27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ42ドル高、堅調な経済指標や米景気を好感

市況
2019年11月28日 7時42分

■NY株式:NYダウ42ドル高、堅調な経済指標や米景気を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は42.32ドル高の28164.00、ナスダックは57.24ポイント高の8705.17で取引を終了した。朝方はもみ合う展開となったものの、7-9月期GDP改定値が予想を上振れ、好感された。米中協議進展への期待感が広がるなか、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米経済は緩やかに拡大したことが明らかとなり、製造業も回復の兆しが示され堅調推移となった。しかし、感謝祭の祝日を控えて閑散取引で上値は限られた。セクター別では、消費者サービスやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で運輸や資本財が下落した。

スポーツ用品のアンダーアーマー(UA)は、一部アナリストによる投資判断引き上げにより上昇。半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は、格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が同社格付を引き上げたことが好感され堅調推移。一方で、農業機械のディア(DE)は、業績見通しが予想を下振れ下落した。

明日28日は感謝祭で米国株式相場は休場、翌29日も午後1時までの短縮取引となる。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米感謝祭前の指標発表ラッシュでGDP上方修正など好感しドル買い

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円14銭から109円61銭まで上昇し、109円54銭で引けた。米国の7-9月期GDP改定値が上方修正されたほか、10月耐久財受注が予想外に増加し、先週分新規失業保険申請件数も低下したことなどが好感され、ドル買い、円売りが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1013ドルから1.0992ドルまで下落し、1.0999ドルで引けた。ユーロ・円は120円12銭まで下落後、120円60銭まで上昇した。

ポンド・ドルは1.2865ドルから1.2921ドルまで上昇。英総選挙で保守党が最大366議席獲得して過半数を制する可能性が報じられ、ポンド買いになった。ドル・スイスフランは0.9977フランから1.0000フランまで上昇した。

■NY原油:反落で58.11ドル、米国内の在庫増加や生産量拡大で売り強まる

NY原油先物は反落(NYMEX原油1月限終値:58.11↓0.30)。58.54ドルから一時57.51ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報(週次石油在庫統計)で、原油在庫が小幅減少予想に反して157万バレル増加。また、原油生産量も日量1290万バレルまで拡大していたことから、売りが強まった。その後、「イラクでデモ隊がイラン領事館に放火」と伝えられ、中東有事による供給懸念への連想につながったとみられ、買い戻しがやや優勢になった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.42ドル +0.07ドル(+0.21%)

モルガン・スタンレー(MS) 49.78ドル +0.37ドル(+0.75%)

ゴールドマン・サックス(GS)222.95ドル +0.50ドル(+0.22%)

インテル(INTC) 58.51ドル -0.39ドル(-0.66%)

アップル(AAPL) 267.84ドル +3.55ドル(+1.34%)

アルファベット(GOOG) 1312.99ドル -0.56ドル(-0.04%)

フェイスブック(FB) 202.00ドル +3.03ドル(+1.52%)

キャタピラー(CAT) 145.69ドル -0.40ドル(-0.27%)

アルコア(AA) 20.60ドル +0.34ドル(+1.68%)

ウォルマート(WMT) 118.76ドル -0.43ドル(-0.36%)

スプリント(S) 5.91ドル -0.05ドル(-0.84%)

《SF》

提供:フィスコ

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