13日の米国市場ダイジェスト:小幅高にとどまる、米中合意も材料出尽くし感

市況
2019年12月16日 8時40分

■NY株式:小幅高にとどまる、米中合意も材料出尽くし感

米国株式は小幅高にとどまる。ダウ平均は3.33ドル高の28135.38、ナスダックは17.56ポイント高の8734.88で取引を終了した。小幅下落して寄り付いたものの、米中通商交渉で中国が会見を開き、第一段階目の合意に達したことで買いが広がった。しかし、目先の材料の出尽くし感もあり、その後は小幅な値動きで揉み合う展開となった。セクター別では、ソフトウェア・サービスや公益事業が上昇する一方で自動車・自動車部品やエネルギーが軟調。

ソフトウェアのオラクル(ORCL)は、増益ながら売上高が横這いとなる決算を発表して下落。また半導体のブロードコム(BRCM)も冴えない決算を発表して売られた。会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は、決算で売上高が予想を下振れ軟調推移となった。一方でソフトウェアのアドビ(ADBE)は、売上及び利益とも予想を上回る好決算を発表して堅調推移となった。

■NY為替:12月13日のNY為替概況

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円63銭まで上昇後、109円21銭まで反落して引けた。米中が通商協議「第一段階」で合意、追加関税発動見送りで合意したことを正式発表すると、一時リスク選好の動きが優勢となった。その後、米小売り売上高が予想を下回つたほか、利食い、対中関税の解消が市場で報道されていたほど大規模とならなかったことに失望しドル買いが後退、伸び悩んで引けた。

ユーロ・ドルは、1.1177ドルから1.1112ドルまで下落して引けた。米中貿易合意を好感したドル買いが続いた。

ユーロ・円は、122円50銭から121円46銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.3390ドルから1.3306ドルまで軟化した。利食い売りに上値が抑制されたものの、英国の与党勝利を受けたポンド買いに底堅い展開となった。

■NY原油:上昇、対中追加関税の発動回避を好感した買いが入る

13日のNY原油先物1月限は上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比+0.89ドルの60.07ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは59.27ドル-60.48ドル。トランプ米大統領はこの日、米国と中国は通商協議の第1段階の通商合意に到達し、今月15日に予定されていた対中追加関税の発動は回避された。原油需要の減少に対する警戒感は消えたことから、短期筋などの買いが活発となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.44ドル -0.24ドル(-0.69%)

モルガン・スタンレー(MS) 50.24ドル -0.45ドル(-0.89%)

ゴールドマン・サックス(GS)225.00ドル -1.05ドル(-0.46%)

インテル(INTC) 57.79ドル +0.24ドル(+0.42%)

アップル(AAPL) 275.15ドル +3.69ドル(+1.36%)

アルファベット(GOOG) 1347.83ドル -2.44ドル(-0.18%)

フェイスブック(FB) 194.11ドル -2.64ドル(-1.34%)

キャタピラー(CAT) 145.53ドル -1.25ドル(-0.85%)

アルコア(AA) 20.69ドル -0.57ドル(-2.68%)

ウォルマート(WMT) 120.29ドル +0.53ドル(+0.44%)

スプリント(S) 5.21ドル +0.02ドル(+0.39%)

《ST》

提供:フィスコ

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