話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルデプロ、栄電子、Mipox
■アルデプロ <8925> 51円 +10 円 (+24.4%) 本日終値
アルデプロ<8925>が高い。同社は18日取引終了後に、東京都港区に所有する販売用不動産を売却したと発表。売却価格は非公表としているが、19年7月期の連結売上高(約159億円)の10%以上の金額だとしており、業績への寄与などが期待されたようだ。
■扶桑電通 <7505> 3,885円 +700 円 (+22.0%) ストップ高 本日終値
扶桑電通 <7505> [東証2]がストップ高。18日大引け後、19年9月期の経常損益(非連結)を従来予想の4億5000万円→8億8000万円に95.6%上方修正したことが買い材料視された。Windows7のサポート終了に伴うパソコンの入れ替え需要を取り込んだほか、地方自治体を中心とする公共案件が拡大したことが寄与。利益率の改善や販管費の削減も上振れに貢献した。
■栄電子 <7567> 511円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
栄電子<7567>がストップ高、9月6日以来1カ月半ぶりに500円台に乗せた。次世代通信規格の5G関連需要が後押しする形で世界的に半導体市況の改善が急となっており、東京市場では中小型株でこの恩恵を受ける銘柄群に幅広く物色の矛先が向いている。同社は半導体製造装置用のスイッチング電源やコネクターなどを得意分野とする商社で、5GやAI・IoT分野に関連する企業の設投需要拡大で収益機会の高まりが意識された。
■ADプラズマ <6668> 1,077円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
アドテック プラズマ テクノロジー<6668>がストップ高は150円高の1077円に買われる異彩人気となった。高周波プラズマ電源装置のトップメーカーだが、ここ世界的な半導体市況の回復を背景に回復期に突入しており、物色人気に火がつく格好となった。会社側でも「(当社の)受注は四半期ベースで18年12月~19年2月に底入れが確認された」としている。プラズマ発生装置やプラズマ処理装置、マイクロ波プラズマ発生装置の共振器など数多くの特許権を有していることもポイントで、加速器用大型電源やプラズマガスを患部に照射する医療用機器などを、子会社を通じて積極展開している。20年8月期営業利益は前期比25%増の7億1000万円を見込むが、一段の上振れが有力視される。
■内外テック <3374> 1,286円 +179 円 (+16.2%) 本日終値
内外テック<3374>は続急騰。株価は一時、前日で16.9%高の1294円まで高値を伸ばし、2月14日に付けた年初来高値更新を視野に入れている。同社は半導体製造装置部品の専門商社で、東京エレクトロン<8035>向けの売上高が7割以上と依存度が高い。きょうは東エレクなど先駆した半導体製造装置関連銘柄は上値の重い展開となっているが、相対的に出遅れている関連株として、同社には水準訂正の買いが流入した。PER12倍台、PBR0.6倍台と指標面の割安感に着目する買いが勢いを増した。
■カワタ <6292> 1,124円 +150 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率4位
カワタ<6292>がカイ気配スタートで急騰を演じ、ストップ高となった。プラスチック成形機の周辺機器を手掛けるが、EV関連向けで実績が高く、リチウムイオン電池正極材の製造では、同社のスーパーミキサー(乾式混合技術)に対する引き合いが強い。また、19年度のNEDOの公募事業「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」では全固体電池量産化に役立つ技術開発の実施予定先として採択されるなど全固体電池分野でも活躍が期待され、現在の株式市場のテーマ買いの流れに乗った。
■Mipox <5381> 436円 +43 円 (+10.9%) 一時ストップ高 本日終値
Mipox<5381>が急騰、一時80円高はストップ高となる473円まで買われる人気となった。シリコンカーバイド(SiC)やガリウムナイトライド(GaN)を使用した次世代パワー半導体がデータセンターや電気自動車(EV)、5G基地局向けなどで市場拡大が見込まれており、そのなか、「SiC・GaN」関連の受託研磨で高い競争力を有する同社が脚光を浴びている。売買高も急増傾向にあり、取引開始後わずか25分で100万株を超えた。
■フマキラー <4998> 1,230円 +95 円 (+8.4%) 本日終値
フマキラー<4998>が大幅高で3日続伸。強毒を持つ南米原産のヒアリの女王アリが東京港青海ふ頭で多数確認されたことを受け、この日は関係閣僚会議が開かれた。昼過ぎのNHKでは、菅義偉官房長官が「全国の港湾や空港の状況を緊急に再点検するなどヒアリの定着防止に向け、全力で対応するよう指示した」と伝えており、定着防止に向けた対策が加速するとの見方から、関連銘柄の一角として物色されているようだ。
■近畿車輛 <7122> 1,632円 +101 円 (+6.6%) 本日終値
近畿車輛<7122>が3連騰。前週末18日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結決算に、投資有価証券売却益6億5300万円を特別利益として計上すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。上場有価証券2銘柄の売却に伴うもの。なお、20年3月期業績への影響は他の要因も含めて精査中としている。
■マルマエ <6264> 1,036円 +47 円 (+4.8%) 本日終値
マルマエ<6264>が大幅高で3日続伸。19日に発表した9月度の月次受注残高は、前年同月比0.4%減となったものの、前月比では4.9%増と2カ月連続で増加しており、これを好材料視した買いが入った。半導体分野で、ロジック向けの需要が堅調な推移をするなか、メモリ向けの投資計画が出始めたという。また、FPD分野では、中小型パネル向けの需要が高まっているとしている。
●ストップ高銘柄
中村超硬 <6166> 478円 +80 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
UMCエレ <6615> 501円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値
キャリアインデックス <6538> 545円 +80 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
霞ヶ関キャピタル <3498> 7,370円 +1,000 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
テーオーHD <9812> 531円 -100 円 (-15.9%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース