話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、日電産、GMO-PG

注目
2019年10月25日 15時19分

■スパークス・グループ <8739>  276円  +13 円 (+4.9%)  本日終値

スパークス・グループ<8739>が急動意、5%近い上昇をみせ276円まで水準を切り上げた。3月18日につけた年初来高値284円も視界に捉えている。国内市場の中小型株投資に定評のある資産運用会社だが、AIやロボティクス分野に踏み込むなど業容の幅を広げている。また、量子コンピューター関連の有力株にも位置づけられている。量子アニーリングの権威である東北大学の大関真之准教授らと共同でシグマアイを設立、コンサルティングやライセンシングのほか量子技術分野を扱える人材育成にも傾注する構え。今年7月にはカナダのDウェーブ社と量子アニーリングマシンの大型利用契約を日本で初めて締結している。

■GMO-PG <3769>  7,870円  +290 円 (+3.8%)  本日終値

GMOペイメントゲートウェイ<3769>は大幅続伸。同社は24日、決済代行業界で初めて「HDI五つ星認証プログラム」で最高評価の「五つ星認証」を取得したことを明らかにした。「HDI五つ星認証プログラム」は、世界最大のITサポートサービス業界のメンバーシップ団体であるHDIと同じコンセプトで設立されたHDI-Japanが主催。顧客視点で卓越したサービスを提供している「HDI格付けベンチマーク」で三つ星を取得した企業を対象に、サポートセンターの運営や従業員のマネジメントなどを総合的に評価する認証制度で、これまでに保険会社や証券会社、大手メーカーなど日本を代表する企業が「五つ星認証」を取得しているという。

■ISID <4812>  3,645円  +120 円 (+3.4%)  本日終値

ISID<4812>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で、投資判断「バイ」、目標株価4370円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、収益性の高い自社製ソフトの販売増や、マーケティング戦略の変革に伴う電通<4324>グループとの協業拡大などを業績ドライバに、過去最高益の更新が継続する予想。19年12月期の営業利益は、上期業績の高い進捗などを考慮し、会社計画(85億円)を上回る100億円と予想。20年12期以降も引き続き自社製ソフトの売り上げ拡大や電通グループとの協業増などが貢献。製造ソリューションでは、自動車業界向けスマートファクトリ領域などの伸長を見込んでいるという。

■寿スピリッツ <2222>  7,360円  +240 円 (+3.4%)  本日終値

寿スピリッツ<2222>が後場一段高。午後0時30分ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が212億円から223億8700万円(前年同期比22.0%増)へ、営業利益が27億円から35億1900万円(同63.6%増)へ、純利益が17億4000万円から22億6800万円(同70.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。首都圏での展開やインバウンド対策の強化などの取り組みが奏功し、首都圏をメーン商圏としている「シュクレイ」をはじめ、グループ各社が軒並み好調に推移したことが要因としている。また、製造稼働が堅調に推移し、売上総利益率が改善したことも寄与した。

■日本電産 <6594>  15,935円  +455 円 (+2.9%)  本日終値

日本電産<6594>が5連騰、一時500円を超える上昇で1万6000円台を回復した。23日取引終了後に20年3月期の最終利益が従来予想から350億円引き下げ1000億円(前期比9.7%減)になるとの見通しを示したが、市場では「当初は第一報に反応するアルゴリズム売買の影響で売られる場面もあったが、その後の永守会長の記者会見で下方修正の背景は同社のトラクションモーターが会社見込みの5倍の受注が舞い込んだことに対応する生産増強投資が理由となっており、むしろ買い材料」(準大手証券ストラテジスト)という指摘が出ている。「これまで、同社の業績見通しに確信が持てなかった機関投資家の実需買いが入っているもようだ」(同)としている。

■東京エレクトロン <8035>  21,880円  +545 円 (+2.6%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が500円を超える上昇で続伸したほか、アドバンテスト<6857>は8連騰で新値街道を走るなど半導体製造装置関連株への投資資金流入が続いている。前日の米国株市場ではNYダウはやや軟調だったものの、半導体関連銘柄への買いが顕著でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.5%近い上昇をみせた。また24日夕に発表された米インテルの売上高が事前の市場コンセンサスを上回り、時間外で同社株は急騰、これも好感され半導体セクターへの買いを誘導する材料となった。

■スズケン <9987>  5,940円  +140 円 (+2.4%)  本日終値

スズケン<9987>は上げ幅を拡大。午後2時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が1兆530億円から1兆1142億円(前年同期比8.0%増)へ、営業利益が91億5000万円から149億5000万円(同61.1%増)へ、純利益が85億5000万円から131億9000万円(同43.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。医薬品卸売事業で、消費税増税に伴う駆け込み需要や抗悪性腫瘍剤などの寄与により医療用医薬品が想定以上に伸長したことに加えて、スペシャリティー医薬品をはじめとする新薬の販売増加などが寄与した。また、医薬品卸売事業及び医薬品製造事業で販管費を抑制したことも奏功した。

■東京製鐵 <5423>  871円  +13 円 (+1.5%)  本日終値

東京製鐵<5423>が大きく買い優勢でスタートし、900円台を視界に入れる展開。同社は24日取引終了後、20年3月期の業績予想を修正、営業利益は従来予想の130億円から140億円(前期比12.6%減)に増額した。原料となる鉄スクラップの価格低下による採算改善効果を見込む。また、発行済み株式数(自社株を除く)の5.06%にあたる685万株、60億円を上限に自社株買いを実施する(買い付け期間は10月25日から20年3月31日まで)ことも発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■SGホールディングス <9143>  2,623円  +39 円 (+1.5%)  本日終値

SGホールディングス<9143>が続伸。24日の取引終了後に発表したデリバリー事業における9月の取り扱い個数実績が、前年同月比11.3%増の1億1300万個となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。主力の飛脚宅配便が同11.5%増の1億800万個となったことが牽引した。

■CYBERDYNE <7779>  677円  +6 円 (+0.9%)  本日終値

CYBERDYNE<7779>が5日ぶりに反発。24日の取引終了後、日本医療研究開発機構(AMED)と委託研究開発契約を締結すると発表しており、これが好感された。今回の委託研究開発契約締結は、AMEDが公募した「医療機器開発推進研究事業」の公募課題「小児用医療機器の実用化を目指す医師主導治験・臨床研究等」に関して、筑波大学との共同提案「脳性麻痺等の発達期非進行性運動機能障害児に対する身体運動機能の向上を目指した小児用下肢装着型治療ロボットの開発と検証的医師主導治験」が採択されたことに伴うもの。HAL-Sサイズを用いた青年期脳性麻痺患者、HAL-2Sサイズを用いた脳性麻痺児等に対する探索的臨床試験の結果及び安全性情報、不具合情報の提供を受けて、治験機の開発を進めるという。委託期間は20年3月31日までで、委託研究開発費2360万円は、20年3月期決算の「その他の収益」に計上される見込としている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.