話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニー、インパクト、セルソース

注目
2019年11月27日 15時17分

■ソニー <6758>  6,932円  +36 円 (+0.5%)  本日終値

ソニー<6758>は4日続伸、機関投資家とみられる継続的な買いが観測されるなか、連日の年初来高値と気を吐いている。スマートフォン向けイメージセンサーの需要が高水準で全体業績に貢献しており、成長期待も強い。ここ下値を探る動きにあるソフトバンクグループ<9984>が時価総額を減らす一方、同社は一貫して上値指向にあり、時価総額はきょうの前引け前の時点で8兆8100億円強、これに対しソフトバンクグループは8兆7800億円強と逆転している。

■四国化成工業 <4099>  1,308円  +6 円 (+0.5%)  本日終値

26日、四国化成工業 <4099> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.56%にあたる150万株(金額で19億5300万円)を上限に、11月27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ミロク情報サービス <9928>  3,260円  +10 円 (+0.3%)  本日終値

ミロク情報サービス<9928>が8日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日、同社株のレーティングを新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は4160円とした。同社は財務会計・税務系に強みを持つERPパッケージベンダーで、会計事務所向けで高シェアを誇る。営業を強化している会計事務所の顧問企業である中堅・中小企業向けERPパッケージ販売の伸びを牽引役に2ケタ成長が続くと予想している。具体的には、来年1月のウィンドウズ7のサポート終了による更新需要に加え、中堅・中小ユーザー向けERPパッケージの伸びで20年3月期の連結営業利益は会社予想の62億円に対し63億5000万円(前期比23%増)への増額修正を予想。21年3月期の同利益は80億円(今期推定比26%増)と連続最高益を見込んでいる。

■第一生命HD <8750>  1,775.5円  +1.5 円 (+0.1%)  本日終値

第一生命ホールディングス<8750>が4日続伸。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は2000円に設定した。同社は上場4生保のなかで唯一、大規模な海外M&Aを実行する能力があり、バランスの取れた収益・チャネルミックスが株価には十分に織り込まれていないとみている。米国の景気回復ペースが強まり、金利上昇・円安・株高が発生すれば、資本の金利・為替・株式への感応度の高い同社株はアウトパフォームが見込めると予想。金利と株式リスクの削減が進めば、投資や還元余地が拡大することも見込んでいる。

■メディパル <7459>  2,511円  -70 円 (-2.7%)  本日終値

メディパルホールディングス<7459>、アルフレッサ ホールディングス<2784>など医薬品卸大手が後場売られた。午後2時過ぎの日本経済新聞電子版で「独立行政法人『地域医療機能推進機構』(JCHO、東京・港)発注の医薬品の入札を巡り、談合を繰り返した疑いが強まったとして、公正取引委員会は27日、医薬品卸大手4社の本社など関係先について独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で強制調査を始めた」と報じられており、これを嫌気した売りが出たようだ。強制対象となったとされるのは、メディパル傘下のメディセオとアルフレッサHD傘下のアルフレッサ、スズケン<9987>、東邦ホールディングス<8129>傘下の東邦薬品などという。報道を受けてメディパルでは、立ち入り検査を受けた事実を認め、「公正取引委員会の検査に全面的に協力する」とのコメントを発表している。

■インパクト <6067>  2,710円  +500 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値

インパクトホールディングス<6067>がストップ高。同社はきょう、子会社のimpactTVがunerry(東京都千代田区)と、棚前サイネージをIoT化することで実現する共同サービス開発・提供に関して業務提携したと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。第1弾の商品として、きょうから「来棚効果がみえる販促広告:タナクル」の提供を開始。これは、unerryが持つ約5000万人のリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」と、impactTVが提供するサイネージに付帯するビーコンが連携することにより、来店可能性が高い顧客にフェイスブックやインスタグラムなどで広告を表示し、そのうち何人が棚前まで足を運んだのか効果が見える販促広告となっている。

■FRACTALE <3750>  898円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

FRACTALE<3750>がストップ高。同社子会社のサイトリ・セラピューティクスはきょう、非培養自己ヒト皮下脂肪組織由来再生(幹)細胞(ADRCs)を用いた男性腹圧性尿失禁の治療を目的とした治験を終了したと発表。安全性及び有効性について、あらかじめ設定していた基準を達成したとしており、これが材料視されたようだ。サイトリ・セラピューティクスは2015年9月から、名古屋大学附属病院などとサイトリ・セラピューティクスが開発したセルーション遠心分離機とセルセラピーキットを用いて分離されたADRCsを、腹圧性尿失禁に罹患している男性患者に投与し、多施設共同治験を実施してきた経緯がある。このほど、安全性・有効性が示されたことから、今後速やかに社が開発したセルーション遠心分離機とセルセラピーキットを医療機器として、製造販売承認申請の準備に取り掛かる予定で、来年には本治療の保険収載を目指すとしている。

■セルソース <4880>  10,150円  +1,500 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

セルソース<4880>がストップ高。同社は26日、自社で培養・加工するヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞の分譲に関して、住友商事<8053>子会社の住商ファーマインターナショナル(SPI)と契約したと発表。SPIは、セルソースから分譲された脂肪由来幹細胞を、まず研究用途として国内外の大学などの研究機関や企業に対して順次提供を開始するとしている。

■ファルテック <7215>  1,025円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ファルテック<7215>は一時ストップ高。タツミ<7268>や曙ブレーキ工業<7238>など自動車部品関連銘柄に軒並み買いが流入している。27日付の朝日新聞電子版が「政府は、国内で販売される新車に衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の取り付けを義務づける方針を固めた」と報じたことで、関連銘柄への関心が高まっている。記事によれば、政府は、新型の乗用車は早ければ2021年度から、既存の車種はその数年後から義務づける方向で調整しているが、基準については年内にも結論を出すという。また、義務化で安全性が増す一方、メーカーの開発状況によっては販売価格が上がる可能性もあるとしている。

■クレアホールディングス <1757>  18円  +2 円 (+12.5%)  本日終値

26日に発表した「販売用不動産を売却」が買い材料。

大阪府豊中市に保有する販売用不動産(店舗・共同住宅)を売却。20年3月期第3四半期に収益を計上する予定。通期業績への影響は現在精査中。

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