話題株ピックアップ【昼刊】:オリンパス、サンケン、三菱自
■オリンパス <7733> 1,765.5円 +289.5 円 (+19.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
オリンパス <7733> が急騰。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前損益が485億円の黒字(前年同期は27.8億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。前年同期に計上した、証券訴訟の損害賠償請求の和解に伴う解決金や米国司法省との司法取引契約締結に伴う費用などの「その他費用」383億円がなくなることが大幅黒字浮上の主因。販売面では主力の内視鏡システムが国内や中国で好調だったほか、内視鏡処置具や病院・ライフサイエンス研究向け製品などが増勢だった。
■サンケン電気 <6707> 2,938円 +376 円 (+14.7%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
サンケン電気<6707>が急騰、一時18.5%高と異彩の上げ足をみせ東証1部値上がり率トップに買われる場面があった。半導体素子を手掛け、特にパワー半導体で強みを持つ。同社は6日取引終了後に20年3月期の最終利益を大幅上方修正、従来予想の6億円から19億円に増額しており、これを好感する買いを呼び込む形となった。自動車向け半導体デバイスの需要不振から今期業績は低迷見通しにあったが、事前に織り込みが進んでいた。そうしたなか、最終利益が見込みほど悪化しない状況が明らかになり、これを手掛かりに投資資金が流入している。
■ミツウロコG <8131> 1,317円 +141 円 (+12.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
ミツウロコグループホールディングス <8131> が急伸。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比4.2倍の29.7億円に急拡大し、従来予想の8億円を上回って着地したことが買い材料視された。電力事業で営業基盤の拡大や他社との提携強化が奏功し、電力販売量が増加したことが寄与。燃料価格の下落でエネルギー事業の採算が急改善したことも利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の47億円→58億円に23.4%上方修正。増益率が4.3%増→28.7%増に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
■ワールド <3612> 2,800円 +223 円 (+8.7%) 11:30現在
ワールド <3612> が大幅高。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比46.6%増の75.6億円に拡大し、従来予想の56.6億円を上回って着地したことが買い材料視された。主力のブランド事業でITを活用した在庫管理や売価変更の精度向上が奏功し、採算が改善したことが寄与。経費抑制を継続したことに加え、神戸レザークロスの買収に伴う負ののれん発生益の計上も利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の152億円→171億円に12.5%上方修正し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の69円→72円(前期は50円)に増額修正したことも評価材料となった。なお、同時に発表した10月の国内既存店売上高は前年同月比12.7%減と3ヵ月ぶりに前年割れとなった。
■ユナイテッドアローズ <7606> 3,640円 +265 円 (+7.9%) 11:30現在
6日に決算を発表。「上期経常が25%増益で着地・7-9月期も53%増益」が好感された。
ユナイテッドアローズ <7606> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比24.6%増の38.9億円に伸び、通期計画の120億円に対する進捗率は5年平均の27.8%を上回る32.4%に達した。
■パンパシHD <7532> 1,794円 +107 円 (+6.3%) 11:30現在
6日に決算を発表。「上期経常を一転2%増益に上方修正・最高益、通期も増額」が好感された。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比14.1%増の204億円に伸びた。併せて、7-12月期(上期)の同利益を従来予想の340億円→360億円(前年同期は353億円)に5.9%上方修正し、一転して1.9%増益を見込み、11期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
■ツムラ <4540> 3,215円 +190 円 (+6.3%) 11:30現在
ツムラ <4540> が急反発。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.0%増の98.5億円に伸び、従来の9.1%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。販管費が計画を下回ったことが利益上振れに大きく貢献した。販売面では六君子湯、麦門冬湯、五苓散が伸びたほか、人参養栄湯が好調だった。決算と同時に、漢方製剤用原料生薬の中国における主要調達先である盛実百草と資本提携すると発表。原料生薬の安定供給や中国事業の拡大などが期待される。
■GSユアサ <6674> 2,181円 +120 円 (+5.8%) 11:30現在
6日に決算を発表。「上期経常が12%増益で着地・7-9月期も28%増益」が好感された。
ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が11月6日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比12.4%増の84.2億円に伸び、通期計画の220億円に対する進捗率は5年平均の32.4%を上回る38.3%に達した。
■クオールHD <3034> 1,648円 +84 円 (+5.4%) 11:30現在
6日に決算を発表。「上期経常が14%増益で着地・7-9月期も20%増益」が好感された。
クオールホールディングス <3034> が11月6日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.0%増の36.1億円に伸び、通期計画の76億円に対する進捗率は5年平均の40.9%を上回る47.6%に達した。
■西日本FH <7189> 870円 +27 円 (+3.2%) 11:30現在
6日、西日本フィナンシャルホールディングス <7189> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.05%にあたる160万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月7日から20年3月末日まで。同時に20年3月期の連結経常利益を従来予想の315億円→285億円に下方修正すると発表したがこちらへの反応は限定的となっている。
■クレスコ <4674> 3,495円 +105 円 (+3.1%) 11:30現在
クレスコ <4674> が大幅反発。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比10.2%増の18.9億円に伸び、従来の0.9%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。流通分野や公共サービス分野のソフトウェア開発の受注が好調だったほか、カーエレクトロニクス向け組み込みソフト開発案件が増勢だった。併せて、今期の年間配当を従来計画の68円→72円(前期は66円)に増額修正したことも評価材料となった。
■松田産業 <7456> 1,669円 +45 円 (+2.8%) 11:30現在
松田産業 <7456> が続伸し、年初来高値を更新した。6日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の23.3億円→32億円に37.3%上方修正したことが買い材料視された。貴金属相場の高騰で販売価格が上昇したうえ、食品関連の販売が想定より伸びたことが寄与。併せて、通期の同利益も従来予想の51億円→58億円に13.7%上方修正。増益率が0.1%増→13.9%増に拡大する見通しとなった。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,088円 +26 円 (+2.5%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>が続伸。6日取引終了後、19年12月期連結利益予想の増額修正を発表したことが好感されている。売上高は9880億円から9840億円に見直したものの、営業利益は4720億円から4760億円へ、純利益は900億円から1000億円に修正した。米州セグメントにおける原油の開発生産事業の売却にかかる税効果および一部費用の下期への期ずれが発生したことから中間期業績は予想を上回っており、この実績などを考慮して19年12月通期の業績も修正した。同時に今期配当は従来予想から3円増の年27円(前期比3円増)とすることも評価されている。
■ミツバ <7280> 673円 -60 円 (-8.2%) 11:30現在 東証1部 下落率2位
6日に決算を発表。「今期最終を86%下方修正、配当は8円を未定に変更」が嫌気された。
ミツバ <7280> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は24.2億円の赤字(前年同期は4.8億円の赤字)に赤字幅が拡大し、従来の7億円の黒字予想から一転赤字で着地。同時に、従来8円を計画していた期末一括配当を未定に変更した。
■三菱自動車工業 <7211> 493円 -35 円 (-6.6%) 11:30現在 東証1部 下落率3位
三菱自動車工業<7211>が急落。6日取引終了後、20年3月期連結業績の下方修正を発表した。売上高を2兆5800億円から2兆4500億円(前期比2.6%減)、営業利益を900億円から300億円(同73.2%減)、純利益を650億円から50億円(同96.2%減)に見直した。連結出荷台数の減少や為替の見直しを反映した。
■Amazia <4424> 4,945円 +700 円 (+16.5%) ストップ高 11:30現在
Amazia <4424> [東証M]がストップ高。6日大引け後に発表した19年9月期の経常利益(非連結)は前の期比5.1倍の3.9億円に伸びて着地。続く20年9月期も前期比36.9%増の5.4億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も電子書籍市場が拡大するなか、マンガアプリ「マンガBANG!」の利用者増加を背景とする高成長が続く。
■高田工業所 <1966> 716円 +100 円 (+16.2%) ストップ高 11:30現在
高田工業所<1966>がストップ高。同社は6日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は16億6000万円(前年同期比78.0%増)となり、従来予想の11億2000万円から上振れ着地した。売上高は269億5600万円(同8.4%増)で、従来予想の240億円を上回った。化学プラントの定修工事や電力設備の建設工事が増加したほか、利益面では業務効率化によるコストダウンや生産性の向上に努めたことが寄与した。なお、通期業績予想は売上高475億円(前期比3.5%減)、営業利益18億3000万円(同14.6%減)とする従来計画を据え置いている。
●ストップ高銘柄
アイスタディ <2345> 887円 +150 円 (+20.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
UMCエレ <6615> 645円 +100 円 (+18.4%) ストップ高 11:30現在
霞ヶ関キャピタル <3498> 7,090円 +1,000 円 (+16.4%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
リンクバル <6046> 418円 -100 円 (-19.3%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース