前々日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年10月23日 5時20分

■ゴルドウイン <8111>  7,980円 (-460円、-5.5%)

東証1部の下落率4位。ゴールドウイン <8111> が続急落。20日に行われたラグビーワールドカップ(ラグビーW杯)日本大会の準々決勝で、日本代表が南アフリカ代表に3対26で敗れ、準決勝進出はならなかったことから、日本代表にジャージを提供するカンタベリーオブニュージーランドジャパンを子会社に持ち、レプリカジャージを販売する同社には、株価押し上げ効果が一巡したとの見方が強まった。また、英国風パブを展開するハブ <3030> も来店客数増の効果が剥落するとの見方から、大幅続落した。

■KOA <6999>  1,356円 (-51円、-3.6%)

KOA <6999> が大幅反落。18日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高251億7600万円(前年同期比10.3%減)、営業利益10億600万円(同61.4%減)、純利益6億6700万円(同25.3%減)と大幅減益だったことが嫌気された。主に中国の電源や自動車向けが減少した。また、為替差損の増加なども最終利益を押し下げたとしている。なお、第3四半期累計(4-12月)業績予想は、売上高373億円(同12.0%減)、営業利益12億5000万円(同71.6%減)、純利益9億4000万円(同3.5倍)と見込んでいる。

■第一三共 <4568>  6,632円 (-182円、-2.7%)

第一三共 <4568> が4日続落。21日、欧州医薬品庁の医薬品委員会(CHMP)から、キザルチニブ(FLT3阻害剤)のFLT3-ITD変異を有する再発または難治性の急性骨髄性白血病(AML)に対する適応について、承認を推奨しないという否定的見解が示されたと発表しており、これを嫌気した売りが出た。同社では今後、CHMPの見解を精査し、欧州における次のステップを決定する予定という。また、同剤のFLT3-ITD変異を有する新規のAML患者を対象としたグローバル第3相臨床試験における患者登録は既に完了しており、AML患者へ新たな治療の選択肢を提供できるよう、試験終了後の評価結果に期待しているとしている。

■エンプラス <6961>  3,835円 (-95円、-2.4%)

エンプラス <6961> が反落。前週末18日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が152億円から160億円(前年同期比1.3%減)へ、営業利益が8億円から13億円(同3.3%減)へ、純利益が5億6000万円から14億円(同36.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売られた。業績上振れは、半導体機器事業で米国、中華圏で各種ICソケットやバーンインソケットの販売が好調に推移したことに加えて、子会社で訴訟損失引当金戻入を特別利益として計上したことなどが要因としている。なお、20年3月期通期業績予想については、世界経済を取り巻く不安定要素が業績へ与える影響が不透明であるとして、最終利益のみ14億円から18億円(前期比5.4倍)へ上方修正し、売上高320億円(同2.3%増)、営業利益20億円(同15.3%増)は従来見通しを据え置いている。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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