話題株ピックアップ【夕刊】(1):スマレジ、Vコマース、神戸物産

注目
2019年12月16日 15時10分

■スマレジ <4431>  3,380円  +436 円 (+14.8%)  本日終値

スマレジ <4431> [東証M]が急騰。13日大引け後に発表した20年4月期上期(5-10月)の経常利益(非連結)が前年同期比3.0倍の5.2億円に急拡大し、従来予想の4.1億円を上回って着地したことが買い材料視された。軽減税率制度による特需でクラウド型POSレジの販売が増加したうえ、クラウドサービス月額利用料も伸び、売上高が前年同期比2.1倍の18.2億円に急拡大したことが寄与。通期計画の6.4億円に対する進捗率は82.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■正栄食品工業 <8079>  3,745円  +335 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

正栄食品工業<8079>が急反発し年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、20年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを44億円(前期比7.6%増)としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の48円としていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は1080億円(同2.0%増)を見込む。生産部門での積極的な投資を継続することで、高付加価値商品の提供を引き続き強化するとしている。

■バリューコマース <2491>  2,380円  +204 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

バリューコマース <2491> が急伸。13日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の43.3億円→50.2億円に15.9%上方修正。増益率が14.2%増→32.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。「Yahoo!ショッピング」出店者向けクリック課金型広告「ストアマッチ」、成果報酬型広告「アフィリエイト」が伸長することが収益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→33円(前期は25円)に増額修正したことも評価材料となった。

■神戸物産 <3038>  3,650円  +210 円 (+6.1%)  本日終値

神戸物産 <3038> が続伸。13日大引け後に発表した19年10月期の連結経常利益は前の期比22.8%増の194億円になり、従来予想の163億円を上回って着地。続く20年10月期も前期比4.5%増の203億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は引き続き関東と九州を中心に「業務スーパー」の開発を進め、純増30店舗(期末875店舗)を計画する。併せて、前期の年間配当を35円→40円(前の期は1→2の株式分割前で65円)に増額修正。今期は25円とし、10月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は25.0%増配とする方針としたことも評価材料となった。

■ローソン <2651>  6,290円  +290 円 (+4.8%)  本日終値

ローソン<2651>が後場一段高。前引け後の日本経済新聞電子版で「KDDIはローソンとスマートフォン決済分野で提携する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、KDDI<9433>が120億円超を投じてローソンに2%程度を出資するほか、ローソンの親会社である三菱商事<8058>とも連携して共通ポイント「ポンタ」運営会社の株式約20%を買い取り、KDDIのスマホ決済・電子マネーで「ポンタ」を使えるようにするという。これにより「au PAY]の利便性を高め、顧客データ分析の強化を図ることが期待されている。

■ラクス <3923>  1,870円  +77 円 (+4.3%)  本日終値

ラクス<3923>が6日ぶりに反発。13日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、全社ベースの売上高が前年同月比31.8%増と高成長を維持していることが好材料視されたようだ。成長牽引役である「楽楽精算」が同51.1%増となり、引き続き5割を超える高い伸びとなったことが寄与した。

■日本水産 <1332>  670円  +18 円 (+2.8%)  本日終値

日本水産<1332>が続伸、600円台前半のもみ合いを経て26週移動平均線から上に放れてきた。全体相場は前週末の日経平均急騰の反動でやや弱含みで推移しているが、相対的に出遅れる内需のディフェンシブストックとして買いを引き寄せている。南米でのサケマス養殖が改善傾向にあるほか、消費増税の影響下で冷凍食品が引き続き好調で収益に貢献、20年3月期営業利益は前期比11%増の240億円と2ケタ増益を見込んでいることも買い安心感につながった。

■マンダム <4917>  3,000円  +80 円 (+2.7%)  本日終値

マンダム<4917>が続伸。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を3400円から3710円に見直した。同社の第2四半期(4~9月期)の連結営業利益は前年同期比30%減の46億2800万円だったが、同証券では下期以降は大幅増益を予想している。広告投資の減少や越境ECを含めたインバウンドの挽回が寄与すると予想。20年3月通期の同利益は72億円(会社予想78億6000万円)に対して、21年3月期は85億円を予想している。

■KLab <3656>  827円  +18 円 (+2.2%)  本日終値

KLab<3656>が4日ぶりに反発。この日午後、KLabとKADOKAWA<9468>による「魔法」×「アイドル」をテーマとしたメディアミックスプロジェクト「ラピスリライツ~この世界のアイドルは魔法が使える~」が20年にテレビアニメ化されると発表しており、認知度向上によるゲーム利用者層の拡大を期待した買いが入ったようだ。

■資生堂 <4911>  7,830円  +169 円 (+2.2%)  本日終値

資生堂<4911>、コーセー<4922>、花王<4452>など化粧品メーカーが買い優勢の展開となっている。きょう前場取引時間中に発表された11月の中国の小売売上高は前年同月比8%増と高い伸びを示し事前の市場コンセンサスも上回った。これを受け、資生堂をはじめとする化粧品関連は中国向け需要の業績への影響度が大きいだけにポジティブ材料として株高を後押しする格好となった。

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