話題株ピックアップ【夕刊】(1):オリンパス、ワールド、パンパシHD

注目
2019年11月7日 15時22分

■オリンパス <7733>  1,700円  +224 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

オリンパス <7733> が続急騰。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前損益が485億円の黒字(前年同期は27.8億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。前年同期に計上した、証券訴訟の損害賠償請求の和解に伴う解決金や米国司法省との司法取引契約締結に伴う費用などの「その他費用」383億円がなくなることが大幅黒字浮上の主因。販売面では主力の内視鏡システムが国内や中国で好調だったほか、内視鏡処置具や病院・ライフサイエンス研究向け製品などが増勢だった。

■サンケン電気 <6707>  2,946円  +384 円 (+15.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

サンケン電気<6707>が急騰、一時18.5%高と異彩の上げ足をみせ東証1部値上がり率トップに買われる場面があった。半導体素子を手掛け、特にパワー半導体で強みを持つ。同社は6日取引終了後に20年3月期の最終利益を大幅上方修正、従来予想の6億円から19億円に増額しており、これを好感する買いを呼び込む形となった。自動車向け半導体デバイスの需要不振から今期業績は低迷見通しにあったが、事前に織り込みが進んでいた。そうしたなか、最終利益が見込みほど悪化しない状況が明らかになり、これを手掛かりに投資資金が流入した。

■ミツウロコG <8131>  1,339円  +163 円 (+13.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

ミツウロコグループホールディングス <8131> が急反騰。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比4.2倍の29.7億円に急拡大し、従来予想の8億円を上回って着地したことが買い材料視された。電力事業で営業基盤の拡大や他社との提携強化が奏功し、電力販売量が増加したことが寄与。燃料価格の下落でエネルギー事業の採算が急改善したことも利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の47億円→58億円に23.4%上方修正。増益率が4.3%増→28.7%増に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■ワールド <3612>  2,822円  +245 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

ワールド <3612> が高い。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比46.6%増の75.6億円に拡大し、従来予想の56.6億円を上回って着地したことが買い材料視された。主力のブランド事業でITを活用した在庫管理や売価変更の精度向上が奏功し、採算が改善したことが寄与。経費抑制を継続したことに加え、神戸レザークロスの買収に伴う負ののれん発生益の計上も利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の152億円→171億円に12.5%上方修正し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の69円→72円(前期は50円)に増額修正したことも評価材料となった。なお、同時に発表した10月の国内既存店売上高は前年同月比12.7%減と3ヵ月ぶりに前年割れとなった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,690円  +315 円 (+9.3%)  本日終値

6日に決算を発表。「上期経常が25%増益で着地・7-9月期も53%増益」が好感された。

ユナイテッドアローズ <7606> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比24.6%増の38.9億円に伸び、通期計画の120億円に対する進捗率は5年平均の27.8%を上回る32.4%に達した。

⇒⇒ユナイテッドアローズの詳しい業績推移表を見る

■GSユアサ <6674>  2,196円  +135 円 (+6.6%)  本日終値

6日に決算を発表。「上期経常が12%増益で着地・7-9月期も28%増益」が好感された。

ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が11月6日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比12.4%増の84.2億円に伸び、通期計画の220億円に対する進捗率は5年平均の32.4%を上回る38.3%に達した。

⇒⇒GSユアサの詳しい業績推移表を見る

■ツムラ <4540>  3,210円  +185 円 (+6.1%)  本日終値

ツムラ <4540> が急反発。6日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.0%増の98.5億円に伸び、従来の9.1%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。販管費が計画を下回ったことが利益上振れに大きく貢献した。販売面では六君子湯、麦門冬湯、五苓散が伸びたほか、人参養栄湯が好調だった。決算と同時に、漢方製剤用原料生薬の中国における主要調達先である盛実百草と資本提携すると発表。原料生薬の安定供給や中国事業の拡大などが期待される。

■DOWA <5714>  4,000円  +230 円 (+6.1%)  本日終値

DOWAホールディングス<5714>が3日続伸し、年初来高値を更新。6日取引終了後、第2四半期(4~9月)連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は2170億円から2307億円(前年同期比4.0%増)、営業利益は85億円から110億7000万円(同18.2%増)に見直された。新エネルギー関連は中国向け需要が上向いているほか、環境・リサイクル部門は廃棄物処理の売り上げが予想を上回って推移している。20年3月通期の利益予想は据え置かれたが、廃棄物処理の外部環境は好転しているほか、貴金属市況は高水準で推移していることから、株価は再評価機運が膨らむ可能性があることが指摘されている。

■パンパシHD <7532>  1,781円  +94 円 (+5.6%)  本日終値

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は急反発。同社は総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を展開しているが、これまでインバウンド需要を取り込み業容拡大してきたものの、日韓関係の冷え込みに伴い訪日韓国人客数が激減したことなどを背景に株価が冴えない展開となっていた。しかし足もと業績の好調さを受け、これらの懸念を払しょくしている。6日取引終了後に発表した20年6月期第1四半期(7~9月)の業績は、売上高が4287億3600万円(前年同期比71.4%増)、営業利益が211億3200万円(同45.7%増)と過去最高の四半期収益を達成しており、これがポジティブサプライズとなった。更に、営業利益予想について、7~12月期は340億円から360億円(前年同期比19.9%増)へ、通期は660億円から680億円(前期比7.7%増)へとそれぞれ20億円増額修正しており、これらを好感した買いが流入した。

■ゼンショHD <7550>  2,420円  +124 円 (+5.4%)  本日終値

7日に発表した「ゼンショHD、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。

自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

⇒⇒ゼンショHDの会社開示情報を見る

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