話題株ピックアップ【夕刊】(1):エーザイ、北の達人、ポーラHD

注目
2019年10月23日 15時17分

■エーザイ <4523>  6,534円  +1,000 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

エーザイ<4523>がストップ高。22日、米バイオジェンと共同開発するアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」を米食品医薬品局(FDA)に承認申請する予定にあることを発表、これが株価を強く刺激した。前日の米株市場ではバイオジェンの株価が急騰しており、これを引き継ぐ形で同社株にも投資資金が集中している。

■日本システムウエア <9739>  2,537円  +192 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

日本システムウエア <9739> が急反発。21日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→18.8億円に25.3%上方修正。増益率が4.4%増→30.8%増に拡大し、従来の3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。企業の旺盛なIT投資需要を背景に、ITソリューション事業とサービスソリューション事業の業績が想定より伸びた。好採算案件の検収があったことなども利益上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の35.4億円(前期は34億円)を据え置いた。

■多木化学 <4025>  4,610円  +265 円 (+6.1%)  本日終値

多木化学<4025>が続急伸。今朝のNHKニュースで「iPS細胞から作成した心臓の筋肉の細胞をシート状にして、重い心臓病の患者の心臓に直接貼り付ける手術について、大阪大学の研究グループが治験として実施したいと、近く審査機関に申請することが分かった」と報じられており、大阪大学と「自律拍動するiPS細胞由来心筋シート」を共同開発した同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■北の達人 <2930>  679円  +39 円 (+6.1%)  本日終値

21日に発表した「株主優待制度を変更」が買い材料。

株主優待制度の優待品を現行の定価3564円以上相当の自社製品から、目の下専用アイクリーム「メンズアイキララ」(定価4864円)に変更する。

■ベイカレント <6532>  5,540円  +280 円 (+5.3%)  本日終値

ベイカレント・コンサルティング<6532>が続急伸。株価は一時、17日につけた最高値5590円に並んだ。同社は総合コンサルティング事業を展開しているが、IT投資などに絡むデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の需要が好調。特に、RPAやAIなど業務効率化に関するプロジェクトの引き合いが強いようだ。大手証券からは、20年2月期の連結営業利益は会社予想51億円に対し61億円への増額修正を予想する見方も出ている。

■ACCESS <4813>  829円  +35 円 (+4.4%)  本日終値

ACCESS<4813>が急伸。この日の寄り前に、米国連結子会社IPインフュージョン(IPI)社が米国の大手情報通信・メディアコングロマリットであるAT&Tの子会社と通信キャリア向けネットワーク機器のホワイトボックス(ハードウェアとソフトウェアの分離)ソリューションに関するライセンス契約と業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携によりIPIは、「DANOS-Vyatta版」を商用ソリューションとして独占的に販売するほか、顧客向けのサポートサービスを提供するようになるという。また、IPIは自社が保有する技術を活用して「DANOS-Vyatta」ソリューション上に技術提供を行うとしている。

■イーレックス <9517>  1,435円  +56 円 (+4.1%)  本日終値

イーレックス<9517>がしっかり。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「海外で再生可能エネルギー事業に参入する」と報じられており、これを材料視した買いが入った。記事によると、まずカンボジアで出力8万キロワットの中型水力発電所を新設するという。海外事業による成長を目指すほか、水力発電所の開発に伴い発生する木材をバイオマス発電の燃料に活用する狙いもあるとしており、業績への貢献が期待されている。

■ポーラHD <4927>  2,581円  +76 円 (+3.0%)  本日終値

ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が買い優勢の展開。インバウンド関連として位置付けられる同社が、ここ中国の新電子取引法(EC法)の施行や為替による健康食品を中心とした転売需要の減少などを背景に、株価の調整を余儀なくされてきた。しかし、足もとテクニカル的には5日・25日移動平均線のゴールデンクロスで底離れを明示している状況にある。23日、肌診断から処方するカスタマイズサプリメントを展開するトリコ(東京・渋谷区)に出資したと発表しており、これも好感されたようだ。ポーラHDは18年2月に社内ベンチャー制度を立ち上げており、スタートアップ企業との協力に力を入れてきたが、今回の投資先数が累計で10社と国内化粧品業界においては最多としている。

■大日本住友製薬 <4506>  1,797円  +47 円 (+2.7%)  本日終値

大日本住友製薬 <4506> が高い。21日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の220億円→303億円に37.7%上方修正。従来の21.1%減益予想から一転して8.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。各部門の売上高が堅調に推移する中、販管費が想定を下回ったことが寄与。買収にした2社に係る条件付対価公正価値が大きく減少することに伴い、費用の戻入を計上したことも利益を押し上げた。なお、通期の最終利益は従来予想の360億円(前期は486億円)を据え置いた。

■日本郵船 <9101>  1,983円  +50 円 (+2.6%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が上値指向を強めている。「海運」は東証1部33業種中で業種別値上がり率トップ。クドロー米国家経済会議委員長の発言を受け、米中協議への進展期待が再び高まっている。バルチック海運指数は足もと軟調な動きが続いているものの、中国の経済指標はまだら模様ながら目先的には発電量の月次データなどから底入れ観測も出ており、つれてグローバル物流回復に対する思惑も膨らんでいる。郵船や商船三井など海運大手は信用取組も大幅に売り長で株式需給面からも上値が軽い。

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