話題株ピックアップ【昼刊】:エボラブルA、豊田合、東芝
■柿安本店 <2294> 2,616円 +384 円 (+17.2%) 一時ストップ高 11:30現在
22日、東証が柿安本店 <2294> [JQ]を29日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■エボラブルアジア <6191> 2,266円 +173 円 (+8.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
エボラブルアジア<6191>が大幅続伸している。前週末22日の取引終了後に発表した10月度の取扱高が、前年同月比20%増の116億9683万円になったとしており、これを好材料視した買いが入っている。なお、うち一般顧客向け取扱高は同44%増となり引き続き高成長を維持している。
■豊田合成 <7282> 2,665円 +147 円 (+5.8%) 11:30現在
豊田合成<7282>は大幅反発し年初来高値を更新。前週末22日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を8450億円から8400億円(前期比0.1%減)へ、営業利益を410億円から210億円(同42.5%減)へ、最終利益を250億円から120億円(同48.5%減)へ下方修正したが、修正要因が一過性のものであり、それを除くと営業利益はやや上振れると見込んでいることが好感されている。同時にドイツ生産子会社の豊田合成メテオール(TGM)の全株式を同国のプライベートエクイティファンドの傘下企業に譲渡すると発表しており、TGM及びTGM子会社が連結子会社から除外されることや事業整理損失を計上する予定であることが、売上高・利益を押し下げるとしている。ただ、譲渡に伴う一過性損失が営業利益を210億円押し下げる一方、第4四半期の赤字縮小分が10億円プラスに働くとしており、悪材料出尽くし感とともに、プラス面を評価した買いが入っているようだ。
■古野電気 <6814> 1,333円 +64 円 (+5.0%) 11:30現在
古野電気<6814>が大幅続伸、1300円台を大きく回復し連日の年初来高値更新。魚群探知機や船舶用電子機器の世界トップメーカーで、高い技術力に定評がある。船舶の自動運航実現にむけた研究開発が進むなか、同社は日本郵船グループなどとの協業で、世界初の自動運航実験に成功するなど業界で先駆しているが、次世代通信規格5Gの普及は海上においても操船の飛躍的なレベルアップにつながることで、同社の商機拡大につながる。このほか同社は、高度な無線技術を他分野にも応用、教育や建設向けシステムで新境地を開拓途上にある。
■東芝 <6502> 3,440円 +90 円 (+2.7%) 11:30現在
東芝<6502>は9日ぶりに反発。25日の日経新聞朝刊で、「東芝は血液1滴から13種類のがんを発見できる検査キットを開発した」「がんにかかっているかどうかを2時間以内99%の精度で判定できる」と報じられた。記事によると、同社は2万円以下で、21年~22年にも人間ドックの血液検査などで実用化することを目指しており、他社の従来技術に比べ、複数のがんを低コストかつ短時間で判明するのが特長としている。
■日経レバ <1570> 21,770円 +380 円 (+1.8%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が、全市場を通じ断トツの売買代金をこなし、400円近い上昇をみせる人気となった。日経平均株価に連動するETFで、日経平均の2倍の値動きを想定した価格変動率の高さを特徴とする。きょうは日経平均が前週末の米株高を受けリスクオンに傾いており、それに伴い同銘柄にも個人投資家を中心とした短期資金の流入が活発化している。東証1部上場企業のなかでトップの売買代金をこなしているのが任天堂<7974>だが、日経レバは午前10時30分現在でこれを50%以上も上回る。
■日本郵船 <9101> 1,896円 +30 円 (+1.6%) 11:30現在
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高、業種別値上がり率で33業種中3位に食い込んでいる。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は、今年9月初旬を境に下降トレンドに変わっているが、前週末は7営業日ぶりに反発に転じた。マーケットでは米中貿易協議の部分合意に対する期待感と不安心理が交錯する状況にあるが、直近は米中両首脳から合意に前向きともとれる発言が相次いでいることで、やや市場心理は強気に傾いた。世界景気に敏感なセクターである海運株には追い風となっている。
■日本製鉄 <5401> 1,624.5円 +25.5 円 (+1.6%) 11:30現在
日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などをはじめ鉄鋼株に投資資金が流れ込み、業種別値上がり率で一時33業種中トップに買われている。米中協議の進展期待から前週末の米国株市場ではNYダウが100ドル以上の上昇をみせ、週明けの東京市場でもリスク選好ムードのなか、為替の円安歩調も味方して世界景気敏感株を買う動きが強まった。そのなか鉄鋼株は業種別指数でみても電機や機械株などと比較して出遅れ感が強く、ここにきてリターンリバーサルの流れに乗っている。
■SMC <6273> 49,010円 +670 円 (+1.4%) 11:30現在
SMC<6273>、安川電機<6506>、ダイフク<6383>などFA関連株が高い。先行き不透明感が拭えない状況ながら、トランプ米大統領のここ一連の発言を受け米中貿易協議への進展期待が再び高まり、前週末の米国株市場ではNYダウは100ドルを超える上昇を示した。ボーイングやキャタピラーなど中国関連に位置付けられる銘柄が上昇しており、この流れが東京市場にも波及、中国向け売上高比率の高い機械セクターに買いが集まっている。
■西松屋チェーン <7545> 952円 +9 円 (+1.0%) 11:30現在
西松屋チェーン<7545>が3日続伸している。前週末22日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.8%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下に伴い客数が増加し、秋冬物衣料や育児・服飾雑貨の売り上げが伸びたという。なお、全店売上高は同2.7%増だった。
■雪印メグミルク <2270> 2,722円 +9 円 (+0.3%) 11:30現在
雪印メグミルク<2270>や森永乳業<2264>がしっかり。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「封を開けてそのまま授乳できる液体ミルク市場が盛り上がっている」と報じられ、中で商品化へ動き出したと紹介されている両社に思惑的な買いが入っているようだ。記事によると、先行している江崎グリコ<2206>では、液体ミルクの売り上げが想定の3倍で推移しているとあり、後発組ながら両社の業績への貢献が期待されている。
■ニトリホールディングス <9843> 16,900円 -90 円 (-0.5%) 11:30現在
ニトリホールディングス<9843>は反落している。前週末22日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比6.9%減と4カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。気温の低下とともに秋冬物の寝具・寝装品の売り上げが伸長したほか、キッチン用品や洗濯・清掃用品が堅調に推移したものの、消費税増税の駆け込み需要の反動が家具を中心に出た。なお、全店売上高は同4.5%減だった。
■TATERU <1435> 265円 +56 円 (+26.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
TATERU<1435>が大幅続伸となっている。同社は22日取引終了後に、今後の成長に向け2019年から22年の経営方針を策定したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は収益性を重視した事業ポートフォリオの明確化として、安定収益領域(PMプラットフォーム事業)、戦略的成長領域(スマートホテル事業)、リスクコントロール領域(アパート販売事業)の3領域に区分し、事業強化を図る方針。22年度の数値目標として連結営業利益10億円以上(今期見通しは79億1600万円の赤字)を掲げている。
■アドウェイズ <2489> 425円 +80 円 (+23.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
アドウェイズ<2489>はストップ高カイ気配。同社はスマートフォン向け広告配信などに強みを持つアフィリエイト広告の大手で。足もとの業績は人的コストの上昇に加え、海外大型案件の一巡もあって苦戦している。そのなか、22日取引終了後、博報堂DYメディアパートナーズとアプリプロモーション領域で資本・業務提携することを発表。博報堂DYメディアパートナーズに対する第三者割り当てによる自己株式処分も併せて発表しており、これによる業容拡大期待が投資資金の流入を誘っている。
●ストップ高銘柄
ウチダエスコ <4699> 3,485円 +503 円 (+16.9%) ストップ高 11:30現在
fonfun <2323> 561円 +80 円 (+16.6%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース