追い。同社は18日、子会社のシノケンアセットマネジメントが国土交通大臣から、不動産投資信託(REIT)の運営に必要な取引一任代理等の認可を取得したと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。今後、金融商品取引法に規定される投資運用業の登録を済ませ、東京23区内に所在する賃貸住宅不動産を主な投資対象としたREITを組成する予定。その後、不動産市場及び資本市場などの動向を見極めつつ、一定の私募運用期間後、東京証券取引所への上場に向けて準備を進めるとしている。
■バンナムHD <7832> 6,950円 +80 円 (+1.2%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>が続伸。この日、米アップルが展開する100を超えるゲームが楽しめるサブスクリプションサービス「Apple Arcade」で「PAC-MAN PARTY ROYALE」を配信開始したと発表しており、これが好材料視された。同ゲームは、「パックマン」を題材としたバトルロワイヤルゲームで、一つの迷路の中に4人のプレーヤーが入り混じり、食べると移動が速くなる「PAC-DOT」や、食べると他のプレイヤーを食べることができる「POWER PELLET」などのアイテムを獲得しながら、追いかけてくるゴーストや他のプレイヤーを妨害し、最後まで生き残ることを目指すゲーム。同ゲームの配信で「Apple Arcade」へ参入することになるが、1つのサブスクリプションで最大6人までの家族でアクセスすることが可能であることから、同社のファミリー向けIPとの親和性が高いと判断し、参入を決めたとしている。
■全国保証 <7164> 4,390円 +50 円 (+1.2%) 本日終値
全国保証<7164>が4日続伸し年初来高値を更新。東海東京調査センターが18日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を5100円から5350円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、持ち家を中心に住宅需要は底堅く、大手提携金融機関による同社の信用保証商品の利用拡大が業績の堅調な伸びにつながると予想。また、20年3月期経常利益は、会社予想の361億円を上回る382億円を見込むほか、21年3月期も同413億円と増益持続を予想している。
■USMH <3222> 964円 +7 円 (+0.7%) 本日終値
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が続伸。この日、買い物客が支払いを自身のスマートフォンで行うことができるアプリとその基盤システムを富士通<6702>と共同で開発し、一部の店舗で展開を開始したと発表しており、無人店舗への取り組みとして注目されたようだ。同アプリは、利用客が会計の際にレジに並ぶことなく、自身のスマホで商品登録と決済を行うことができるというもの。第1弾として、カスミ筑波大学店とカスミ本社1階にオープンした「KASUMI LABO」で来店客向けに展開し11月以降、カスミの各店舗に順次拡大するとともにアプリの機能拡充を図り、来年度以降、グループ各社へ展開するとしている。なお、「KASUMI LABO」は、新しいスーパーマーケットのあり方を模索するため、さまざまな角度から実証実験を進める店舗で、同アプリを使用した無人店舗という。
株探ニュース