外為サマリー:一時1ドル108円30銭台に軟化、米中対立の激化を懸念
20日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=108円55銭前後と前日の午後5時時点に比べ10銭程度のドル安・円高となっている。
19日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=108円54銭前後と前日に比べ10銭強のドル安・円高で取引を終えた。米ホームセンター大手のホーム・デポの決算が低調だったことなどを背景にNYダウが反落したほか、米中貿易協議の先行き不透明感から米長期金利が低下したことが影響。108円40銭台に軟化する場面があった。
東京市場に移ってからも軟調な展開で、午前8時過ぎには一時108円39銭まで下落。米議会上院が香港での人権尊重や民主主義を支援する「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決したことが伝えられ、米中対立の激化が懸念された。ただ売り一巡後は、ロス米商務長官が米中貿易協議について「中国と合意できるとの期待はあると思う」との見解を示したと一部で報じられたことが下支え。また、きょうはゴトー日(5のつく日と10のつく日)とあって国内輸入企業のドル買い思惑などもあり、ドルは下げ渋る動きとなっている。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1078ドル前後と同0.0010ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=120円25銭前後と同2銭程度のユーロ安・円高となっている。