話題株ピックアップ【夕刊】(3):トライアイズ、トビラシステ、ヘリオスTH

注目
2019年11月28日 15時18分

■トライアイズ <4840>  525円  +73 円 (+16.2%)  本日終値

27日、トライアイズ <4840> [JQG]が発行済み株式数(自社株を除く)の6.35%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は28日から20年11月27日まで。併せて、60万株の自社株を12月16日付で消却することも明らかにしている。

■トビラシステムズ <4441>  2,253円  +206 円 (+10.1%)  本日終値

トビラシステムズ<4441>が急伸。午前10時30分ごろ、同社の迷惑情報データベースを使用した迷惑メッセージ振り分け機能が、メッセージアプリ「+メッセージ」のソフトバンク<9434>ユーザー向けに提供開始となったと発表しており、これが好感された。同サービスは、スマートフォン向けの「迷惑電話ブロック」サービスに新たに追加された機能で、「+メッセージ」に届くメッセージが迷惑と判定されると、自動的に迷惑メッセージフォルダに振り分けられるようになる。これにより、最近問題になっている詐欺SMS(宅配業者を装うSMSや架空請求など)による被害抑止が期待できるとしている。

■ヘリオスTH <6927>  522円  +39 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ヘリオス テクノ ホールディング<6927>は急伸。午前9時ごろ、連結子会社フェニックス電機が、半導体レーザーを使用した光によるCFRP(炭素繊維強化樹脂)表面処理ユニットを開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回開発したユニットは、複数個の半導体レーザーと光学設計により、接合力のバラツキや粉塵の飛散による作業環境問題、高額な装置価格などといった従来のCFRP接着のための表面処理方法の問題点を解消するという。フェニックス電機では今後、装置メーカーと協力し、同ユニットを使用した装置の開発を進めるとしている。

■セック <3741>  3,800円  +255 円 (+7.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

セック<3741>が大幅続伸。岩井コスモ証券が27日付で、投資判断「A」を継続し、目標株価を4500円から5000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、車両自動走行を含めたロボットの研究開発案件などが堅調に推移しており、20年3月期は会社修正計画の営業利益9億2000万円を上回る10億円が期待できると予想。また、IoT、ロボット、人工知能(AI)のシステム技術開発を進めており、20年代に訪れる5Gやデジタルトランスフォーメーション(DX)の社会で中期的な成長が期待できると見込んでいる。

■シャノン <3976>  1,418円  +33 円 (+2.4%)  本日終値

シャノン<3976>が3日続伸。27日の取引終了後、10月24日から11月4日まで開催された「第46回東京モーターショー2019」のプレス用来場システムに、同社の「SHANON MARKETING PLATFORM」が採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。「SHANON MARKETING PLATFORM」は、マーケティングの統合データ管理・活用を実現するクラウドアプリケーションで、申し込みフォームや告知サイトの作成、セミナー/イベントでの申し込み・来場管理、名刺情報管理、キャンペーン運営業務やメール配信など、マーケティング業務全般の一元的な実施・管理を行うという。

■フジ住宅 <8860>  691円  +3 円 (+0.4%)  本日終値

フジ住宅<8860>がしっかり。27日の取引終了後、大阪府で鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建築工事を手掛ける雄健建設グループ(雄健建設、関西電設工業、日建設備工業)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。フジ住宅では、土地有効活用事業で、木造住宅アパートの建築請負や、個人投資家を対象とした木造1棟売りアパート、木造サービス付き高齢者向け住宅などを提供しているが、雄健建設グループを子会社化することで木造以外の住宅を提供できるようにし、事業のラインアップ充実を図るのが狙いという。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■東洋エンジニアリング <6330>  703円  +1 円 (+0.1%)  本日終値

東洋エンジニアリング<6330>がしっかり。この日午後、日鉄エンジニアリング(東京都品川区)との共同企業体で、御前崎港バイオマスエナジーが静岡県御前崎市・牧之原市に計画する約7万5000キロワットのバイオマス発電所建設プロジェクトを受注したと発表しており、これが好感された。同プロジェクトは木質ペレットとPKS(パーム椰子核殻)を燃料とするバイオマス専焼発電所を建設するもの。再熱方式を採用した高効率なバイオマス専焼発電設備で、共同企業体は発電設備一式の設計、機器資材調達、建設工事、試運転までのEPC業務を一括請負で実施するとしている。

■フジタコーポレーション <3370>  1,075円  -220 円 (-17.0%) 一時ストップ安   本日終値

フジタコーポレーション<3370>が一時ストップ安に売られた。複数のメディアで、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致申請を北海道が見送る方向と報じられており、苫小牧カジノ関連の代表的銘柄であった同社には失望売りが出たようだ。

■enish <3667>  643円  -32 円 (-4.7%)  本日終値

enish<3667>が続落。27日の取引終了後、ゲームアプリ「De:Lithe」及び「VGAME」のリリース日を延期すると発表しており、これが嫌気された。「De:Lithe」は19年秋配信開始、「VGAME」は19年中の配信開始を予定していたが、アプリの品質向上を図るためにそれぞれ20年1月へ延期することにしたという。なお、19年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■日本カーバイド工業 <4064>  1,471円  -50 円 (-3.3%)  本日終値

日本カーバイド工業<4064>が反落。27日取引終了後、モルガン・スタンレーMUFG証券を割当先とする行使価格修正条項付き新株予約権の発行を発表。潜在株式数の増加による需給悪化懸念から売りが膨らんでいる。SMBC日興証券に新株予約権を1万2000個(行使価格は当初1496円)割り当てる。潜在株式数は120万株。調達額は約17億8900万円で高機能性樹脂や機能性フィルムの生産能力増強のための設備投資などに充てる。

●ストップ高銘柄

セレスポ <9625>  2,780円  +500 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値

タツミ <7268>  517円  +80 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

オリバー <7959>  4,960円  +700 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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