話題株ピックアップ【昼刊】:シグマクシス、三浦工、ニチレイ

注目
2019年11月6日 11時39分

■シグマクシス <6088>  1,809円  +250 円 (+16.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

シグマクシス <6088> が急騰。5日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比99.8%増の9.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。基幹業務システム(ERP)のクラウド化サービスやプロジェクト管理案件などの受注が伸びたことが寄与。通期計画の15億円に対する進捗率は66.6%に達しており、業績上振れが期待される状況にある。併せて、発行済み株式数の0.96%に相当する20万株の自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■イチネンHD <9619>  1,489円  +139 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

イチネンホールディングス <9619> が続急騰。5日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比4.0%増の35.2億円に伸び、従来の1.9%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。主力の自動車リース関連事業で自動車リースやメンテナンスの契約台数が増加したうえ、燃料販売も堅調で仕入れ価格が安定して推移したことが寄与。工業薬品関連や化学品関連の販売が伸びたケミカル事業の収益拡大も一転増益に貢献した。

■三浦工業 <6005>  3,660円  +330 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

5日に決算を発表。「上期税引き前が6%増益で着地・7-9月期も24%増益」が好感された。

三浦工業 <6005> が11月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比6.5%増の88.4億円に伸びたが、通期計画の178億円に対する進捗率は49.7%となり、3年平均の46.9%とほぼ同水準だった。

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■セーレン <3569>  1,499円  +135 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

セーレン<3569>が一時10%を超える上昇。26週移動平均線を大陽線で上回ってきた。5日取引終了後、20年3月期業績の修正を発表、営業利益は従来予想の92億円から95億円(前期比10%減)に増額した。これを手掛かり材料に買いを呼び込む形となった。自動車用シートやエアバッグなどを手掛けるが、中国メーカー向け売上高の不振が株価調整要因となっていたが、今回の修正で買い安心感が台頭した。今期営業利益は依然として2ケタ減益見通しながら、株式需給面で信用倍率が0.18倍と大幅に売り長であり、修正方向が下ではなく上であったことが空売りの買い戻しを誘発した格好だ。

■ニチアス <5393>  2,475円  +175 円 (+7.6%)  11:30現在

5日に決算を発表。「上期経常は18%減益で着地、今期配当を2円増額修正」が好感された。

ニチアス <5393> が11月5日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比17.8%減の100億円に減り、通期計画の212億円に対する進捗率は47.3%となり、5年平均の45.8%とほぼ同水準だった。同時に、今期の年間配当を従来計画の72円→74円に増額修正した。

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■昭電線HD <5805>  1,034円  +66 円 (+6.8%)  11:30現在

昭和電線ホールディングス<5805>が急伸している。5日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を65億円から73億円(前期比9.9%増)へ、純利益を45億円から48億円(同5.0%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感されている。米中貿易摩擦などの影響を考慮し、売上高は1730億円(同2.4%減)を据え置いたものの、エネルギー・インフラ事業の建設関連向けや電力インフラの設備更新需要が堅調に推移する見通しであることが利益を押し上げるとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、859億7600万円(前年同期比0.7%増)、営業利益42億7300万円(同88.8%増)、純利益28億5600万円(同2.2倍)だった。同時に、22年度を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表。最終年度に売上高2000億円、営業利益100億円を目指すとしたことも好材料視されている。

■ニチレイ <2871>  2,598円  +153 円 (+6.3%)  11:30現在

5日に決算を発表。「上期経常が10%増益で着地・7-9月期も17%増益」が好感された。

ニチレイ <2871> が11月5日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.6%増の153億円に伸び、通期計画の305億円に対する進捗率は50.5%となり、5年平均の49.7%とほぼ同水準だった。

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■JR九州 <9142>  3,735円  +55 円 (+1.5%)  11:30現在

JR九州<9142>が3日続伸。5日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表しており、これを好感する買いが入っている。320万株(発行済み株式数の2.0%)、100億円を上限としており、取得期間は11月6日から20年3月31日まで。今年6月の株主総会では同社の大株主である米ファンド、ファーツリー・パートナーズが自社株買いの実施を提案し否決された経緯があるが、今回新たに資本効率の向上に向け自社株買いを発表したことを市場は評価している。

■良品計画 <7453>  2,525円  +28 円 (+1.1%)  11:30現在

良品計画<7453>が続伸している。5日の取引終了後に発表した10月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比6.2%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。衣服・雑貨で主力の「綿フランネルスタンドカラーシャツ」やウールシルクのニットが堅調に推移した。生活雑貨でベッド、ソファなど大型商品が前月の反動で売り上げが伸び悩んだものの、今シーズンから価格を見直した毛布や布団、キッチン用品、スタンドファイルボックスが伸び売り上げを下支えした。また、食品は月後半にテレビ番組で紹介されたカレーや低糖質シリーズの菓子が大きく売り上げを伸ばした。

■三菱UFJ <8306>  580.9円  +3.7 円 (+0.6%)  11:30現在

メガバンクが高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がそろって値を上げている。5日の米債券市場で10年債利回りは前日比0.083%上昇の1.860%に上昇。米中通商協議の進展期待や米経済指標の改善を背景に、長期金利は上昇している。この金利上昇に伴う利ザヤ改善期待を受け、米株式市場ではJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカといった大手銀行株が上昇した。この日の東京市場でも債券利回りが上昇基調となるなか、メガバンクに見直し買いが流入している。

■ピーエス三菱 <1871>  787円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在

ピーエス三菱 <1871> が続伸し、連日で年初来高値を更新した。5日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9億円→22億円に2.4倍上方修正。従来の45.2%減益予想から一転して33.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事の進捗が計画を下回ったものの、土木事業を中心に工事採算が改善したことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の35億円(前期は87.8億円)を据え置いた。

■日本ライフライン <7575>  1,540円  -185 円 (-10.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

5日に決算を発表。「今期経常を一転微減益に下方修正」が嫌気された。

日本ライフライン <7575> が11月5日大引け後(15:10)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.9%減の48.4億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の111億円→107億円(前期は108億円)に3.4%下方修正し、一転して0.2%減益見通しとなった。

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■あすか製薬 <4514>  1,169円  -112 円 (-8.7%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

5日に決算を発表。「上期経常は19%減益で着地」が嫌気された。

あすか製薬 <4514> が11月5日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比19.4%減の8.6億円に減り、通期計画の21億円に対する進捗率は41.4%にとどまり、5年平均の61.1%も下回った。

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■ハウスドゥ <3457>  1,651円  -152 円 (-8.4%)  11:30現在  東証1部 下落率5位

ハウスドゥ<3457>が大幅安となっている。同社は5日取引終了後に、20年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表。営業利益は3700万円(前年同期比92.0%減)となり、上半期計画4億6700万円に対する進捗率は7.9%にとどまった。売上高は60億6100万円(同0.3%減)とほぼ想定通りとなったが、注力事業への人材及び広告宣伝投資のほか、小山建設グループを子会社化したことに伴う費用などにより、販管費が増加したことが利益面に影響した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ユニプレス <5949>  1,670円  -153 円 (-8.4%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

5日に決算を発表。「今期経常を38%下方修正」が嫌気された。

ユニプレス <5949> が11月5日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比62.5%減の37.6億円に大きく落ち込み、従来予想の64億円を下回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の160億円→100億円(前期は209億円)に37.5%下方修正し、減益率が23.8%減→52.4%減に拡大する見通しとなった。

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■ダイトーケミックス <4366>  561円  +80 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

ダイトーケミックス<4366>がカイ気配のまま水準を切り上げる展開。前日にストップ高に買われる人気となったが、きょうも勢い衰えず、カイ気配のまま連日で値幅制限上限まで駆け上がった。感光性材料でトップシェアを誇るが、特に半導体向けやフラットパネルディスプレー向けなどで強みを持っている。ここ半導体メモリーの出荷動向に改善の兆しが確認されており、これを背景に同社の今下期以降の業績回復に期待する買いを呼び込む形となっている。信用買い残も少なく株式需給面で軽い。

■アイスタディ <2345>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

アイスタディ<2345>がストップ高カイ気配。5日の取引終了後、東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻・松尾豊教授の研究グループなどと共同で、人工知能(AI)を用いた介護施設向け検知システムの構築に関する共同研究を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の共同研究では、ディープラーニング技術を活用しさまざまな画像認識をエッジデバイスで実現するOllo(東京都文京区)、先端AI技術のビジネス活用を支援するIGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンス(BAI、東京都千代田区)、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などを併設した複合福祉施設「サンタフェガーデンヒルズ」を運営する善光会(東京都大田区)が連携。アイスタディが企業向けLMS(学習管理システム)の開発で培った技術力と、ディープラーニング技術や動画・画像解析などを得意とする松尾研究室の知見を組み合わせることで、善光会の「サンタフェガーデンヒルズ」の入居者の行動をAIによって認識・分析し、転倒事故防止などに寄与できるシステムの開発に向けた共同研究を行うという。同時にアイスタディは、人工知能(AI)技術を活用した最先端のLMS(ラーニング・マネジメント・システム)「AI+LMS」の開発に着手したとも発表しており、これも好感されているようだ。

●ストップ高銘柄

ホープ <6195>  5,140円  +705 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在

FRACTALE <3750>  791円  +100 円 (+14.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

ヘリオスTH <6927>  521円  -100 円 (-16.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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