昭和産業---2Q増収増益、製粉事業でマーケット分析力を生かした提案型営業を強化

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2019年11月27日 17時15分

昭和産業<2004>は8日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.3%増の1,281.51億円、営業利益が同6.3%増の50.56億円、経常利益が同6.4%増の59.05億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.0%増の45.03億円となった。

製粉事業の売上高は前年同期比1.5%増の420.56億円、営業利益は同4.5%減の17.32億円となった。引き続きマーケット分析力を生かした提案型営業の更なる強化を行った。業務用小麦粉の販売数量は、日本麺用小麦粉を中心に拡販を行い、前年同期を上回った。業務用プレミックス、ふすまの販売数量も前年同期を上回った。また、輸入小麦の政府売渡価格が2019年4月に平均1.7%引き下げられたことを受け、小麦粉製品の価格改定を実施した。

油脂食品事業の売上高は前年同期比0.3%減の395.87億円、営業利益は同7.0%減の20.07億円となった。業務用では、油脂と食材のシナジー効果を生かし、引き続き課題解決型の営業活動を強化した。業務用油脂の販売数量は前年同期を上回ったが、業務用食材は若干下回った。家庭用では、家庭用食用油の販売数量で、汎用油の販売数量が伸長すると共に、注力しているオリーブオイルが大きく伸長した結果、前年同期を上回った。また、家庭用プレミックスの販売数量は全般的に伸長し、特にお好み焼粉類はTVCM投入効果等により大幅な伸長となった。油脂全体については、搾油環境が悪化する中、販売管理の徹底に努めた。

糖質事業の売上高は前年同期比2.6%増の179.71億円、営業利益は同126.3%増の8.41億円となった。子会社との連携を図り、独自商品群の提案に努めたが、天候不順等により糖化品の販売数量は前年同期を下回った。コーンスターチの販売数量は前年同期を上回ったものの、加工でん粉の販売数量は天候不順等により食品用途の販売が落ち込み前年同期を下回った。

飼料事業の売上高は前年同期比2.5%減の258.67億円、営業利益は同7.3%増の2.49億円となった。生産者との取り組みと高利益商材の販売強化を行った。配合飼料の販売数量は前年同期を下回ったものの、鶏卵の販売数量は前年同期を上回りました。配合飼料の販売価格は原料穀物価格の影響により前年同期を下回り、鶏卵の販売価格も鶏卵の余剰感による相場の低迷から前年同期を下回った。

倉庫事業の売上高は前年同期比2.2%増の14.84億円、営業利益は同1.1%増の3.81億円となった。貨物獲得競争が激化する中、商社や主要顧客との取り組みを強化し荷役量の増加に努めた。

不動産事業の売上高は前年同期比2.1%増の10.33億円、営業利益は同8.6%増の6.12億円となった。所有物件の資産価値向上、リーシングによる売上拡大を図った。オフィス用賃貸ビル並びに商業用土地建物の賃料収入は、新規に獲得したテナント賃料収入により、前年同期を上回った。

保険代理業、自動車等リース業、運輸業等をあわせたその他事業の売上高は前年同期比0.2%増の1.50億円、営業利益は同71.1%増の0.38億円となった。

2020年3月通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.0%増の2,610.00億円、営業利益が同4.2%増の88.00億円、経常利益が同2.2%増の100.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.5%減の70.00億円とする期初予想を据え置いている。

《MH》

提供:フィスコ

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